3.1万いいねを集めた「ゴミ出し9割ルール」は本当か!?15の自治体に聞いてみた

2023/02/09

お笑い芸人のかたわらゴミ清掃員としても働き、ゴミ清掃に関する書籍を複数出版、講演会なども行っているお笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢さん。

フォロワー数15万を超えるTwitterアカウント(@takizawa0914)でも、日々のゴミ清掃で役立つ情報を発信しています。

そんな滝沢さんのTwitterで、あるゴミの捨て方に関するツイートが3.1万いいねを集め話題となっています。

ネットで話題のニュースを日々追い、気になったことは調べまくるライター。子どもを2人育てながら資産運用も積極的...

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金属が含まれていても燃えるゴミ!?以外に知られていない9割ルール

話題のツイートは、ゴミを捨てる際の「9割ルール」について説明したもの。

滝沢さんいわく「素材の9割が燃えるなら、一部が不燃でも可燃で出していいよ〜」とのことで、例として一部に金属パーツが使われたバインダーを紹介しています。

たしかに、金属部分を取り外すのはひと苦労ですよね。そのまま燃えるゴミでOKなら、捨てる際の手間がグッと減りそうです。

ただしこの「9割ルール」、自治体によっては認められないケースもあるそうで、滝沢さんも続くツイートで「このツイートをきっかけに調べていただけると嬉しいです!」と話していました。

実際に15の自治体へ「9割ルール」について聞いてみた

マシンガンズ滝沢さんが言うとおりに、9割ルールに基づいてゴミ出しをしてよい自治体はどれくらいあるのでしょうか?

そこで、筆者の居住地を中心にランダムで主要都市を中心とした15の自治体に問い合わせてみました。

約75%の自治体が「9割ルール」でのゴミ捨てOK

問い合わせをした15の自治体のうち、約75%が「金属部分を外せない場合は、可燃ゴミで出してください」との返答がありました。以下、回答内容の一例をご紹介します。

【A市】
金属ゴミは「不燃ゴミ」ではなく、「金属属性ゴミ」として分別が必要だが、9割が可燃物の場合は金属としてリサイクルが難しいため「可燃ゴミ」で出してもいい。

【B市】
「不燃ゴミ」として金属ゴミを収集しているが、9割が可燃物であり、かつ取り外しが困難または危険が伴う場合は「可燃ゴミ」として出すことが可能。

意外と多い!?約25%の自治体は9割ルールのゴミ捨てNG

一方で、25%の自治体では「金属が付いているものは基本的に金属ゴミ(不燃ゴミ)」で出してくださいとの回答が。なぜ9割ルールがNGなのか?については、以下のような説明がありました。

【C市】
基本的には金属が一部分でもついているゴミについては「不燃ゴミ」で案内している。金属部分の大小にかかわらず「不燃ゴミ」で出してほしい。

【D市】
少しでも金属が含まれていれば、必ず「金属属性ゴミ」として出してほしい。「可燃ゴミ」に金属が混入すると、焼却施設の故障につながる可能性があるため、徹底してほしい。

自治体によってさまざまな「9割ルール」あなたの住む自治体も調べてみては?

筆者が調査をして感じた印象は、9割ルールが適用されない自治体が意外と多かったということ。

リサイクルの観点はもちろん、焼却施設の故障を防ぐためなど様々な理由で9割ルールが適用されない場合もあるようです。

自治体によって、さまざまなゴミ出しルールがあります。これを機に一度、お住いの自治体のルールを調べてみてはいかがでしょうか。


◼︎執筆/みさむーさん
ネットで話題のニュースを日々追い、気になったことは調べまくるライター。子どもを2人育てながら資産運用も積極的に行う、ママ投資家の一面もアリ。Instagramは「@toushi.syufu_misamu」。

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