冬になると、なぜか手が伸びてしまう「みかん」。薬膳では冬にこそ食べたいフルーツなんです。
寒さで巡りが悪くなることで生じる、冷え・むくみ・便秘・疲れやすさ…などの不調をやわらげてくれる小さな味方が「みかん」です。
さらにふだんつい取り除いてしまう白いスジにも大事な役割があり、みかんの皮は乾燥させると健康づくりの強い味方になるんですよ。
今回は、冬の健康を守るための「みかん」の活用方法を看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこがお伝えします。
「みかん」の薬膳的パワー
「果物は体を冷やす」というイメージがありますが、「みかん」は例外。薬膳では「体を温めるフルーツ」に分類されます。
血の巡りをよくして体をじんわり温めてくれるため、手足の冷えを感じやすい時季にはぴったり。
また、ストレスなどで「氣=エネルギー」が滞りやすく、なんとなく気分が冴えないときもありますよね。「みかん」に含まれる香りの成分には、この巡りの悪さを改善する作用があり、リフレッシュ効果が期待できます。
白いスジにも健康パワーが
みかんを食べるとき、ついきれいに取り除いてしまう人が多い白いスジ。じつはここにこそ、大きなメリットが詰まっています。
白いスジは「アルベド」と呼ばれ、食物繊維とポリフェノールが特に豊富なんです。なかでも注目したいのが ヘスペリジン という成分です。
ヘスペリジンには、
・血流をよくする
・毛細血管を強くする
・むくみ改善
・冷えの軽減
といった働きが期待できますので、白いスジはむしろ積極的にとりたい部分なんですよ。
皮まで使える!無農薬みかんが手に入ったら「陳皮」にするのがおすすめ
みかんの皮は、そのまま捨てるのはもったいない。
薬膳では、乾燥させたみかんの皮を「陳皮(ちんぴ)」と呼び、漢方薬にも使われるほどなんです。
「陳皮」には、
・胃腸の働きを整える
・冷えを改善する
・リフレッシュ
という効果が期待でき、冬の不調にぴったりです。
とくに「年末年始の食べすぎ・飲みすぎ」「お腹が張る」「胃もたれする」といった症状が起きやすい人は、「陳皮」を使った飲み物やスープがとても役立ちます。
「陳皮」の作り方
1 みかんの皮をよく洗う
2 白いワタは取りすぎなくてOK
3 風とおしのいい場所でしっかり乾燥させる(天日も可)
4 カラカラに乾いたら保存瓶へ
「陳皮」の使い方
・紅茶にひとかけ → 香りで気分スッキリ
・味噌汁やスープにひとつまみ → 胃もたれ予防に
・スープや煮物の香りづけに → 冷え改善の温活に
ふだんの料理や飲み物に少し加えるだけで薬膳に早変わり。冬にこそ活躍する万能アイテムです。
「みかん」は、冷えや乾燥が気になる冬にこそ積極的に食べたいフルーツ。
この冬はぜひ、「みかん」をまるごと味方にして、体の内側からあたたかくすごしてくださいね。
■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師として25年以上の実践経験を持つ令和元年生まれの息子を子育て中のママでもある。
Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部