冬期講習には行く必要ない!?元・大手学習塾の教室長が教える冬期講習の必要性

2020/12/09

元・大手個別指導学習塾の教室長で、サンキュ!STYLEライターのけんママです。子どもたちは、もうすぐ冬休み。冬期講習のチラシやCMを目にすることも多くなってきました。私が学習塾に勤めていた頃も、「冬期講習だけ」入塾する方もいらっしゃいました。

果たして、冬期講習だけの受講は意味があるのか?今回は、多くの生徒さんを見てきた中で、私が考えたことをお伝えします。

「冬期講習だけ」は無意味?

早速、本題ですが、冬期講習だけの受講は無意味なのか?ズバリ、目的によります。目的もなく「冬休みだし、一応は塾へ行こう」という考えであれば、お金も時間ももったいないので、やめた方が良いです。

以下、2つの目的のいずれかにあてはまれば、通常授業は受けないけれど冬期講習だけ通うという方法でも良いでしょう。

1.理解したい単元の授業がある

冬休みは短いです。年末年始は受験生の特訓や、休講になる塾も多いですから、実質の塾通いができる日程は限られています。その中でやる内容というと、多くが2学期の復習内容がメイン。

今年はコロナ禍で学校の休校もあり、理解しきれなかった単元があるかもしれません。ピンポイントでその単元を教えてもらえるようであれば、冬期講習だけでもうまく利用できます。

2.塾選びの参考にしたい

次年度に受験が近づいてきた中学2年生など、これから通常授業で塾通いをしたいので、自分に合う塾を選びたいという場合。冬期講習のみ受けて、先生や一緒に通っている生徒さんの雰囲気などを知るのには良い機会です。どうしても1回の体験授業や見学ではわからない部分もあるので、受けてみてお子さんに合った場所かどうか見極めるのはオススメです。

勉強は短期的にやるものではない

この2つの理由に当てはまらない場合は、冬期講習のみ通う必要はないと言えます。塾に通う理由は、学校で勉強していることを前提にして、さらなる理解や応用、発展の知識を得ることだからです。学校の進度に合わせて、通常授業で内容を理解していく方が圧倒的に学力の向上に繋がります。

また、勉強習慣という意味でも、冬休みという特別なスケジュールよりは、学校や部活がある生活の中で、どれだけ勉強に集中出来る時間を整えられるかの方が重要です。

勉強は短期的にやるものではありません。日々の積み重ねですから、冬休みだからと焦る必要はありません。

学習塾に勤めていた人間が言うのもおかしな話ですが、目的なく冬期講習だけ通うのはお金の無駄です。家で教科書の解き直しをしたり、本を読んだりしていた方がよっぽど有意義に過ごせるでしょう。

同じお金を塾に払うのであれば、親御さんには、講習よりも、通年の講座の受講を考えてあげてほしいです。

充実した冬休みを!

何となく。周りも通っている。何年生だから。成績が悪い。

いろいろな理由で、お子さんの塾通いを検討する場面はあると思います。冬休みに入る今の時期も、お子さんのことを思う親御さんとしては、悩むことでしょう。多くの生徒さんを見てきたからと、このような記事を書いている私も、我が子のこととなると、周りと比べて不安になるし悩みます。

必ずしも、塾に通うことだけが正解ではないとだけ、知っていていただけたら嬉しいです。お子さんの短い冬休みが充実したものになるよう、ご家族で話し合ってみてくださいね。

この記事を書いたのは。。。けんママ
元・大手個別指導学習塾教室長の運動苦手ダイエットインストラクター。サンキュ!STYLEライター。
5歳の息子を育てるママ。「勉強とダイエットは似ている」をモットーとして、ダイエット個別指導やセミナー、執筆等の活動をしている。

※ご紹介した内容は個人の感想です。

 
 

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