クリスマスは甘いものやごちそうが続きがち。楽しみですが、ケーキを食べた後の「体重増加が心配」「糖質、とりすぎだよね…」「眠くなる」そんなちょっとした罪悪感もありますよね。
「食べない」という選択をしてしまうと、むしろストレスは増えます。でも大丈夫。薬膳では「食べ方を調整するだけ」で、ケーキを食べた後の罪悪感や心配をかなり抑えられるのです。
クリスマスケーキを楽しみつつ、体にやさしい選択をする方法を看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこがお伝えします。
ケーキが体と心に与える影響
見た目の可愛い、鮮やかなクリスマスケーキを食べると、幸せな気持ちになりますよね。甘いものは人の心を幸せにしてくれることが医学的にもわかっています。
ただ、ケーキを食べると血糖値が急上昇してしまうんです。その結果、糖分が脂肪として蓄積されやすくなったり、眠気やだるさが強く出て、その後の活動に影響しやすくなったりします。
つまり、ケーキを食べた後の罪悪感を減らすには、血糖値が乱れにくい食べ方を選ぶ必要があります。
血糖値が乱れにくいクリスマスケーキの選び方
実は、スポンジ+白いクリームのように、小麦と白砂糖の占める割合が大きいケーキは血糖値が乱れやすいんです。では少しでも血糖値の乱れがおきにくいケーキとは、どのようなケーキだと思いますか?
フルーツタルト
フルーツたっぷりのタルトは見た目も華やかですよね。実は、フルーツの酸味が消化を助け、糖の吸収を穏やかにします。
ガトーショコラ
意外に思われるかもしれませんが、脂質が多いため、糖の吸収がゆっくりになるんです。「満足感が高いのに、血糖値は上がりにくい」おすすめのケーキです。
チーズケーキ
チーズが使われているため、タンパク質が豊富で、急激な血糖値上昇を抑えられます。
満足しつつ罪悪感を減らすコツ
視覚や味覚、薬膳効果を使って、体にやさしくクリスマスケーキを楽しむコツをお伝えしますね。
お皿のまわりを可愛くトッピング
カットしたケーキをお皿の中央に置いて、ナッツやベリー類をケーキのまわりにトッピングしましょう。
ナッツ類の食物繊維と脂質は血糖の急上昇を防ぐことが証明されています。また、ベリー類は抗酸化作用が高く、血糖値の上昇を緩やかにします。
見た目も可愛いのが嬉しいポイントです。
夜遅くに食べない
夜間は日中に比べて活動量が少なく、摂取したエネルギーが消費されにくい時間帯です。ケーキを食べるなら、できるだけ日中のおやつタイムが好ましいです。
ただ、クリスマスディナーの流れで食べたい場合は、夕食後にすぐ、食後のデザートとして食べましょう。
温かいスープや飲み物を先に
胃腸を先に温めておくことで、消化の負担や代謝の低下の予防になります。温かいスープや紅茶をケーキの前に飲みましょう。
紅茶に、ジンジャーパウダーやシナモンパウダーを加えると、より温め効果がUPしますよ。
翌日の朝食でもリセットできる
胃もたれしやすいものを食べた翌朝には、大根の入ったみそ汁やスープがオススメです。胃に力を与えるとともに、糖や油の分解を助けます。
また、サラダに使いやすいセロリ、リンゴ、ゆずはデトックス効果があり、食べすぎた翌日のだるさを軽減します。
今年のクリスマスは、ストレスを抱えながら我慢するのではなく、体にやさしい工夫で罪悪感なく美味しいものを楽しんでみてください。
■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師として25年以上の実践経験を持ち2019年生まれの息子を子育て中のママでもある。
Instagramは@keiko89zen。
編集/サンキュ!編集部