熱中症 猛暑

猛暑続きの夏こそ「呼吸の力でクールダウン」熱中症予防にプロおすすめ対策2

2025/08/09

暑い日が続くと、気になるのが熱中症。基本的な対策はしているけれど、いざ屋外に出て強い日差しに照らされると暑さと疲れでぐったりしてしまいがちですよね。

いつもの予防ケアに加えてもうひとつ。呼吸を使って体をクールダウンさせる方法があるんです。看護師であり経絡ヨガ指導者でもある薬膳ナースけいこがその場でできる呼吸を使って体をクールダウンする方法をお伝えします。

サンキュ!STYLEライター。大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組み...

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ヨガの知恵を使った熱さまし呼吸

猛暑 熱中症予防
出典:写真AC

夏の暑い時季や体に熱がこもりがちな時に、古くからヨガの世界で取り入れられてきた呼吸法があります。シータリー呼吸と呼ばれ、シータリーとは、サンスクリット語で「冷ます」という意味です。体の中にこもった暖かい空気を外に出す効果があると言われています。

シータリー呼吸の方法

1 楽な姿勢で座って、リラックスします
2 舌を口から少しだして、ストローのように丸めます
 ※丸めることが難しい場合は口をすぼめるだけでいいです
3 丸めた舌を通してゆっくりと空気を吸い込みます
4 舌を口の中に戻して口を閉じます
5 鼻からゆっくりと息を吐き出します

1~5を数回繰り返します

深い呼吸を繰り返すことで、リラックスできるのも嬉しいポイントです。

冷気を活用してクールダウンする呼吸

猛暑 熱中症予防
出典:写真AC

熱中症で怖い状況のひとつが脳に熱がこもること。頭がぼーっとしたり、脱水症状などと重なれば意識を失うことにも繋がります。

そこで、意識したいのが脳をクールダウンさせること。鼻は脳に近いこともあり、鼻から涼しい空気を送り込むことで脳をクールダウンさせることができます。

屋内であればエアコンの効いた涼しい部屋の空気を。屋外であれば顔の近くに凍らせたペットボトルや保冷材などを置いて鼻から息を吸い込みましょう。おススメは、478呼吸です

478呼吸の方法

1 涼しい空気の近くで口を閉じ鼻から4秒かけて息を吸い込みます
2 7秒間息を止めます。7秒がきつければ苦しくない程度にご自身で時間は調整して下さい
3 口から8秒かけてゆっくり息を吐き出します

1~3を数回繰り返します

こちらの呼吸は、脳のクールダウンにつながるため、熱中症予防だけでなく夜寝る前に行うと寝つきが良くなる効果も期待できます。

基本的な予防の補助として活用を

猛暑 熱中症予防
出典:写真AC

熱中症の予防の基本は、睡眠、栄養などの体調管理や水分、塩分を適切に取るなど日ごろからの習慣が大切になってきます。

呼吸法だけで熱中症を予防することは難しいので、基本的な予防を実践した上で補助的ケアとして呼吸法による予防を実践しましょう。

暑さばかりに目が向くと疲れてしまいますが、海や山など自然の豊かさや、風鈴の音色、浴衣など日本ならではの風情を楽しむことのできる季節。ご自身に合ったケアを組み合わせて快適に夏を楽しめますように。

■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師、経絡ヨガ指導者として25年以上の実践経験を持つ令和元年生まれの息子を子育て中のママでもある。
Instagramは@keiko89zen

編集/サンキュ!編集部

 
 

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