春のむくみを解消したい!むくみやすい食べ物・解消しやすい食べ物

2023/04/23

気温のアップダウンが大きい春は、体がむくみやすい季節。
むくみはさまざまな体調不良や肌トラブルにもつながるため、早めに解消したいところ。
今回は、食育インストラクターそして薬膳マイスターの資格を持つサンキュ!STYLEライターの植松愛実が、春に体がむくんでしまう理由と、むくみやすい食べ物・解消しやすい食べ物をご紹介します!

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春は肝臓ががんばりすぎる季節

薬膳の考え方では、体の様々な組織を「陰」と「陽」に分類したり、春夏秋冬それぞれに割り振ったりして健康状態を整理しています。
「春」に分類される臓器の一つに、肝臓があります。
肝臓は栄養・エネルギーの貯蔵や有害物質の解毒、血液の配分など数えきれないほど重要な役割を担っていますが、気温が上がり新陳代謝が激しくなる春は、肝臓の働きが高ぶりやすい季節。
つまり、肝臓ががんばりすぎた結果、役割の一つである血液の配分が追いつかなくなり、むくみにつながると考えられているのです。

このような薬膳の考え方のもとになっている東洋医学の起源はとても古いものですが、現代の科学に照らし合わせても辻褄が合うとされています。
科学が発達していない時代に人々が経験則から見出した知恵を、現代の私たちも活用できるというわけです。

むくみにつながりやすい食べ物

むくみは、血液やリンパ液など体の中の液体の流れが滞っている状態。
この滞りに拍車をかけてしまうのが、塩分が多い食べ物や、炭水化物に偏った食事です。
コンビニのパンや即席麺を中心とした食事は、まさに自分からむくみを促進してしまっていることになります。

じつはこういった食事は、さきほどご紹介した薬膳の考え方でも、「血瘀(けつお)」という血が滞った状態になりやすいとされています。
さらに炭水化物のなかでもとくに糖質を取りすぎると、糖質の濃度を下げようと体が意識的に水分を溜め込んでしまうので、間接的にむくみにつながることも。
もちろん塩分も糖質ももともと生きるために必要なので、あくまで「取りすぎ」に注意ということになります。

むくみを解消しやすい食べ物

肝臓が持つさまざまな働きの一つに「血液の浸透圧を調整する物質を作る」というのがありますが、その物質はたんぱく質からつくられています。
そのため、良質なたんぱく質を十分にとってあげることでその働きを助けることでき、むくみ解消につながるのです。
良質なたんぱく質が多く含まれている大豆製品や鶏肉などを意識的に取り入れてみましょう。

また、むくみは体内に水分が溜まりすぎている状態なので、水分を効率よく排出できるカリウムやクエン酸が含まれた食べ物もおすすめです。
カリウムは野菜や果物に多く、とくにブロッコリーやかぼちゃなどに多く含まれています。
クエン酸が多いのはレモンやパイナップル、キウイなどです。

ただ、カリウムは同時に体を冷やしやすいという特徴も持っています。
薬膳の考え方でもカリウムの多い野菜は「寒性」に分類されていて、体を冷やしすぎると逆にむくみにつながってしまうので、食べすぎは注意。
果物も食べすぎると糖質を取りすぎてしまうことがあるので気をつけましょう。
何ごとも「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」。
がんばってたくさん食べるのではなく、「そういえばこの食材は最近食べてなかったなー」というものをちょこちょこ食べるのがおすすめです。

「むくみの少ない体」を続けるためには

どんな食べ物も万能ではなく、食事だけで完全にむくみを解消することはできません。
ストレッチや適度な運動、規則正しい生活がないと…って、いそがしい春に全部やるのはむずかしいですよね。
なのでたとえば、仕事や家事の途中にトイレに立つ際いつもよりちょっと手を大きく振って歩いたり、パンを買うときにちょっと具が多めの商品を選んで炭水化物の比率を下げたり(お値段もちょっと上がるけどいそがしい自分にご褒美!)、そんなことから始めてみては。
自分の生活のなかで無理なくやれる、自分だけの「ちょっと」を探してみましょう。

◆この記事を書いたのは・・・植松愛実
1週間分の作り置きからパーティー料理まで変幻自在な料理人!野菜ソムリエ・食育インストラクターの知識だけでなく、東北~西日本まで全国各地に住んだ経験をもとに、美味しい食材の美味しい食べ方をご紹介します。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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