パパッと短い時間で調理できるオクラは、忙しい主婦の味方になってくれる食材ですよね。
健康にいい食材というイメージがあるけど…って「何となく使う」のは、もったいない!実は暑い季節に体調を整えてくれる優秀食材なんです。
今回は看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこがオクラの薬膳パワーと効果的な活用方法についてお伝えします。

オクラの薬膳パワー
オクラは、暑い季節に体調を整えてくれる性質を複数備えています。
・体の余分な熱を冷ましてくれる
・体に潤いを与えてくれる
・胃腸の働きを助ける
暑い季節は、体に熱がこもりやすく、さらに潤い不足になりやすいため、熱を冷ましたり潤いを与えてくれる性質は嬉しいですよね。
また、食欲がおちやすい夏に胃腸に力を与えてくれることで間接的に体力の低下を防ぐことが期待できます。
さらに、水溶性食物繊維を豊富に含んでいるため、便通も整えてくれるんですよ。
オクラと相性の良い薬膳的組み合わせ
【オクラ&長芋】
オクラと長芋、両方とも体に潤いを与える力がありますので、汗で体の水分を奪われがちな季節におススメです。さらに長芋にはエネルギーを補う力があるため、夏バテ予防にピッタリの組み合わせです。
【オクラ&鶏のささみ】
タンパク質が豊富なのに消化にやさしいのが鶏のささみの特徴です。夏は冷たい飲食物を摂ることも多く胃が弱りがち。オクラの胃腸の働きを助ける力との相乗効果で、体にやさしく栄養を吸収することができます。
【オクラ&トマト】
両方に体の熱を冷まし、体を潤す力があります。今年も猛暑になりますので、屋外で過ごす時間が多い日はオクラとトマトの組み合わせで体温の上昇を防ぐ準備をしてから出かけましょう。
知っておきたい注意点
オクラは体の熱を冷ます力があるので、元々冷え性の方やお腹が冷えやすい方が連日たくさん食べると、冷えが加速する恐れがあります。
気になる方は、生食ではなくサッとゆでるなど熱を加える調理をすることでオクラの冷やす力を緩やかにすることができます。
また、キュウリやトマトなど冷やす食材ばかりの組み合わせでも冷やす力が強くなりますので、ネギなどの温める性質のものを組み合わせる工夫をするのも良いでしょう。
オクラのようなシンプルな定番食材でも、性質を知って活用したり、組み合わせの工夫をすることで体調を整える強い味方になってくれます。
体の声をききながら食材の力を上手に借りて暑い季節も元気に過ごせますように。
■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師として25年以上の実践経験を持つ令和元年生まれの息子を子育て中のママでもある。インスタグラムは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部