JUMIJUMIさんと娘さん

「母親だから我慢する」は美徳じゃない!韓国ドラマライター、訪問介護、ダンス…「自分の輝く時間」を大切にすれば家族も自分ももっと幸せになれる

2025/03/17

「子どもがいるから自分のことは我慢する」「自分は脇役、子どもが主役」というように、自分の人生でありながら自分の時間を持つことに罪悪感をおぼえ、やりたいことを我慢をしているという人は多いのではないでしょうか。

「子どものために自分の時間をもってはいけない…」とふさぎこんでいた時期を乗り越え、自分の時間を大切にするから輝けると、プライベートも仕事も新しいことにチャレンジするライターのJUMIJUMIさんに、変わることができたきっかけを聞きました。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。毎週シャトレーゼへ通い新作情報をキャッチし、年150個以上の商品を食べ...

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<JUMIJUMIさんプロフィール>
韓国への留学経験あり。好きなことは韓国ドラマを観ること、K-POPダンス。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、韓国ドラマライターとして、作品の魅力はもちろん、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。Webライターをしながら訪問介護ヘルパーの仕事をしていて、プライベートでは2児の母。第一子は知的障がいを持っており、ゆっくり一緒に成長中。

韓国ドラマライターをしながら介護ヘルパーの仕事も!継続のコツはバランスのよさ

ヘルパー移動中

韓国ドラマのライターとして精力的に活動しているJUMIJUMIさんは、約2年前から訪問介護ヘルパーの仕事もスタートさせました。JUMIJUMIさんの第一子である長女には知的障がいがあり、同じように知的障がいを持つ子どもがいるママ友たちと一緒に、訪問介護事業所で働いています。

「私がいま務めている事業所は、障がいをもつ子どもたちが安全に生きていける場所を自分たちで作りたくて、同じ志を持ったママ友たちとみんなで資格を取得して始めたところです。知的障がいや身体障がいをお持ちの利用者宅へおうかがいして、食事やお風呂の介助・お出かけの同行などをしています。1回の仕事は1時間前後のものが多めですが、お出かけ同行の場合は長時間になることも。1日に1件の日もあれば2、3件こなすこともあります」。

“介護の仕事”と聞くと、ハードな労働環境を想像する人も少なくないかもしれませんが、訪問介護の場合は1件あたりの労働時間が短いので柔軟な働きかたができているそうです。

ちなみに、韓ドラライターとヘルパーの稼働比率は同じくらい。「ライターの仕事では1人座って画面に向き合い、ヘルパーの仕事では外に出て身体を動かし人と向き合います。すごく対照的です。どちらもあることで私にとっては今まででいちばんバランスよく働けている感じがしますね」と充実した表情を見せてくれました。

子育てと仕事を両立させながら、「自分の輝く時間」を大切にするために

ダンス衣装の写真

今でこそバランスよく仕事や育児をこなすことができるようになっているJUMIJUMIさんですが、以前はなにかひとつに注力すると力の抜きかたがわからずに疲れてばかりでした。

しかし、日々試行錯誤するうちに、自分の本当に好きなことをできる時間を確保することで、家事・育児・仕事もがんばることができるということに気がついたんだそう。

「ヨガやピラティスなどの主婦らしい習い事を試してみたものの自分には合わなくて(笑)、それで若いころから憧れていたダンスを始めてみたんです。身体を動かして汗を流すとすごくリフレッシュできるし、ダンス仲間もできました。発表会では日常生活では絶対に着られないような衣装を着るし派手なメイクもします(笑)母でも妻でもない、心から楽しめる自分の時間を持てるようになり、『絶対にこの時間は守らないといけない!』と考え、いまではダンスのために仕事を増やしすぎないようにしています」。

好きなことをやる時間を確保するために、やらなきゃいけないタスクをこなしながらなんとかして時間を確保する…という人は少なくないと思います。JUMIJUMIさんの場合は時間を確保するために、あえて「好きなことを最優先する」という選択をしたというわけです。

あれもこれもやらないといけないと疲弊してしまうひとが多いなかで、JUMIJUMIさんが輝いて見えるのはバランスのとりかたが上手だからなのかもしれません。

我慢していた過去の自分に声をかけるなら?がんばるお母さんにエールを

子育てをしていると自分のことを我慢しなければいけない時期やタイミングは必ず訪れます。しかし、それがずっと続くわけではないと、JUMIJUMIさんは話します。

「長女が1歳になったころに障がいがあるとわかりました。特別な支援が必要だったため保育園や幼稚園にも入れず、長い長い我慢の時期が続きました。そのころは『自分の時間なんて一生持てないかも』と悲観してしまいました」。

さらに、「娘に尽くすために自分の時間を持ってはいけない」と自分で自分を追い込むようになってしまったJUMIJUMIさん。しかし、同じように障がいがある子どもを育てる人たちの出会いによって考えをあらためるようになりました。

「障がいのある子どもを育てながらもバリバリ働いたり、趣味の時間を大事にして輝いていたりする先輩ママと出会って、子どもがいることを『やりたいことを我慢している言いわけ』にしていることに気づかされたんです」。

そして、前述のダンスや韓ドラライターとしての活動など、やりたいと思ったことにとことんチャレンジするようになりました。

「たくさんの縁に恵まれて、今の生活があります。家庭、仕事、自分の時間をバランスよく持てている今が、人生でいちばん充実しているかもしれません」と晴れやかな表情で話してくれたJUMIJUMIさん。

「よく考えたら、大きくなったときに『お母さんはあなたのためにこれだけ我慢したのよ』って言われてうれしい子どもはいないし、子どもたちにも好きなことを心から楽しむ人生を歩んでほしいと思います。そのためにも、まずは『自分が見本にならないと!』の考えで日々を楽しく過ごすように心がけています」。

JUMIJUMIさんが前向きで輝いて見えるのは、苦しい経験を乗り越えたからこそ。これからもJUMIJUMIさんの楽しい挑戦は続きます。

◆執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 原こ
5歳と2歳の甘いものに目がない母。子育てをしながらも家事や仕事にプラスし、日々新しいことにチャレンジ。サンキュ!STYLEにてシャトレーゼや節約に関する記事を執筆中。

 
 

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