プロは「五感」を使う!仕上がりが変わるお掃除術とは!?

2021/12/13

お掃除したのになんとなくスッキリしない、よくみると汚れが残っている、なんてことありませんか?

実は、掃除のプロは完璧に仕上げるために「五感」をしっかり働かせています。では、どのように五感を使っているのでしょうか?五感の働かせ方を身に付け、プロの仕上がりを手に入れましょう。

整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし簡単な掃除法や家事テクなど、プロとしてのノウハウを発信する中里愛子さんに、その方法を教えてもらいました。

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1、視覚を使う

プロはまず汚れの状態を「見て」判断します。

汚れの状態とは、ホコリのように表面に乗っているだけの状態や、油汚れのようにこびりついている状態、カビによくあるしみ込んでしまっている状態などです。汚れの状態を確認し、それに適したお掃除法をします。

例えば、ホコリの多い所でいきなり水拭きをしてしまっては、埃が張り付いて残ってしまいます。そこで、ホコリに対しては、ホコリ取りワイパーや乾拭きだけでお掃除をします。

また、頑固な汚れには洗剤をつけ置きするなどし、汚れを緩めてから取り除きます。洗剤でさっと拭くだけでは汚れが取り切れず、完璧な仕上がりになりません。

2、嗅覚を使う

プロは「臭い」でも汚れを判断します。

例えば、トイレの尿はねを放置すると発生する「アンモニア臭」があれば、クエン酸などでふき取るとスッキリ臭いまで取れます。

また、お風呂が一見キレイでもカビ臭がすれば、浴槽の下のスカートの中や換気扇、ルーバー、排水口などの汚れを疑います。

目に見えない汚れでも臭いで察知することができるのです。

3、聴覚を使う

普段から掃除機の音に注意を払いましょう。

モーターやパワーヘッドからいつもと違う音がしてきたときは要チェックです。タンクにゴミが溜まりすぎ、モーターに負担がかかっていたり、パワーヘッドに髪の毛が絡まり、回らなくなっていたりします。

そのまま掃除機をかけ続けても、ゴミが上手く吸引されず、キレイに仕上げることはできません。

4、触覚を使う

床掃除前は、肌で空気の流れを感じとることが重要です。

室内でも空気の流れがあるので、床掃除は風上から風下に向かってします。もし逆にすると掃除中にも空気の流れにのって細かな塵や埃が風下に流れてしまい、端まで掃除を終えたとき、フローリング本来の色がパキッと出ない原因となります。

また、拭き掃除の際、雑巾ごしに少し抵抗を感じる箇所は、何かこびりつきがある証拠です。
その箇所は念入りに拭き上げる必要があります。

プロは、このように肌や指先の触覚まで研ぎ澄ましてお掃除をします。

5、味覚を使う

お掃除に味覚?!と思われるかもしれませんが、一番重要かもしれません。それは、掃除の意欲を高める「ご褒美」です。

この掃除を終えたら「あのスイーツを食べよう」「風呂掃除のあとのビールは最高!」と美味しいご褒美があるとひとは頑張れます。

掃除で汗をかき、疲れた体と心にはご褒美がしみますよ。

プロのお掃除とは

プロの仕上がりが素晴らしいのは、五感をフル活用して汚れと向き合うからです。

スマートフォンやTVを見ながら、あるいは子供の面倒を見ながらとなると、五感を活かす事ができません。しっかりと汚れと向き合うことが出来れば、あなたも完璧なプロ仕上がりにすることができますよ。

■執筆/中里愛子…介護福祉士として働く中で、多くの人が片づけや掃除に悩んでいることを知り、家事代行会社に転職。その後、2019年に「片付けサポートおうちPLUS」を起業。現在は、整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし、片づけサポートのほか、資格認定講師としても活動。
編集/サンキュ!編集部

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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