いますぐやめて!体力を消耗する食事の摂りかた、NG習慣3選
2024/10/30
体力には限りがあります。その中で、食べ物を消化するために、消化液を分泌して消化管を動かす…生きるための体の動きとして、かなり大きく体力を使うのが消化活動なんです。
実は、食事中のちょっとした習慣で消化に使う力が大きくなるか少なくて済むかが決まってきます。
今回は、消化のための体力の負担増大に繋がるNG習慣について、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。
NG習慣1:スマホやテレビを見ながら食事をする
何かをしながら食べる「ながら食べ」は消化の負担が増大します。スマホやテレビを見ながら、仕事をしながら食事をしていませんか?
何かをしながら食べると噛む回数が減少すると言われています。1口30回噛んだ食べ物とそうでない食べ物では胃の消化負担は異なります。胃の働き過ぎは食後の極端な眠気の原因の1つです。
また、スマホを見ながらの食事は猫背を招きます。猫背の前傾姿勢では胃の前面が押されて縮んだ状態で動かなくてはならないため消化の負担になります。消化に使う体力を省エネするためには、食事中は食事に集中したほうが良いといえます。
NG習慣2:時間が来たから食べる
おきている間、ちょこちょこ食べ物を食べていれば、常に何かを消化している状況になり消化に使う体力は大きくなります。
できれば、空腹を感じてから食事を摂るのが理想的です。もしくは前の食事から最低4時間は間隔を空けて次の食事を食べると、消化に使われるエネルギーの負担が和らぎます。
勤務中は休憩時間の兼ね合いから食事を摂る時間の調整が難しい場合もあると思いますので、食べる量を調整したり、休みの日に取り組むなど、自身の生活スタイルの中で取り入れやすいように工夫してみましょう。
NG習慣3:水分の飲み過ぎ
食事前や食事中に水分をガブ飲みしていませんか?
大人が1度に吸収できる水分量は250ml程度です。スープや少量の水分を摂りながら食事をする分には問題ありませんが、多くとりすぎると胃液が薄くなり消化酵素の働きが弱くなるという報告があります。
胃液は、薄まったとしても3分程度で回復するため、食後のティータイムまでは控える必要はありませんが、食事中の大量の飲水は、食事を噛まずに流し込むことにも繋がり、消化に使うエネルギーが増大することからも控えたほうが良いでしょう。
1日に使える限られた体力、できれば自分のやりたいことに多く使いたいですよね。消化に使う体力を省エネして、プライベートや仕事がますます充実しますように。
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中。Instagramは@keiko89zen。
編集/サンキュ!編集部