幼稚園に通う

35歳、保育士からの転職を決めた理由

2020/05/27

サンキュ!STYLEライターのoshimiです。

いきなりですが私、この春より約13年間勤めていた保育士をやめて、転職しました。

今日はそんな私の、転職を決めるまでをお伝えしてみようと思います。

保育園は子育て中の母にはとても働きやすい職場

まず、私は23歳で長男を出産してから、産休後にいったん退職をし保育園に預けられるタイミングで再度職場にもどるというスタイルでずっと働いていました。

現在子どもたちはもうみんな小学校に入学して。
上から6年、4年、2年生になりました。

保育園には長男から次男、長女まで10年間お世話になったんですね。

子どもたちがとくに乳児クラス(0歳~2歳)のころはまぁやっぱり順番に風邪をひくことが多くて。
2週間くらいふつうに勤務できてると、自分のなかでも「そろそろくるな」という感覚がうまれ、案の定お迎えコールが連日という具合。

3人が全員保育園にお世話になっていたころ、1カ月何もなく勤務できるなんてことは一度もなかった気がします。

それでも担任も持ってフルタイムで働けていたのはやっぱり、周りの環境にとっても恵まれていたから。

私が働いてきた園では、同世代のママたちや、子育てを終え、もはや母と重なるばぁば世代の先生、独身の若い先生も柔軟に対応してくれて、急な休みも早退も快く受け入れてくれる理解ある職場だったことがとっても大きいです。

もちろん迷惑をかけてしまっていますから、出勤するときはめっちゃがんばって働きます。
たいへんなのはみんないっしょ。私ばかり甘えてちゃいけませんからね。

保育園に通う子どもを持つなかで、行事だったり病気での休暇に、柔軟に対応してもらえた職場には感謝しかないし、そんな温かい職員の皆さんのおかげで働くことができたんだなと思います。

いそがさのなか、すり減る心

と、いいことばかりいってみましたが、フルタイム勤務だったころの実際の私。
3人の子育て、朝から晩までのフルタイム勤務、会議が長引けば帰るのが21時ということもあった。母に頭を下げながら協力してもらい、それでも育児は丸投げの非協力的すぎる夫。
ただただ毎日をこなすことで精いっぱい。
私のプライベート時間だってまったくないこの状況が数年。

ある日、職場で「児童表」という、次年度に引き継ぐ子どもたちそれぞれの成長記録のようなものがあるのですが、その書類を記入しているときにふと
「私、クラスの子たちのことはこんなにこまかく知ってるのに、自分の子たちのことここまで知らないかもしれない」

って思って、なんか一気に虚しくなっちゃったんですね。

私、このままでいいのかな。

自分が保育士でいることに「?」がよぎった初めての瞬間でした。

引き留めてくれた職場に感謝

わが子との時間をもっと大切にしたい。

そう思って、退職の意向を伝えることにした私。
もちろん保育士をしていたって、わが子との時間を上手に取れている人だってたくさんいます。
ただ、私はそこまで器用にこなせなかったということです。
決して保育士の仕事を否定するわけではないですからね。
私の問題です。

保育士以外の仕事をするのも楽しそうだな~なんて明るく考えていた矢先、
職員課の担当者さんから、勤務形態をフルタイムからパートタイムにして園に残れないかとの打診を受けます。

そこで私、すぐにOKの返事を出しました。
だって私は保育士の仕事はすごく好き。
保育士が嫌になってやめるわけじゃないし、
パートとして働けば、時間的余裕もうまれるわけで。
子どものことも家のことも今までよりうまくまわるだろうと思ったのでね。

もちろんこれはやっぱりわが家には、わが夫婦には、そして私にはとても合っている働き方だったと、今でも思います。

だって私がフルタイムで働いていたころの夫婦仲が、結婚生活史上いちばん悪かったから。苦笑

パート勤務、心の余裕と余裕のない家計

そしてパート勤務をして数年。
そのなか異動も何度かあったけど、いつも本当に環境には恵まれて毎日楽しく職場に行けていたことには本当に感謝。

自分の時間もうまれて、精神的にはすっごく楽になった気がします。
だけど私の精神的余裕を得た引き換えになくなったものも…

そう、減ったお給料。

ちょうどパート勤務になったころに、やっと貯金に目覚めたころで。
私の目標地点は、貯金額云々というよりも、
「お金で一喜一憂しない心」
「心の満足度を上げる生活」というものをめざしていたのでね(あ、今も今も!)。

逆にこのパート勤務のお給料でやりくりできるような術を身につけていこう!
なんて前向きにやっていたんですがね。

うーーーーーん。
やっぱりたりない。
たりないんだわ。
お金が絶対的にたりない。

貯金額はその当時がんばって毎月6万。
で、食費と日用品費引いても手元に残るお金が3万って。

まぁまぁ最初は、インスタとかのやりくり上手の皆さんの投稿に感化されてね、
「いや、これでやりくりできなきゃ欲が勝ってる証拠なんだわ」なんて思ってたけどさ
たとえば子どもの洋服を3人分購入したら、安いの探したって一気に1万以上飛ぶし。
子どもの靴だって男子のはとくにすぐに破けて毎月買ってる。
私が病院に行けば3,000円なくなるし、友達と飲みに行けば5,000円くらい使うし。
都内に出る用事があればまたお金も使うし、
毎月じゃないけど私の服だって買いたいし。
子どもの集金だって毎月あるし。
っていうか私、いつ美容院行けるの?あれ?今月もお金残らないから行けないんじゃない??
っていう、がんばってがんばって切り詰めるんだけど、なんだか満足できない心の内が。
ひたすらに悶々とすることが続いて。


最近になって気づいた。
物質的なものに心の満足度をはかっても無意味だと思っていたけど
どこをとって満足とするかにも人それぞれの違いがある。

私は私なりの心の満たされ方の形あるわけだ。

もうちょっと収入増やしたいな。
ここでけっこう本気で転職を意識し始めます。

ママ友の仕事内容に「これだ!」

と、そんなことを考えながらも、
出勤するのが楽しい職場、勝手知る職場、かわいいかわいい子どもたち。
「なんかいい仕事ないかな~」なんて思いながらも、現実的にやめるっていう気持ちはなかったんですよね。

そんなときに、わが子の保育園時代からなかよしのママ友に「そういえば仕事って何してるの?」と出会って7年くらいでようやく聞いた私。←おそい、おそすぎる。

そこで聞いたのが、初耳だった「ガス検針」という仕事。

そう、そうですよ皆さん。
私、このママ友の仕事話をきっかけに
保育士とはまったく関係のない「ガス検針員」に転職をいたしました。

意外と人気職「検針員」

この話をするとね、大半の人が吹き出すんですよね。
ちなみに夫もずっとギャグだと思ってたらしいです。
なんでだよ。

長いこと保育士として働いて、職場の環境もいいのに、なんでまた全然違うその仕事に??

って、おもうと思いますが、単純にいちばんは給料面です。
保育士は、まぁ噂のとおり、お給料が安いです。
やりがいとか、子どもたちのかわいさとか、おいしい給食でカバーされていたかもしれないけど、貯金に目覚めるのが遅かったことと、保育士を続けるなら絶対的に今より就労時間を増やさなきゃいけないということが、私には越えられない壁だったかなと思います。

転職することで、お給料が今より上がるのに、出勤日数は今よりも減るということ。
時間の融通がかなりきくということ。
あとは1人での作業なので、周りに気兼ねせず働けることなど。
利点が多かったのです。

ただ作業着着てめちゃくちゃ荷物を背負って、ときには塀をも登って働いてる現在の私。
仕事中知り合いにはだれにも会いたくないし心から見られたくない。苦笑
検針員さんって、想像以上にすごいですよ。

もちろんいいことばかりじゃなく、大雨の日でもどんなに暑い日でも外に仕事に出なきゃいけない辛さはありますが、
道行く人が皆さん「たいへんね~ご苦労さま~」と優しく声をかけてくれることが多いので、いつもニコニコ温かい気持ちで働けています。

ちなみに「検針員」という仕事。
働きやすくて、やめる人が少ないから空きがほとんどないほどの人気職なんですよ。

私も空いたら声かけて~!と頼んで数年。
増員というタイミングで入ることができました。

仕事は「やりがい」?それとも……

そんなわけで最近は、検針員ときどき保育士みたいな感じで働いてました。

検針作業は毎日じゃないのでね、空いた時間を保育園勤務にしたりして。
仕事にはすべて、やりがいってあると思うんだけど、「保育士」という仕事から離れることが、私は正直怖かったので、けっこう思いきった決断をしたと自分のなかでは思ってます。

保育士と比べ、「やりがい」として考えると、うーん、そうですね。
正直、淡々とこなす仕事というイメージかもしれません。

でもこれからは、収入を確保しつつも、今までにない空いた時間をもっと自分のために使いたいなと。
だって、私の人生だもん。
そんな仕事スタンスもありかなと個人的には思ってます。

私が今回の転職で気づいたこと。
私のキャパはけっこうせまかったこと。苦笑
心の幸福度は人それぞれだということ。
ですかね。

今はコロナの影響でまだ自分の時間も取れませんが、リズムがついていったらできるであろういろんなことを楽しみに、まだまだがんばって働きます~!!!

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターoshimi
パートで働く、小学生3人の母。主婦歴11年。その半分を散財赤字家計で過ごし貯金はゼロ!と胸を張っていた時代から、ようやく貯金に目覚め現在はわが家なりの心の満足度を高めていける心地よい暮らしを模索中。

※ご紹介した内容は個人の感想です。

 
 

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