【韓国ドラマ】『宮~Love in Palace』チュ・ジフンが皇太子を演じて大ブレイクした空想王室ラブロマンスを韓ドラマニアが徹底解説!

2024/10/03

モデル出身の抜群のスタイルと、クールでスマートな魅力に溢れる俳優チュ・ジフン。これまで多くのドラマ・映画に出演し多岐にわたる役柄を演じてきた彼が、俳優として一躍ブレイクを果たした作品が2006年のドラマ『宮〜Love in Palace』です。
チュ・ジフンが皇太子を演じ、世界的なヒットを記録した空想王室ラブロマンス!韓ドラマニアで韓ドラライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!

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韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

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あらすじ:「王室制度が残っている」という設定の韓国!普通の女子高生が突然、皇太子妃に⁉︎

出典:Amazon

現皇帝の病状が深刻になり、まだ高校生である皇太子シン(チュ・ジフン)の結婚準備が進められることになりました。
名前も知らない許嫁との結婚は嫌だと、シンは密かに交際していた同級生ヒョリン(ソン・ジヒョ)にプロポーズ!しかし彼女には世界的なバレリーナになるという夢があり、断られてしまいます。

一方、シンと同じ高校に通う明るく天真爛漫なチェギョン(ユン・ウネ)の家は、父親の借金のせいで大ピンチ!そんな矢先に王室から「チェギョンが皇太子の許嫁」だと連絡を受けます。
シンに良い印象を持っていなかったチェギョンは結婚の無効を訴えますが、家族を救うため仕方なく受け入れることに…。

チェギョンを待ち受けるのは、厳しい皇太子妃教育!自由はなくなり、宮中のしきたりにも馴染めないうえ、夫であるシンはチェギョンに冷たい態度をとります。
そんな中、シンの従兄弟で王位継承第2位のユル(キム・ジョンフン)が海外から帰国し、チェギョンのクラスメイトに。王室についても詳しいユルは、チェギョンの良き理解者となっていきますが、その一方で、シンとユルによる後継者争いが加速し始め…⁉︎

見どころ:ストーリーも世界観も「クラシックとモダンの融合」がキーワードです!

●見どころ1:ミリオンセラー少女漫画が原作!王道胸キュンだけじゃないストーリーにのめり込む!

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原作の『宮(くん)』は2002年に連載が始まった韓国の少女漫画。2003年から3年連続で大韓民国漫画大賞の人気賞を受賞し、世界各国で翻訳版が出版されました。日本では『らぶきょん LOVE in 景福宮』というタイトルで翻訳され、100万部以上の売り上げを記録しています!

普通の女子高生が皇太子妃になる!なんて王道な胸キュンシンデレラストーリーのようですが、それでは終わらないのが面白いところ。「王室制度が残っている」という設定がポイントで、韓国時代劇でよく見る宮中の王位継承争いや陰謀などの要素も…。

一般庶民の平凡な家庭でのびのびと育ったチェギョンは、皇太子妃になって以降も持ち前の天真爛漫さが抜けず、トラブルばかり起こしてしまいます。そんなチェギョンを馬鹿にするように、冷たい態度をとるシン。なかなか縮まらないシンとの距離に悩むチェギョンの前に、さらにシンの元カノ・ヒョリンの影がチラつき…。
前途多難なチェギョンの宮中生活!彼女はシンと真っ当な夫婦になり、皇太子妃の立場を守り抜くことができるのでしょうか⁉︎

●見どころ2:ツンデレ皇太子シンか⁉︎優しく穏やかなユルか⁉︎絡み合う三角関係から目が離せない!

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皇太子として厳格な宮中で育ってきたシンにとって、チェギョンはもはや未知の生物!何もかも正反対な2人はぶつかってばかりですが、おおらかで純粋なチェギョンと過ごすうちにシンの心にも変化が起きていきます…。
完璧なビジュアルと品格を持ち、他を寄せ付けない「冷」のオーラを放つ皇太子シン。そんな彼がチェギョンに対し、少しずつ笑顔や優しさを見せ始めると、そのツンデレなギャップにあなたも悶絶間違いなし!深い深い「シン君沼」へと誘われることでしょう…。

そして王位継承第2位のユルは、ニコニコといつも優しく穏やかで「温」のオーラを放っています。宮中で孤独を抱えるチェギョンをいつも側で見守り、困っている時にはすぐに駆けつけてくれるパーフェクトスマートプリンス!
そんなユルも、厳しい宮中生活の中でも常に明るく奮闘するチェギョンに、少しずつ惹かれていきます。そうなると彼にとって必要なのは「皇太子の座」です…。

放送当時も「シン派か⁉︎ユル派か⁉︎」で大いに盛り上がりました。あなたはどちらを推しますか?
そしてチェギョンを巡る王位継承者たちの争いの先には、どんな結末が待っているのでしょうか⁉︎

●見どころ3:クラシックとモダンの見事な融合!世界観の完成度がすごい!

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「王室制度が残っている」ということで、シンやチェギョンが暮らすのは韓国時代劇でよく見る王宮です。しかしそこには現代らしい家具やインテリアも設置され、クラシックとモダンが見事に融合した新たな世界が生まれています。

衣装に関しても、伝統的な韓服(ハンボク)の良さを生かしつつ、現代仕様にアレンジされているものが多数!特にチェギョンが着る衣装は、古典的な良さがしっかり残っているのに、これまでに見たことがない斬新な美しさがあり、本作放送当時も「フュージョン韓服」として話題になりました。

そしてドラマを盛り上げるイントロ曲や重要なシーンで流れる背景音楽などもインパクト抜群!古典楽器が使われていますが、一般的な時代劇で使われるものとは一味違う、洗練されたお洒落な楽曲を楽しむことができます。

筆者の感想:本作がなければ今の筆者はいなかった!「原点」といえる作品です!

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筆者は2006年に本作に出会い、第1話のオープニング映像だけで心を鷲掴みにされたのを、今でも鮮明に覚えています。伝統的なのにこれまでに見たことのない衣装、古典的なのにお洒落で壮大な音楽、色彩の豊かさに圧倒され、「一体どんな話が始まるの⁉︎」と胸が高鳴りました。
もうこれまでに何十回見たかわかりませんが、オープニングの音楽を聴くと今でもときめきます!

作品中でチェギョンも「韓国人は色彩の民族」と言っています。まさに筆者も本作の色彩の美しさに魅了され、それまでにも韓国ドラマは何作も見ていましたが、映像や色彩の美しさにこんなにも心を動かされたのは初めてでした。
「この美しさを生で見てみたい!」と人生初の海外旅行で韓国を訪れ、実際に見た王宮・韓服・伝統工芸・宮廷料理などの様々な美しい文化に感動。すっかり韓国の魅力にハマり、その約1年後には韓国に語学留学に行っていた…というのが現在韓ドラライターをしている筆者の原点です。

すいません。本作への思い入れが強すぎて感想とは関係のないことを語ってしまいました…。

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ユン・ウネはアイドルグループBaby V.O.X出身。脱退後は女優に転身し、本作がドラマ初出演であり初主演でした。チュ・ジフンはトップモデルとして活躍し俳優業にもチャレンジするなか、本作で初主演に抜擢。ヒョリン役のソン・ジヒョもモデル出身で本作がドラマ初出演です。
まだ俳優としての知名度が高くなかった彼らの作品が、世界的なヒットを記録しただけではなく、ミュージカル化や第2シリーズが生み出されるなどの異例とも言える旋風を巻き起こし、韓国ドラマの歴史にその名を深く刻みました。

その後ユン・ウネは『コーヒープリンス1号店』や『お嬢様をお願い』など、ラブコメ作品を中心に活躍するトップ女優に。チュ・ジフンも韓流スター俳優としてその名を馳せ、ソン・ジヒョも多数のドラマに出演するほか、韓国の人気バラエティ番組『ランニングマン』でも人気を集めています。

きっと『宮~Love in Palace』という作品は、彼らにとっても「原点」になったはずです。
現在も最前線で活躍する彼らの「原点」をぜひご覧いただきたい!そして韓国の美しい文化が色鮮やかに溢れる世界に没入してみてください!

■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。

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