調味料を足すだけでもOK!東洋医学の知恵を活用した冬の冷え対策とは
2023/12/14
寒い冬、冷えを防ぐことが健康を守るために大切なのは周知の事実です。せっかく冷え対策をするなら簡単で効果的なことを取り入れたいですよね。
東洋医学は冷え対策が得意な分野です。「難しい」イメージがあるかもしれませんが、簡単に取り入れられることもたくさんあります。
今回は、東洋医学を使ったゆる~い冬の冷え対策について、看護師・薬膳師・経絡ヨガ指導者としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。
気づいた時にめぐらせる
手先、足先は循環が悪くなると冷えやすく、お腹が冷えれば消化や婦人科系統のトラブルが心配です。体を温めるツボが手足やお腹にありますが、正確な位置を覚えて押すのは、若干めんどうに感じるかもしれません。
冷えの原因のひとつは、血流が悪くなること。温かい血が組織を温めます。つまり、冷えている場所に温かい血液を送り込んで温めることが冷え対策になります。ギュッと筋肉を縮めて、パッと緩めることで血流がよくなるので、それを冷え対策に活用してみましょう。
手や足の指をギュッと丸めるように縮めてパッと勢いよく開きます。3~5回程度繰り返すとじんわり温かくなってきます。
お腹も息をふぅ~っと吐ききってできるだけお腹をへこませて、パッと緩めます。お腹をへこませる動きをするため、食後2時間経過してから行ってください。
めぐりを良くして、体を温める効果のあるツボの周りを温めるだけでも、冷え対策として効果的です。
気づいた時にこまめに行ってみてください。
冷やす力が強い食材を知っておく
薬膳では、体を冷やす食材を、「体を冷やす食材」と「体を強く冷やす」に分類します。「体を強く冷やす食材」を食べてはいけないわけではありません。
食べる時に、なるべく「強く冷やす食材」が1度の食事に重複しないようにしたり、玉ねぎやニラなど体を温める性質の食材と組み合わせるなどの工夫が必要になってきます。
体を強く冷やす性質の食材は
・柿
・カニ
・ごぼう
・たけのこ
・豆苗
・マルベリー
・ひじき
・れんこん
・こんにゃく
などです。意外とお節料理に使われる食材も含まれています。
飲み物や食べ物にスパイスを活用する
体の中から温活するには、日々の食事に気を付けることも大切ですが、家族の中で自分だけが冷えを感じているという状況もあるかもしれません。そんな時は、自分のお皿や、自分の飲み物にだけ体を温めるスパイスを入れるのがオススメです。
小さなビンに入っていて場所も取らないので、常備しておくと便利です。
体を温めるスパイスは
・コショウ
・シナモン
・ジンジャー
・ナツメグ
・ターメリック
・花椒(ホアジャオ)
・ナツメグ
などです。
寒い季節は、バタバタして、自分のケアがおろそかになりがちですが、簡単手軽な方法を知っていると空いた時間にケアできますよね。忙しい冬も元気に過ごせますように。
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは「@keiko89zen」。
編集/サンキュ!編集部