本やマンガが好きで「本がどうしても増えてしまう」「本はなかなか手放せない」という方も多いはず。本は「好き」という気持ちが強く出るアイテムだからこそ、なかなか手放せないのは自然なこと。
今回は、整理収納アドバイザーのきいろが簡単にできる本の整理方法をお伝えします。
本が多いのは「悪いことじゃない」
本が多いということは知識欲や好奇心が豊かである証です。そして手放せない気持ちは、「大切にしたい」という想いの表れでもありますよね。ただ、「読みきれない」「探せない」「本棚から溢れる」と感じ始めると、途端にストレスに変わってしまいます。「積読が増える」「動線がふさがる」など、本が多いこその困りごとを抱えている方も多いはずです。
減らすことに罪悪感がある理由
本はただの「もの」ではなく、「体験の記録」のような存在です。子どもの頃に読んだ思い出の本、数年前にハマっていたシリーズ、学びのために手に取った専門書など、見返すと自分の成長や歩みを思い出させてくれることもあります。
だからこそ「今は忙しくて読めないけれど、いつかまた読みたい」、「子どもが大きくなったら読むかもしれない」、「この知識を活かせる自分でいたい」などの「未来への期待や願望」が本に込められやすく、捨てることへの罪悪感にもつながるんですよね。
好きな本を大事にするための整理ステップ
好きだからこそ、ストレスなく心地よく本と付き合っていくための方法をまとめました。この順番で試してみてください。
1.まずは「分ける」
本棚の本をいったん出して、ジャンル別に分けます。家族の本が混ざっている場合は、人ごとに分けるのもおすすめ。この時に「これは過去の自分の本?今の自分?未来の自分?」と考えてみると、手放しやすい本が自然と見えてきます。
2.読んだ本・読んでない本に分ける
探しやすくするために、一度読んだ本と未読の本を分けてみましょう。もう1度読みたいと思う本は残し、読み返す気持ちが湧かないと感じる本は手放し候補に。これから読みたい本は、本棚の中でも取り出しやすい位置へ。「読みたい時にすぐ読める」ことが積読防止にもつながります。
3.読んでいない本は「期限」を決める
読んでない本には、必ず理由があります。「今の自分には合っていない」、「読むための時間を確保したいと思えない」「もう少し時間がある時に読みたい」など。
未読本には「いつ読む?」「いつまでに読む?」という「仮の期限」を決めてみませんか。期限があると行動につながりやすくなりますし、もし読めなかった場合は、その時点でもう一度向き合えばOK。そのまま手放すのもよし、もう一度期限を設定してもよしです。
4.お気に入りだけは「特別スペース」を作る
読む時間が取れなくても、どうしても手放せない本ってありますよね。そんな本のために小さな「特別スペース」を作ってみましょう。「ここにある本は無理に手放さなくていい」「大事にするスペース」と決めておくと、罪悪感からも解放されます。
5.本棚に入る数を上限にする(キャパ決め)
時間がないのに本を買い足すと、積読が増えてしまい、あふれがち。そこで本棚に入る量を「上限」として決めてみてください。キャパが決まることで、「入らないから見直してから買おう」「今ある本を使い切れているかな?」と自然に自制でき、増やし過ぎを防げます。
増やしすぎないための本の迎え方
本を迎える時に「今の自分に必要か」を立ち止まって考えるだけで、本棚は心地よく整います。好きな本を大切にできるように、無理のないペースで見直していきましょう。
◼️執筆/きいろ
整理収納アドバイザー、クリンネスト。シンプル・サステナブル・整えるとテーマに暮らしの気づきや片づけのことを執筆している。
編集/サンキュ!編集部