「夏バテする人」VS「夏バテしない人」その差は、意外な部分の「冷え」に原因があった!
2024/07/19
イベントの多い季節、夏バテせずに楽しみたいですよね。実は「日常の行動」にちょっとしたテクニックがあるんです。
「夏バテしないコツ」を看護師・薬膳師などの資格をもつライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。
夏バテの原因とは?
夏バテの大きな原因のひとつが「胃が冷えること」。
常温よりも低い温度の飲食物をとることで、胃腸の血流が悪くなります。その影響で、食欲不振をおこしたり、栄養が吸収されにくくなり体力の低下が起きます。
これが、夏バテに繋がるのです。
つまり、胃が冷えていない人は夏バテしにくく、胃が冷えている人は夏バテしやすいということです。
夏バテ予防のコツとは?
夏バテしないために習慣にすると良い理想的な食事のとり方は「常温より低い温度の飲食物を控えること」です。
ですが、暑い季節に「夏バテはしたくないけれど冷たいモノを我慢するなんて無理!」というのが正直な気持ちではないでしょうか。
完全に冷たい飲食物を断つのではなく、まずは「冷たい飲食物をとる時に体の負担を少なくする工夫」の中から「これならできるかも」と思えることから徐々に始めるのがおすすめです。
■冷たい飲食物をとる時に体の負担を少なくする工夫
1.飲み物の氷を抜いてみる
自宅やお店で飲み物を飲む際に氷を抜いてみましょう。お店でも「氷を抜いてもらえますか」と伝えると対応していただけることが多いですよ。
2.温かい飲食物と一緒に冷たい飲食物をとる
たとえば、熱々のお好み焼きを食べながら冷たいビールを飲めば、胃が冷えすぎるのを防げます。冷たい飲食物をとる前後に温かいものを口にするのも良いです。
3.冷蔵庫から出して30分ほどおいてから食べる
直射日光の当たる場所におくのは避けるなど、食べ物が傷まない配慮は必要ですが、冷蔵庫から出してしばらく置くことで冷たさがおさえられます。
4.冷たい食べ物はよく噛む
食べ物を良く噛む、アイスなどはよく溶かしてから飲み込むことで、口の中の温度で温められた状態で食べ物が胃に送られます。
徐々に始めたことが習慣になれば体は変わる
健康のためとはいえ、慣れ親しんだ習慣を大きく変えるのはハードルが高いですよね。体に良いとわかっていても「やってみよう」と思えないのはもったいないです。
「これなら、できるかも!」と感じたことから始めてみれば、「案外、常温に近くてもおいしい、楽しめるかも」と思えるかもしれません。
自然に自分の習慣になっていけば、徐々に体も変わってくるのではないでしょうか。
元気に夏を楽しむ小さな工夫を始めてみませんか?
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中。Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集