暮らしも仕事も家族も……本当に無印良品で人生が変わっていた!インフルエンサーの話

2023/07/22

見せてもらうのは「棚」と「引き出し」と「冷蔵庫」の中。今回は「無印良品の家」に住み、ムジラーとしてテレビや雑誌など各メディアで無印良品の情報を発信している、藤田あみいさんのお宅にお邪魔しました。3回の連載です。

PROFILE
エッセイスト、ブロガー
藤田あみい
instagram @muji_amii

家族構成:夫(48歳)、長女(9歳)の3人家族
住まい:東京都在住。戸建て(延床面積81.74㎡)、築10年

略歴:
「無印良品の家」のモニターに当選し、2年間住んだ後に購入。家にあるものは、ほぼ無印良品。ムジラーとしてテレビや雑誌に出演したり、無印良品に関するブログやコラムの執筆を行う。イラストレーター、漫画家、WEBデザイナーとしても活動

住みたい街にたまたま見つけた「無印良品の家」。 夫にも相談せず全力でモニターに応募しました

「無印良品の家」は、最初から狙っていたんですか?(編集部)

家探しに疲れていたときに、たまたま目に飛び込んできたんです(藤田さん)

2011年1月に結婚して家を探していたんですけど、全然理想の物件に出合えず……。土地だけ見てもイメージが1ミリもわかないし、じゃあ建っている家を!と見に行っても、決め手がわからなくて。

私は出身が北海道で、夫は三重。田舎育ちなので、子どもが家中を側転できるような広々とした空間に住むのが理想でした。でもそんな広い家を東京で探せるわけもなく……。

1年くらい毎週物件を見に行っては、「なんか違う……」の連続でした。もう疲れ果てたーというタイミングで見つけたのが、「2年間無料で無印良品の家に住めるモニター募集」というキャンペーン。しかも探していた東京都・三鷹市というではないですか! もうこれは運命‼と、夫にも相談ぜずにA4のアピールシートにびっしりイラスト付きで描いて応募しました。

熱意が通じたのか57884件もの「住みたい宣言」の中から見事に当選したのですが、あまりにもできすぎた話しなので、「このあと不幸が起こるんじゃないか…」と怯えてました(笑)。

解放感のあるキッチンは、家のお気に入りのひとつ。収納もほぼ無印良品で、使い勝手も抜群

実際に住んでみて、いかがでしたか?(編集部)

1番のお気に入りは、広々しているところ!(藤田さん)

無印良品の家は壁がなくて2階まで吹き抜けなので、とにかく広く見えるんです! 実は1階は45㎡しかないんですが、とにかく解放感がありますね。

キッチンもリビングも書斎も、家具などでゆるく仕切る感じです。一部屋に籠ったりはできないので、プライバシー感は薄いですが、どこにいても家族の気配を感じる。家族仲はよくなります。よくないとやってられない感じですね(笑)。仕切られていないから、模様替えする自由度も高い。そして大きな窓は日当たりもよくて。

田舎育ちの二人が譲れなかった「広々した空間」。2年住んでみて、迷うことなく購入する流れになりました。

「リビングイン階段で、2階まで一室空間。どこかに閉じこもることは不可能です」と藤田さん。写真は愛犬みみ子

せっかく無印良品の家に住んだのだから、 生活用品も全部無印良品にしてみた

家具や生活用品も、ほぼ無印良品なんですよね?(編集部)

実験的に、無印良品で全部暮らしてみました(藤田)

「無印良品の家」大使になった私に課された任務は、この家での暮らしをブログで紹介することでした。もともと絵を描いたり作文を書くのは好きでしたし、WEBデザイナーという職業柄もあって、工夫して発信するのが得意だったんです。 

せっかく無印良品の家に住むチャンスをもらえたので、いっそ、暮らし周りのものを全部無印良品の物にして発信しようと思いついたんです。当時はまだ誰もそんなことをしていなかったので、「公式キャラクター」になった私の特権だと思ったんですよね。

実を言うと、それまでは無印良品に詳しかったわけでも、特別に好きだったわけでもなかったんです。でも、いろいろ使ってみると発見が多かった。それぞれにこだわりがあって、オリジナリティがあって!もう、愛が芽生えてきました(笑)

本当に自分がよいと思った物を「ちょっとこれ知ってる?」と友達に紹介する感覚で、ブログで発信するようになりました。

藤田さんの大好きが詰まった本棚。無印良品の「壁に付けられる家具箱」で、壁が収納スペースに早変わり!

お仕事も無印良品の関係が多くなったとか?(編集部)

「発信する」という、幼いころからの夢が叶いました(藤田)

それからテレビや雑誌から声をかけていただいたり、無印良品の商品に関する執筆を依頼されるようになりました。

実は幼少期からさくらももこさんに憧れていて、日々の暮らしをエッセイや漫画にして発信できたらいいなあと漠然と思っていたんです。それが、無印良品の家に住むことで叶うようになったのは、自分では想定外でした。

「ぜんぶ、無印良品で暮らしています。」(KADOKAWA)という本も出して、本を出すという憧れも実現。「発信する」ことが仕事になりました。無印良品のおかげで、人生が変わったと思います。

藤田さんのデスク。本棚としても使っている「壁に付けられる家具箱」を、ここではパソコン台として使用。

10年たって変わってきた 無印良品との付き合い方

藤田さんにとって、無印良品とは?(編集部)

実は自分とは真逆なタイプです(笑)(藤田)

無印良品好き=シンプルな服装をしていると思われがちですが、どちらかというと私は派手好き(笑)。クローゼットの中もカラフルです。

実は、インテリアも主張のあるものが好きで。すっきりした空間を目指していたけど、好きな物に囲まれたちょっとごちゃごちゃした感じがいいなあと最近は思うんです。無印良品とは真逆だなあと思うけれど、でも、無印良品のいいところは主張がなくて、どんな空間にもなじむことができるところ。

クローゼットの中。2階の壁一面が収納スペースになっていて、ハンガーから収納アイテムまで、やっぱり無印良品。「ファッションは、主張強めです(笑)」

以前とは部屋の雰囲気が変わってきたとか?(編集部)

無印良品以外の物もプラスするようになりました。(藤田)

10年間、ほぼ無印良品だけに囲まれて暮らしてきました。もちろん無印良品は大好きだしこれからも使い続けますが、全部を無印良品にこだわることはないな、と思うようになったんです。

全部無印良品の物にしなくても、どんな雑貨を並べてもこの家ならすべてを受け入れてくれる。これからはそういう良さも、伝えていけたらいいな。ちょっと新しくなったわが家を、楽しみたいと思います。そしてこれからも、ずっと無印良品の1番のファンでありたいですね。

最近ブルーのソファーカバーと柄物のクッションカバーを購入。グリーンもどんどん増やしたい!

撮影/片岡祥 取材・文/草野舞友 企画/サンキュ!コメつぶ

 
 

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