うなぎのお供…だけじゃない!山椒は夏のお助けスパイス
2023/08/01
夏の土用の丑の日にうなぎを食べてスタミナ補給!という方は多いですよね。
うなぎに添えられている「山椒(さんしょう)」は使うと嬉しい薬膳ポイントがたくさん!
今回は、看護師・薬膳師などの資格をもつ薬膳ナースけいこさんに、普段使いしないともったいない!?山椒の魅力を教えてもらいました。
やはり、うなぎとの相性は抜群!
夏の土用のイメージが強いですが、実は、年に4回土用があります。
土用の期間は季節の変わり目と重なることもあり、「体力」や「胃腸」が弱りやすいともいわれています。
だから、体力が弱りやすい時季にスタミナ食のうなぎを食べることは、理にかなった習慣なんです。
では、「胃腸」を助けるには…「山椒」です。実は山椒は消化を助ける力があります。
こってりとしたタレで食べるうなぎのかば焼きが定番ですが、胃が弱っている時は、少しもたれやすく感じる方もいるかもしれません。
山椒と一緒に食べることで消化をしやすくなるので、うなぎと山椒は健康面のメリットも得られる抜群の相性なんです。
小粒な力持ち?山椒にはどんな力がある?
山椒には以下の力があるといわれています
〇消化を助ける
山椒の辛み成分は、胃腸の働きを助けてくれます。
また、殺菌効果があるとされ、食中毒の予防が期待できます。
〇新陳代謝UP
新陳代謝をUPして発汗させる力があります。エアコンや冷たい飲食物で意外と冷えることのある夏に嬉しい効果ですね。
〇抗酸化作用
山椒に含まれる「ジテルペン」という成分には、老化を遅らせる抗酸化作用を高める働きがあるといわれています。
小粒だけど、意外と力持ちな食材なんですね。
山椒の活用方法は?
山椒の実を調理するのが面倒な時に便利なのが市販されている「サンショウパウダー」。
そのままパラッとかけるだけなので簡単ですよね。
炒め物や焼き物にかけてもいいですし、骨を丈夫にする「骨活」を意識している方がとりたい「ちりめんじゃこ」との相性が良いです。
ちりめんじゃこと山椒を和えてごはんにかければ、カルシウムがとれて消化を助ける「簡単骨活ふりかけ」ができますよ。
うなぎのお供だけにしておくのはもったいない山椒。この夏、活用してみませんか?
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中
編集/サンキュ!編集部
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