「このユニクロの服、もう着なくなったから手放そうかな」「子供服、まだ綺麗だけどサイズアウトしたから捨てるしかないか」
本当はまだ着られるけど、サイズが合わなくなったり、クローゼットの収納の見直しなどで捨てなければいけないことがあります。
でもちょっと待って!ユニクロには「RE.UNIQLO(リ・ユニクロ)」という取り組みがあり、手放す服を回収してくれるサービスがあります。しかも4月30日までならダウン商品を店舗に持って行くと5,000円以上のお買い物で使える500円のデジタルクーポンも発行してもらえるのですよ。クローゼットの中にあるユニクロアイテムを一度見直してみませんか?
今回は限りある資源を循環させるユニクロの取り組み「RE.UNIQLO(リ・ユニクロ)」を取材しました。

- ユニクロと東レがタッグを組んでダウンのリサイクルを実施
- 日本でたった1つの「ダウンを自動で取り出す機械」の開発秘話
- 再利用されるダウンは、新しいダウンと比較しても見劣りしないクオリティ
- あらゆる自然環境でも快適に過ごせる洋服づくり
ユニクロと東レがタッグを組んでダウンのリサイクルを実施

ユニクロのダウンリサイクルは、ユニクロと東レがタッグを組んで行っています。店舗で回収されたダウンは倉庫で梱包後、まとめて東レへと運ばれてきます。今回は東レ瀬田工場にお伺いして、どのように回収後のダウンが新しいダウンに生まれ変わるのかを取材しました。
従来、ダウンのリサイクルは、布団やダウンジャケットから1つ1つ手作業で中に入っているダウンを取り出し、袋詰めをするという工程でしたが、それには相当な手間と時間が必要でした。
ユニクロが作り販売してきた服を、きちんと再利用して資源を循環させるためには、効率よくダウンを自動で取り出す機械を開発する必要があったのです。それを任されたのが東レでした。
日本でたった1つの「ダウンを自動で取り出す機械」の開発秘話

従来通り、手作業で行っていては事業として成り立ちません。そこで自動で生地とダウンに分けてくれる機械の開発が始まりました。目標は80%のダウンを取り出すこと。服を裁断し、ダウンと生地に分ける。もちろん服にはファスナーやボタンなどの装飾もあり、それらをカットしながら中に入っているダウンを傷つけないようにするために、切り方から、刃の形状・材質に至るまで試行錯誤する必要がありました。
そしてカットした服をダウンと生地に綺麗に分けるにはどうしたらいいのだろう?と検討が始まります。
最初に出来上がった機械は目標80%のダウン取り出しに対し、60%しか取り出せなかったのだそう。
それから改良に改良を重ね、現在では90%のダウンが取り出せるようになりました。90%ということは、ほとんどのダウンを再利用できるようになっているということ。まだまだ目標は高く、100%になるように開発し続けているそうです。
再利用されるダウンは、新しいダウンと比較しても見劣りしないクオリティ

こうして生地とダウンが分けられ、ダウンは新しいダウンジャケットに再利用され販売されます。「だけど再利用するダウンってクオリティはどうなの?」と思う人も多いかもしれません。
実際に洋服から回収されたダウンは、新しいダウンと見劣りしないクオリティで取り出されます。実際に触ってみましたがフワッフワ!
少し触るとダウンが空を舞うくらい軽くて美しかったです。
取り出されたダウンは洗浄・乾燥され、また新しいダウン製品へと循環されていきます。
あらゆる自然環境でも快適に過ごせる洋服づくり

東レには多様な気象条件を再現できる「テクノラマGⅢ」という設備があり、そちらも見学しました。直射日光の強い日や豪雨、強風など、世界中の様々な環境も再現できるようになっています。
そこで服を着用してみて体温がどのように変化するのかを数値を見て検証することができます。しかし人間はコンディションがバラバラ。同じような環境で実験をしても汗を大量にかく人もいれば、全くかかない人もいる。そこでもう一人の実験協力者がいます。それがこちら!

みんなが、それぞれ好きな名前で呼んでいるサーマルマネキンです(名前はまだ決まっていません)。このサーマルマネキンは毎回同じ体温に設定できるので、正確なデータが測れるそうです。毎回同じ体温で同じ量の汗をかいてくれます。だけど「暑い」「寒い」「今は快適」など言葉を話さないのが難点なんだとか。サーマルマネキンで正確なデータを、人間で実際に感じた感想を。その2パータンでより快適に着られる服づくりにデータを活用しているのです。
このようにバージンのダウンとリサイクルダウンが同じ保温性があるのかを検証しています。

私たちが普段、何気なく着ている服も実験に実験を重ね、環境や気象に合わせた衣類を提供できるようにと企業努力をされているのですね。実際にその現場を見て、たくさんの人が1枚の衣類に知恵と時間を使ってくれているのだと感動しました!
ユニクロのサスティナブルな取り組みで感動したこと

今回、東レにお邪魔させていただき、ユニクロと東レが共同開発し、自分たちが作った洋服資源を循環させていく取り組みを取材させていただきました。ユニクロスタッフの方のお話で印象的だったのは「サスティナブルな取り組みをしていくことはもちろん大事だけれど、サスティナブルであることを優先して、品質が劣ったり、価格がぐっと上がってしまうのは避けないといけない」とおっしゃっていたことです。限りある資源を循環させていくことは大切だけど、購入者が本当に喜べる商品かどうかが大事。サスティナブルであると同時に良い商品でないと生産し続けることもできない、とのことでした。
リサイクルできるダウンが家にあったらどうすればいいの?

家のクローゼットにリサイクルできそうなダウンがあれば、ぜひユニクロの店舗にお持ちください。破れていても壊れていても大丈夫!過去に購入したすべてのユニクロダウンが対象になります。店舗スタッフに声をかけていただき、リサイクルしたい旨をお伝えくださいね。5,000円以上で使える500円クーポンを発行してもらえます。(4月30日まで。ユニクロアプリのダウンロードが必要です)
回収の点数に制限はなく、回収1点ごとにクーポン1枚を発行してくれますよ。
その際はポケットに貴重品が入っていないかを必ずご確認くださいね。
不要になったユニクロアイテムはリサイクルボックスへ

また、ユニクロには全店舗にリサイクルボックスが設置されています。こちらは不要になったユニクロアイテムを入れることが可能です。しかもユニクロだけではなく、GUやPLST(プラステ)の不要になったアイテムを入れてもOK!わざわざユニクロはユニクロへ、GUはGUへ持って行く必要はなく、こちらにユニクロ、GU、PLSTのアイテムを入れることができるのは便利ですよね。
「まだ着られるから手放しにくいな」「この服を必要な人に届けて欲しい」と思ったら、ユニクロの「RE.UNIQLO」を活用してみてはいかがでしょう。
提供/株式会社ユニクロ