【動画で解説】通も好むアレンジ!浴衣の帯の結び方「文庫の羽根つき片流し」
2018/07/20
羽根を立体的に少しだけアレンジした結び方。片方の羽根の下側がたれていて、歩くたびにやさしく揺れるところも素敵です。ワンランク上の結び方に見えて、実は意外と簡単!気負わずトライしてみてください。
動画で解説「文庫の羽根つき片流し」
「文庫の羽根つき片流し」の手順
「て先」を60cmほどとり、後ろから帯を巻きつけます
「て」は肩にかけておきましょう
帯をさらにもう一周巻きつけていきます
後ろまで回したら、一度帯をギュッと締めましょう
締めた帯がゆるまないように、右側をクリップで留めます
「たれ」を内側に斜めに折り上げ、
肩にかけていた「て」を下ろし、「たれ」に重ねます
そのまま一結びして
もう一度ギュッと締めます
「たれ」を折りたたんで大きめの羽根を一枚作り、
さらに折り返して、もう一枚短めの羽根を作ります
羽根の中心で山ひだを二つ作ります
「て」を「羽根」の中心におろします
「羽根」をくるみ、「て」を結び目の後ろに通します
上から「て」を引き抜き、帯と浴衣の間に通します
※「て」が伊達締めと浴衣の間に入らないように気を付けましょう
帯の下から「て先」を引き抜きます
帯から出た「て先」を広げ
折り返して帯の中にしまいましょう
羽根の形を整えます
片手で羽根の中心を持ち、もう一方の手で後ろの帯の下部分を持ちます
帯を時計まわりに回します
帯の前部分を整えます
クリップをはずします
「文庫の羽根つき片流し」の完成です
※今回使用した半幅帯の長さは約370cmです
知っておこう!帯の「て」と「たれ」
体に巻き始める方の端から数十センチを「て」、体に巻いた後の羽根を作る部分を「たれ」と呼びます。半幅帯に「て」と「たれ」の区別はなく、どちらから結んでもOK。ただ、一度結ぶと帯に折り線がつくので、どちらか片方を「て」と決めておくのがおすすめです。
簡単!半幅帯の「て」のとり方
半幅帯は、結びの種類によって必要な「て」の長さが異なります。半幅帯は幅15cmのものが多く、上図のように端から三角に折りたたんでいくことで、メジャーや定規を使わなくても簡単におおよその長さを測ることができます。
気軽に帯結びにチャレンジしよう
帯結びは難しいと思われがちですが、手順通りに結んでいけば意外と簡単です。自分で帯結びができれば、浴衣の楽しみもより一層広がるはず! この夏は、お気に入りの浴衣と帯を身につけて、どんどんお出かけを楽しんでくださいね。
監修・衣装協力/着物屋くるり
スタイリッシュなコーディネートや品揃えが人気の着物ショップ。東京と大阪に店舗があり、オンラインショップも展開。
撮影/臼田洋一郎 取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)