家の中で「見るたびにモヤッとするもの」はありませんか?使っていないのに視界に入るたび気になる…それは、暮らしの中で「今の自分に合わなくなったサイン」かもしれません。使わなくなることは悪いことではなく、生活のリズムや好みが変化している証拠。そんな変化を見逃さずに、落ち着いて向き合えば、家の中がぐっと扱いやすくなります。
整理収納アドバイザーのきいろが整理が苦手な方でも取り入れやすい、ものとのお別れステップをご紹介します。
モヤッとするものは「暮らしのズレ」を知らせてくれるサイン
モヤモヤする理由は生活の変化にものが合わなくなっていることが多いです。例えば、「そのものを購入した時とライフスタイルが変わってしまった」、「他のものと役割が重複している」、「お手入れの手間が負担になっている」、「ものが傷んできている」「使いにくくてモヤモヤする」など、日常の小さなズレが積み重なって、見るたびに気になる存在になります。
「なんでモヤッとするんだろう?」と立ち止まることは大切です。より快適な暮らしに整えていくための一歩だと思って、改善ポイントを教えてくれる前向きなものとして受け止めてみてください。
使わない=悪ではなく変化した自分に合わせるだけ
ものを手放せない理由に多いのが「まだ使える」「もったいない」という気持ちです。ですが、使わなくなってしまったのは自分の暮らしが変わった証拠です。忙しさ、生活リズム、子どもの成長、好みの変化など、どれも自然に移り変わることなのでしょうがないことでもあります。
ものを手放すのは、自分の変化に合わせて暮らしをアップデートすること。「使っていない=失敗」ではなく、「役目を終えたから次へ進める」と考えると気持ちが軽くなりますよ。
手放しやすくなる4ステップ
ステップ1:観察する
そのものをどんな時にモヤッと感じるのかを観察します。置き場所が悪い?使いにくい?存在が気になる?など、気持ちではなく、状況に注目すると、整理のハードルが下がります。
ステップ2:理由を言語化する
モヤモヤの原因を客観的な言葉に置き換えてみるのがおすすめです。「重くて扱いにくい」「サイズが合っていない」「別のもので代用できる」「お手入れが面倒」など、理由が明確になると、「手放してもいいかも」と自然と思えるようになります。
ステップ3:感謝する
ものを手放す前に、一言だけそのものに感謝を向けてみます。「今までありがとう」「これを選んだ時の自分、頑張っていたな」「変化や成長に気づかせてくれてありがとう」など、そんな短い言葉でいいので心の中で思うだけも十分です。罪悪感が薄れ、気持ちがラクになります。
ステップ4:お別れ方法を決める
暮らしに合う方法で手放します。捨てる、リサイクル、資源回収に出す、人に譲るなど、手放す方法を決めておくと、迷いが減りますよ。写真に残してから手放すのも手放しやすくなっておすすめ。
手放すとラクになる理由
ものが減ると、収納に余白が生まれることで収納からすぐ出せて、すぐ戻せるようになったり、捜し物が減ったり、掃除がしやすくなります。すぐ出せて、すぐに元の場所にしまえるようになるので、毎日の家事がラクになるのを実感しやすくなります。
モヤッとする気持ちを大切なきっかけにして見直しすることが大事
モヤッとするものは暮らしをより快適にするための気づきのきっかけです。使わなくなった自分を責めるのではなく、今の自分に合うものへ入れ替えていくことが大切です。観察→理由→感謝→お別れの流れでものと向き合うと、無理なく手放しが進みます。少しずつ見直していくことで、毎日の家事もぐっとラクになりますよ。
◼️執筆/きいろ
整理収納アドバイザー、クリンネスト。シンプル・サステナブル・整えるとテーマに暮らしの気づきや片づけのことを執筆している。
編集/サンキュ!編集部