「ふつうの主婦」だけど好きなことを夢中で追い続けていたら、世界的スターへインタビューするチャンスが回ってきた…そんな夢のようなサクセスストーリーを叶えた人がいます。
現在、韓国ドラマライターとして活躍するJUMIJUMIさんは、ほんの数年前までは韓国の文化や韓国ドラマが大好きな“だけ”の主婦でした。
しかし、いくつかの挑戦と運命のめぐり合わせによって、現在では複数のメディアで韓国ドラマに関する記事を執筆する実力派ライターに転身。そんなJUMIJUMIさんの軌跡について話を聞きました。

- 「しかたなく見ていた」韓国ドラマの印象が、ある作品との出会いで一変!?
- ちょっと書いてみない?そのひとことで世界が一気に広がった
- 「好き」を突き詰めて叶った韓国俳優へのインタビュー!
- わたし、楽しそうでしょ?
<JUMIJUMIさんプロフィール>
韓国への留学経験あり。好きなことは韓国ドラマを観ること、K-POPダンス。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、韓国ドラマライターとして、作品の魅力はもちろん、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。Webライターをしながら訪問介護ヘルパーの仕事をしていて、プライベートでは2児の母。第一子は知的障がいを持っており、ゆっくり一緒に成長中。
「しかたなく見ていた」韓国ドラマの印象が、ある作品との出会いで一変!?
韓国ドラマとJUMIJUMIさんの出会いは、いまから十数年前。意外にも最初の印象は好意的なものではありませんでした。
「2000年代前半に『冬のソナタ』が日本でも大ヒットして、第一次韓国ドラマブームが起きました。ちょうどそのころに某テレビ局へ就職して、そこで“仕事として”韓国ドラマを見るようになったのが、私と韓国ドラマの出会いです。正直言って、最初はまったく興味がなかったです(笑)」
仕事だからしかたなく見ているような状態だったJUMIJUMIさんと韓国ドラマの関係。しかし、そんな状況のみならず人生を大きく変える作品に出会います。
「『宮-Love in Palace-』という作品にドハマりしたんです。物語の面白さはもちろん、言葉のかわいさ、日本にありそうでない韓国ならではの色彩の美しさなどに魅了されてしまって…『もう、韓国に行かずにはいられない!』というテンションになって、そのまま留学してしまいました!」
実際に韓国に住んでみたら食事はおいしいし、日本と比べて「人と人との距離感が近い」ことが心地よいと感じたJUMIJUMIさん。これ以降、どんどん韓国を好きになっていきます。
ちょっと書いてみない?そのひとことで世界が一気に広がった
韓国ラブな日々を過ごしつつ、結婚、そして出産とライフステージを進めていったJUMIJUMIさん。
出産を控えて仕事をやめ、家にいる時間が増えたときに「自分のお小遣いは自分で稼ぎたい」と、クラウドソーシングサイトに登録したことがきっかけで、ライターとしての第一歩を踏み出します。
「昔から文章を書くことは好きだったので、ライターに挑戦してみようかな、と思ったんです。あとは韓国留学経験を活かす機会にもなるかな、と考えていました」。
クラウドソーシングサイトの経由で韓国料理や観光地、文化についての記事執筆をこなし、ライターとしての実績を重ねていったJUMIJUMIさん。その後、大手ライフスタイルメディアのライター募集に応募し、見事合格します。しかし、そのメディアでは「韓国についての記事は需要がないのでは」と思い、所有していた薬膳コーディネーターの資格を生かした記事を書いていました。
そんな状況を変えたのが、編集部Hさんとの出会い。
「編集部の熱心な韓国ドラマファンのHさんが、私の記事やSNSを見て『韓国ドラマの記事も書いてみない?』って提案してくれたんです」。
こうして、韓国ドラマライターJUMIJUMIとしての活動が本格的にスタートしました。
「好き」を突き詰めて叶った韓国俳優へのインタビュー!
韓国ドラマライターとして本格的な活動を開始したJUMIJUMIさんは、注目作品の紹介はもちろん、人気韓国俳優のキャリアを独自の視点も挟みつつ紹介する記事など、水を得た魚のごとく書きまくります。
記事を書くうえでは「どんなに長い作品でも、最後までしっかり観る。最初の数話やあらすじだけを見て書くようなことは絶対にしません」というJUMIJUMIさん。そのほかにも「韓国語の実際のセリフと日本語字幕の違いを解説したり、出演俳優たちの過去の共演情報や、ドラマを盛り上げる音楽(OST)の歌詞の意味など…私だから書ける内容を心がけている」そうです。
JUMIJUMIさんの熱意は、多くの韓ドラファンにもしっかり伝わっているようで、「ファンのかたからInstagramでお礼のダイレクトメールをいただくことも」あるんだとか!さらにその活躍ぶりは業界関係者の目にも留まるようになり、韓国俳優の来日イベントやインタビューにも招待されるようになります。
「初めてライターとして参加した『最悪の悪』というドラマのプレス発表会はとくに印象に残っています。ついこのあいだまで韓国ドラマが好きなふつうの主婦だった私が、メディア専用の入口から入場して、プレス席に座っている…。なによりも、憧れの韓国俳優に生で会って話を聞いているという状況が、もう我ながら信じられない感じで…(笑)。ふつうの主婦だった自分だけど、がんばっていればこんなところに座れるんだ!と感激したのを今でも鮮明に覚えています」。
いまでは世界的に活躍する韓国俳優へのインタビューも複数回担当するようになり、業界からの信頼もたしかなものとしています。
わたし、楽しそうでしょ?
JUMIJUMIさんにインタビューをした中でインパクトがあったのは、「わたし、楽しそうでしょ?(笑)」という言葉です。
記事を書き続けることはもちろん、韓国ドラマを隅々まで観ることは好きなこととはいえ少なからず努力が必要です。JUMIJUMIさんの場合は、大変な部分すら楽しんでる印象を受け、その笑顔は自信であふれていました。
将来的には、韓国ドラマを紹介する記事を書き続けつつ、「韓国ドラマの情報はこのサイトを見たら間違いない」と読者に思ってもらえるデータベースをつくりたいと話してくれたJUMIJUMIさん。
次回の記事では、今でこそ輝いて見えるJUMIJUMIさんの、もうひとつのお仕事やプライベートな部分、「自分の時間なんて一生持てないかも」と思った過去を乗り越えられたエピソードをご紹介します。
◆執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 原こ
5歳と2歳の甘いものに目がない母。子育てをしながらも家事や仕事にプラスし、新しいことにチャレンジ!サン
キュ!STYLEにてシャトレーゼや節約に関する記事を執筆中。