節約しているつもりなのに、なぜか貯金が増えない——。
その原因は、毎日の中で無意識に繰り返している「お金の使い方のクセ」かもしれません。
FP(ファイナンシャルプランナー)ママのちぇそが、貯金を遠ざけていた3つの思い込みとその見直し方を、具体例とともにご紹介します。
お金の流れを「なんとなく」でしか把握していなかった
筆者は以前、「今月は大丈夫そう」「多分これくらい使っている」という感覚で家計を見ていました。
家計簿はつけていないわけではないけれど、細かく見返すこともなく、全体像は常に“なんとなく”。
この状態で起きやすいのが、「理由は分からないけれど、残らない」という現象です。
大きな出費がなくても、細かい支出が積み重なり、気づいたときには余裕がない。
原因を特定できないため、対策も立てられません。
そこで変えたのが、完璧に管理することではなく、お金の流れを“言葉で説明できる状態”にすること。
「毎月、何にどれくらい使っているか」を大まかに把握するだけで、使い方に意識が向き、無意識の支出が減っていきました。
「忙しさ」や 「ご褒美」で財布のひもが緩くなっている
子育てや家事、仕事に追われる毎日の中で、「今日は忙しかったから」「これくらいはご褒美」という理由で使うお金は、思っている以上に増えがちです。
例えば、
・疲れたから外食や惣菜に頼る
・コンビニでついスイーツを買う
・便利そうなサービスを深く考えずに追加する
1回あたりの金額は小さくても、頻度が高くなると家計への影響は無視できません。
問題なのは使うこと自体ではなく、使う理由が習慣化していることです。
筆者は、「忙しい=使っていい」「頑張った=買っていい」という自分ルールに気づいてから、使う前に一呼吸おくようにしました。それだけで、必要なご褒美と、流れで使っていたお金の違いが見えてきました。
「みんなやっているから」で使っていたお金
3つ目は、自分の基準ではなく「周り」を基準にしていた支出です。
習い事、サブスク、イベント、ちょっとした持ち物……。
「みんなやっているから」「周囲の家庭も同じくらい使っているから」と、深く考えずに続けていたものが意外と多くありました。
SNSやママ友の話は参考になる反面、比べすぎると「うちも必要かも」と感じやすくなります。
でも、その支出が本当に自分の家庭に合っているかは別の話です。
FPとして改めて見直してみると、「なくても困らないけれど、なんとなく使い続けていたもの」が家計の中に残っていました。比較をやめ、「わが家にとって必要かどうか」という軸で判断するようになったことで、支出は自然と整理されていきました。
貯金が増えなかった原因…
貯金が増えなかった原因は、収入の金額や節約の努力不足でもありませんでした。
お金の流れを曖昧に捉え、忙しさやご褒美に流され、周囲の基準で使っていたーーそんな小さなクセの積み重ねが、貯金を遠ざけていたのです。
逆に言えば、これらのクセに気づき、少しずつ整えていくだけで、家計は驚くほどラクになります。
頑張って削る節約ではなく、考え方を見直すだけでお金の流れが整い、自然と貯まりやすくなる。それがFPママとして、そして一人の主婦として実感したことです。
もし「貯金が増えない」と感じているなら、まずは収入ではなく、自分のお金の使い方のクセを振り返ってみてください。そこに、家計を変えるヒントがきっとありますよ。
■執筆/ちぇそ
シングルマザーとして息子2人を育てながらFP資格取得・1,000万円貯金を達成。節約を中心とした家計管理が得意。
Instagramは「@single_cheso」
編集/サンキュ!編集部