教育費、節約優先ではないけれど結果的にセーブできた!先輩ママに聞くリアル事情【2025最新版】

2025/06/10

覚悟はしていたけど、「子どもにかかる実際の教育費負担は並大抵の重さではなかった」と感じる先輩ママの声をよく聞きます。
でも、現在子育て真っ只中のご家庭はそれでもなんとかしなくちゃいけないのが現実!
お金のかけどころや削りどころの割り切り方、子どもの希望と親の願望の折り合いのつけ方、きょうだいの教育費のメリハリのつけ方など、難局を乗り切ってきた先輩ママたちのお話を聞いてきました。

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【ケース1】3人姉妹を自宅から通える私立大学へ。私立高校から内部進学した二女が一番安上がりだった

<教えてくれた人>
おはようサーモン♪のななよンさん(神奈川県 52歳) 夫51歳、長女24歳、二女22歳、三女18歳

【子どもの進路】
・長女 公立中学→公立高校→一般入試で私立大学
・二女 公立中学→私立高校→内部進学で私立大学
・三女 公立中学→公立高校→学校推薦で4月から私立大学

二女は小学生のころから「女子高に行きたい」という希望が。家計的にはできるだけ公立がよく、私は女子クラスがある公立高校を薦めましたが、夫は「この女子高に進学するなら私立でもOK」と条件を提示。二女は中学時代にその女子高を目指して勉強し、無事合格。さらに内部進学で大学へ進むことに。一般入試で受験費用が多くかかった長女や公立高校で塾代がかさんだ三女と比べ、結果的には二女が一番お金がかかりませんでした。

塾代 

個別塾は生徒1対先生1ではなく、生徒2対先生1を選ぶことで割安に

二女と三女が個別塾へ。生徒1対先生1だと週2回の通塾で月4万~5万円のところ、生徒2対先生1だと月2万~3万円で割安に。子どもも1対1にこだわらず、家計のことも考えてくれてありがたかったです。

受験費用 

同じ大学の複数の学部を受験すると割り引かれる「併願割引」を利用

長女は同じ大学の複数の学部を受験すると受験料が割引になる「併願割引」を利用。また、親の出身校だと入学金が免除になるパターンも検討しましたが、本人の希望と合わず、受験はしませんでした。

進路選択 

国公立大への進学は学力的に難しいと判断。私立大なら自宅から通えることを条件に

「進路は専門学校ではなく大学、私立大なら自宅通学」を親側の条件として提示。途中で長女が専門学校を希望したこともあったので、子どもの希望と親の願望をうまくすり合わせられたかは微妙でした……。

後輩ママへのアドバイス

子どもはそれぞれ性格が違うし、受験期と反抗期が重なることもあるので、塾や志望校選びもそれを見越した対応が必要に。早めの学校見学などで受験への意識を高めることも大切です!

【ケース2】なんとか合格した高校で勉強の楽しさに目覚め、塾に通わず推薦合格できたことが一番の節約に

<教えてくれた人>
もかさん(京都府 58歳)夫63歳、長女29歳、二女23歳

【子どもの進路】
・長女 公立中学→私立高校→就職
・二女 公立中学→公立高校→指定校推薦で私立大学

「公立高校の合格が危うい」と言われた二女は中3の12月から塾に通い、大学進学率がそう高くはない公立高校になんとか合格。高校ではわからないことを積極的に先生に聞きに行くようになり、放課後は友達との勉強会で教え合うなどし、成績が学年でも上位に。3年生になって希望する資格を取れる大学を志望し、指定校推薦で合格。高校時代は塾に行かず、進学できたことで大きな節約になりました。

受験費用 

指定校推薦で受験は1校のみ。浮いた費用を入学金などに充てた

成績上位を維持し、部活も3年間しっかりやり遂げたことで、学校推薦型選抜の指定校推薦を獲得。受験日や合否の発表が早く、他校を受験する必要がなかったので、受験費用も1校のみですみました。

【ケース3】大学受験は本当に行きたい1校だけに絞り、受からなければ就職or自費で受験と約束

<教えてくれた人>
くうさん(山梨県 52歳)夫62歳、長男24歳

【子どもの進路】
・長男 公立中学→私立高校→総合型選抜(旧AO入試) で私立大学

勉強に身が入っていなかった高2のころ、「大学はお金がかかるから、決めた大学に受からなかったら就職でいいのでは?」と提案したら、息子も承諾。受験は1校だけというプレッシャーがある分、集中して勉強に取り組めたと思います。志望大学のオープンキャンパスに3回行き、その大学の先輩や学校の先生からAO入試を薦められて受験。合否の発表が早く、以降の塾代を節約できて助かりました。

塾代 

限られたお金と時間を有効活用するため、塾は苦手な科目だけに絞った

地方で塾の選択肢が少なく、生徒が多い集団塾では細かく見てもらえず、成績は上がらないと実感。科目は苦手な英語と数学に絞り、夏期や冬期講習も5教科ではなく、3教科に絞って費用対効果を重視。残りの教科は朝や放課後に開催される高校の勉強会でカバーしました。

後輩ママへのアドバイス

中高時代にPTAの役員をなるべく引き受けるようにし、その活動を通じて先輩ママから受験情報を得たり、先生方と直接お話しする機会をたくさん持てたことが大きなメリットにつながりました。

【ケース4】公立高校+予備校より、塾や予備校いらずの私立高校で、トータルの教育費負担を軽減

<教えてくれた人>
よもよもさん(大阪府 50歳)夫52歳、長男21歳、長女18歳

【子どもの進路】
・長男 公立中学→私立高校→一般入試で私立大学
・長女 公立中学→私立高校→一般入試で4月から国公立大学へ入学予定

先輩ママから公立高校に進学した場合の予備校代の負担を聞き、私立も視野に検討。大阪府では私立高校の授業料無償化制度もあったことで、私立を選択しました。通った私立高校は受験のサポート体制が万全で、塾や予備校いらず。中学時代は塾や家庭教師代が手痛かったので、2人の子どもが私立を選んでくれて、むしろホッとしたのを覚えています。結果的に高校時代の教育費負担をセーブできました。

塾代 

学校の授業後に実施される受験対策ゼミが塾代わり。1コマ1000~2000円と格安で大助かり!

授業後に外部から招いた予備校講師の受験対策ゼミがあり、1コマ1000~2000円と格安で移動時間も不要。さらに、高校の先生による夏期や冬期講習、受験用の特別授業なども開講されて大助かり。無料で使える学校の自習室で、20時まで勉強できたのもありがたかったです。

後輩ママへのアドバイス

子どものやる気がないのに親主導で塾に行かせたり、家庭教師をつけても、学習習慣は身につかないと悟りました。本人のやる気が出るまでポジティブに見守ること、聞き役に徹する姿勢も大事かもしれません。

【ケース5】私立高校は県の補助金、大学では県の無利子の奨学金を徹底活用

<教えてくれた人>
みゆりさん(埼玉県 51歳)夫51歳、長女26歳、二女24歳、長男20歳

【子どもの進路】
・長女 公立中学→私立高校→一般入試で私立大学
・二女 公立中学→私立高校→総合型選抜(旧AO入試)で私立大学
・長男 公立中学→私立高校→一般入試で私立大学

埼玉県の父母負担軽減事業補助金は所得制限があったので、それを超えないように自分のパート代を調整して働きました。大学の学費は日本学生支援機構の奨学金のほか、埼玉県在住者が対象の無利子の奨学金を3人とも借りて対応。奨学金は家族全員で返していこうと話し合っています。AO入試で合格した二女は他の2人とは1ケタ違うくらい受験費用がかからず、節約できて助かりました。

塾代 

大手から独立した先生の塾なら、クオリティーは大手並みで費用は格安

中学時代に長女と二女は大手の塾に通い、末っ子の長男は大手から独立した先生の塾へ。大手並みの内容で費用が格安でした。高校は私立だったので3人とも塾通いはなし。長男が3年時に個別塾を希望しましたが、費用面で折り合わず、参考書や教材を多めに買って対処しました。

後輩ママへのアドバイス

有名塾だから成績が上がるわけではないし、個別塾だから手厚いわけでもないので、塾選びは相性と本人のやる気が大切。進路を決める際は、学校の日常がわかる文化祭に足を運ぶのもおすすめです。

節約優先ではないけれど、結果的にセーブできた!わが家の教育費、こうして抑えられた!

節約したくてもなかなかできないお金の代表が、教育費です。でも、勉強方法や進路選択によっては想定よりも抑えることが可能に!結果的にセーブできたという、読者のリアルな体験談をチェック!

オンライン塾でコストと時間を節約!スマホで受講できるのも◎

<教えてくれた人>
マリーさん(埼玉県 43歳) 夫46歳、長女14歳、二女9歳

【子どもの進路】
・長女 公立中学→4月から公立高校へ入学予定

自分が塾講師のアルバイト経験があり、嫌々通わされている子どもを見て「お金がもったいないな~」と感じていました。子どもが「塾への行き来に時間をかけず、効率よく勉強したい」と希望し、親としても送迎の負担がないのは助かるので、オンライン塾で苦手科目1教科を受講することに。他の科目は月2800円で利用できる、オプションのオンライン自習室でカバーしています。

野球のスポーツ推薦で高校、大学へ進学。受験は1校のみで費用を抑えられた

<教えてくれた人>
いわちゃんさん(大阪府 51歳)夫52歳、長女25歳、長男21歳

【子どもの進路】
・長女 公立中学→公立高校→専門学校
・長男 公立中学→スポーツ推薦で私立高校→スポーツ推薦で私立大学

長男は甲子園を目指し、中学から野球のクラブチームに。高校の推薦入学は中学の成績が5段階中3以上必要。個別塾は成績アップのためではなく、現状維持と宿題を見てもらうために通わせました。高校、大学ともに推薦入試は試験、面接、野球のセレクションがあり、無事合格。寮費や食費、クラブ費などの捻出のため、私は学童保育での仕事に加え、保育園勤務の副業で月5万円ほど収入を増やして対応しました。

長男は高専へ進学し、7年間の授業料は計約130万円。塾&受験なしで教育費が安くすんだ

<教えてくれた人>
miraiさん(中国地方 56歳) 夫58歳、長男26歳、長女23歳

【子どもの進路】
・長男 公立中学→推薦で高等専門学校→推薦で専攻科→推薦で国立大学の大学院
・長女 公立中学→通信制の公立高校→アルバイト

幼いころから物作りが好きな長男は、中2の夏から高専を意識し始め、中3で体験入学して志望校に決定。英語のみ通っていた学習塾の先生のご厚意で、教材を終えた後も教室に残り、宿題やテスト勉強をさせてもらいました。そのかいもあって、推薦で高専へ入学。高専は中学生のうちに進路を決定する必要がありますが、コスパよく学士の資格が取れるので、選択肢の1つとして検討するのはありだと思います。

通信教育のみで二女が学習特待生として私立高校に合格。入学金、授業料、スクールバス代が免除に!

<教えてくれた人>
おたふくさん(長崎県 44歳) 夫44歳、長女17歳、二女15歳、三女5歳

【子どもの進路】
・長女 公立中学→公立高校
・二女 公立中学→4月から私立高校

子どもたちは家で勉強するのが好きなので、通信教育の進研ゼミを利用。小学講座から始め、中学や高校に入学するタイミングで本人にその都度確認し、継続しました。年払いで1人約12万円と塾に行くより格安!長女は目指していた公立高校に、内申点が高かった二女は学習特待生として推薦してもらい、4月から私立高校へ通うことに。さまざまな免除を受けられ、高校時代の負担を軽減できそうです。

※情報は2月26日時点のものです。

参照:『サンキュ!』2025年5・6月合併号「わが家の教育費白書2025」より。掲載している情報は2025年3月現在のものです。構成・文/鹿島由紀子 編集/サンキュ!編集部

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