【動画で解説】涼やかで大人っぽい!浴衣の帯の結び方「文庫の片流し」
2018/07/19
浴衣の帯結びとして最もベーシックな文庫結びを、少しだけアレンジした「文庫の片流し」。左右対称の帯結びが多い中、アシンメトリーな見た目で他の人と一線を画します。浴衣姿を大人っぽい雰囲気でまとめたい人におすすめ!
動画で解説「文庫の片流し」
「文庫の片流し」の手順
「て先」を50cmほどとり、後ろから帯を巻きつけます
「て」は肩にかけておきましょう
帯をさらにもう一周巻きつけていきます
後ろまで回したら、一度帯をギュッと締めましょう
締めた帯がゆるまないように、右側をクリップで留めます
「たれ」を内側に斜めに折り上げ、
肩にかけていた「て」を下ろし、「たれ」に重ねます
そのまま一結びして
もう一度ギュッと締めます
「たれ」を持ち、肩幅くらいの長さをとります
結び目の方から蛇腹に折りたたみ、片側のみ羽根が二枚になるようにします。
二枚の羽根は、上が少し短めになるようにしましょう
羽根の中心で山ひだを二つ作ります
「羽根」と「て」を持ち、ギュッと締めます
「て」を「羽根」の中心におろします
「羽根」をくるみ、「て」を結び目の後ろに通します
上から「て」を引き抜き、帯と浴衣の間に通します
※「て」が伊達締めと浴衣の間に入らないように気を付けましょう
帯の下から「て先」を引き抜きます
帯から出た「て先」を広げ
折り返して帯の中にしまいましょう
羽根の形を整えます
片手で羽根の中心を持ち、もう一方の手で後ろの帯の下部分を持ちます
帯を時計まわりに回します
帯の前部分を整えます
クリップを外します
「文庫の片流し」の完成です
※今回使用した半幅帯の長さは約370cmです
知っておこう!帯の「て」と「たれ」
体に巻き始める方の端から数十センチを「て」、体に巻いた後の羽根を作る部分を「たれ」と呼びます。半幅帯に「て」と「たれ」の区別はなく、どちらから結んでもOK。ただ、一度結ぶと帯に折り線がつくので、どちらか片方を「て」と決めておくのがおすすめです。
簡単!半幅帯の「て」のとり方
半幅帯は、結びの種類によって最初に必要な「て」の長さが異なります。半幅帯は幅15cmのものが多く、上図のように端から三角に折りたたんでいくことで、メジャーや定規を使わなくても簡単におおよその長さを測ることができます。
半幅帯なら失敗も怖くない!
浴衣の半幅帯は、人によって結び方もアレンジも本当にさまざま。お手本通りの形をめざさなくても、多少のアレンジを加えて自分好みの形に仕上げてもOKです。まずは気軽に始めてみてくださいね!
監修・衣装協力/着物屋くるり
スタイリッシュなコーディネートや品揃えが人気の着物ショップ。東京と大阪に店舗があり、オンラインショップも展開。
撮影/臼田洋一郎 取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)