春こそ薬膳でゆる~くダイエットしたい!無理なくデトックスするコツを薬膳マイスターが解説

2023/05/09

サンキュ!STYLEライターの植松愛実です。
デトックスできる食材と聞くと、食物繊維の多いごぼうやこんにゃく、あるいはカリウムが多く含まれる夏野菜を連想する方が多いかもしれません。
しかし薬膳の考え方を紐解くと、実は春のデトックスに取り入れるべき身近な食材が他にも沢山あります。
今回はその中でも特に、日々の食事に気軽に取り入れやすい旬食材を、薬膳マイスター&野菜ソムリエの筆者が厳選して解説します!

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春はデトックスを促すのにぴったりの季節

冬から春になると、冬の間に溜まりがちだった不要なものを外へ排出しようとするため、実は春はもともと体が自然にデトックスしようとする季節です。
ただ、同時に春は生活や環境が変わったり、気温の変動が激しかったりして、体に負担がかかりやすい季節でもあり、デトックスを体に丸投げするだけではうまく痩せられない現状も。

そこで薬膳の考え方では、食事を工夫することでその働きを助けてあげて、しっかりデトックスできるよう促してあげるのが効果的とされています。
痩せやすくなるだけでなく、体の負担が減る分、春の体調を整えやすくなり、一石二鳥です。
しかも今回おすすめする食材はすべて春が旬の食べ物なので、旬の食材を楽しむことができて一石三鳥です!

【まずは不要物を排出!】菜の花、セリ、山菜

菜の花などの苦味のある春野菜は、昔から中国で解毒に使われてきました。
解毒、と聞くと少しドキッとしてしまいますが、今と違って本格的な解毒薬がなかった時代には、デトックスできる食べ物を解毒のために利用するしかなかったのです。
現代では、体内に溜まってしまった老廃物などの「要らないもの」全般の排出を助けてくれる食材として親しまれています。

春の野生植物日本
GI15702993/gettyimages

苦味のある食材は食べづらかったり、お子さんのいる家庭では特に使いづらい面もあると思いますが、油を使った料理であれば苦味が軽減されるので、天ぷらやパスタ、そしてウインナーやベーコンと一緒にソテーすると取り入れやすくなります。
特に菜の花はお肉との相性も抜群です!

菜の花と牛肉の粒マスタード炒め。油で炒めて塩コショウだけでも美味しいが、写真では牛肉200gに対して粒マスタード・醤油を各大さじ1/2とみりん大さじ1を加えている。粒マスタードは加熱すれば辛味成分が飛ぶのでお子さんにも◎。

【体内の循環を良くしよう!】あさり、はまぐり、イカ

不要物を排出しただけでは、デトックスは道半ば。
体の中の循環を改善することによって、要らないものが溜まりにくい体を目指しましょう。
薬膳の考え方では、春は特に肝臓の働きを助けることで循環が良くなるとされています。
肝臓の働きを助けてくれるのは、あさりやはまぐり、イカといった食材。
あさりやイカは春に漁獲量が増える地域が多いので、手頃な値段で手に入りやすい季節です。

アジアの食品貝のスープとキャベツ
あさりは砂抜きしてこすり洗いしたものを耐熱容器に入れ、塩と酒を全体に振ってレンジ(500W)で3~4分加熱すれば簡単に酒蒸しができる。
SUNGSU HAN/gettyimages

【適度にむくみを解消したい!】わかめ、タケノコ

むくみを解消するためにはカリウムが多い夏野菜(きゅうりやレタスなど)が効果的だと知られていますが、まだまだ朝晩にひんやりする日もある春の時季にこれらの野菜を摂りすぎると、体を冷やし過ぎてしまうおそれもあります。
そのため、春は適度に水分の排出を助けてくる、わかめやタケノコがおすすめ。

若いタケノコ、日本料理を煮込んだ
「わかめとタケノコ」と聞いて多くの日本人が想起する若竹煮は、実は薬膳的に理にかなった春の料理だった!
bonchan/gettyimages

タケノコはお肉との相性がいいので、ひき肉炒めもおすすめ。
豚ひき肉or鶏ひき肉と一緒に炒めて中華あんかけにしても、あるいはいつもの麻婆ナスのナスをタケノコに入れ替えてもOK(調味料や調理手順はそのままで美味しく作れます!)。お子さんのいる家庭では豆板醤や唐辛子無しで作ってももちろん美味しいです。

竹の実と豚ひき肉のバジルの葉炒め
いつもの麻婆ナスや麻婆豆腐のメイン具材をそのままタケノコに変えるだけでOK。食感が楽しく満足感の高い主菜に。
Kritchai Chaibangyang/gettyimages

ちなみにわかめと同様、海苔もむくみ解消に効果があります。
サラダやお茶漬けに海苔をちぎって振りかけたり、おにぎりにいつもより大きめの海苔を巻いたり。
海苔は特に食事に取り入れやすいので嬉しいですね!

◆この記事を書いたのは・・・植松愛実
サンキュ!STYLEライター。
身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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