「こんにゃく」は冷凍できる！保存や解凍の方法・注意点は？アレンジレシピも紹介
2022/12/14
こんにゃくを冷凍保存できることをご存知でしょうか。ただし、こんにゃく本来の食感は失われてしまうため、活用方法には工夫が必要です。本記事ではこんにゃくを冷凍保存する方法と活用レシピを紹介しています。こんにゃくを冷凍保存し、新しいレシピに挑戦してみましょう。
こんにゃくは冷凍できる？
こんにゃくは冷蔵保存でも賞味期限が長く、また、使い切れる料理も多いため、冷凍保存を考えたことがないという方も多いでしょう。こんにゃくは冷凍保存に向いていないと聞いたことがあるという方もいるでしょう。
こんにゃくは冷凍保存に向いていないという話も、あながち間違いではありません。通常のこんにゃくとは食感が大きく変化してしまいます。
冷凍こんにゃくは、食感の異なる別の食べ物としておいしく調理できます。保存期間も冷蔵よりさらに長くなるため、一度試してみましょう。
こんにゃくを冷凍する際の注意点
冷凍後のこんにゃくは水分が抜けて凝縮され固めの食感に変わってしまうため、本来の食感を活かした料理には向きません。冷凍保存したこんにゃくは解凍しても本来のこんにゃくの食感は戻らず別物になることを理解したうえで、冷凍保存にチャレンジしましょう。
アク抜きが必要なこんにゃくは、冷凍保存前に下茹でをしてアクを抜きます。水を切って必要な大きさにちぎったりカットしたりしたうえで、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて保存しておくと便利です。冷凍により水分が抜けるため、冷凍前に水分をふき取る必要はありません。
こんにゃくは小さくして冷凍するのがおすすめ
こんにゃくを冷凍保存するときは、すぐに使えるサイズにしておくことをおすすめします。
冷凍こんにゃくを活用するレシピが決まっていれば料理にあわせて切ったりちぎったりしておきましょう。レシピが決まっていないときは、多くの料理に活用できるベーシックな切り方がおすすめです。
ここでは、冷凍におすすめのこんにゃくカット方法を紹介します。
1：ちぎる
こんにゃくを煮物で使うときは、包丁で切らずに手でちぎって入れるという方も多いでしょう。手でちぎると切断面が凸凹になるため表面積が増え、味がしみやすくなります。
冷凍保存するときも手でちぎっておけば、煮込み料理に使うときも炒め料理に使うときも味がつきやすくなるのでおすすめです。
2：薄切りにする
冷凍したこんにゃくは水分が抜け少し固めの食感に変わることから、肉の代用として使う料理もあります。肉の「もどき料理」として使うときは、薄切りにして冷凍しておいたこんにゃくが便利です。
こんにゃくの短い辺を活かして薄く切っていきましょう。肉の代わりとして、生姜焼き風・焼き肉風などの料理が向いています。
冷凍こんにゃくの解凍方法とポイント
冷凍保存しておいたこんにゃくは、冷蔵庫に移して自然解凍するか、水を張ったボウルに保存用袋をつけて解凍しましょう。
急いでいるときはお湯に保存袋をつける、もしくは、お湯を張った鍋に保存袋ごとつけて煮立てるといった方法で解凍することも可能です。こんにゃくの解凍は、時間をかける方法の方がやわらかさを保てます。
解凍後は、必ずこんにゃくを絞ってから使ってください。水分が残っていた方がやわらかいのではないかと考えるのは誤りです。残された水分にはこんにゃくのアクが凝縮して含まれているので、料理をおいしく仕上げるためには水分を絞ることがポイントになります。
常温下に置いて自然解凍する方法は、雑菌が繁殖するリスクがあるためおすすめできません。
冷凍こんにゃくの保存期間は？
冷凍したこんにゃくは1カ月程度保存可能です。こんにゃくは、冷蔵保存でも長持ちする食品で、条件によっては冷蔵でも1カ月保存することができます。
こんにゃくを購入したとき、袋に入っている水には殺菌作用があります。購入時の水をとっておいて、使いかけのこんにゃくと一緒に保存容器に入れておけば、最大1カ月の保存が可能です。
購入時の水を捨ててしまった場合は、水道水と一緒に保存し、2～3日ごとに水を替えれば1週間程度保存しておけます。
傷んだこんにゃくのチェック方法
こんにゃくは長く保存できる食品ですが、保存状態によっては開封前に傷んでいる可能性もあるため、傷んだこんにゃくを見分けられるようにしておきましょう。
異臭がしたり、形が崩れてしまったりする場合は、こんにゃくが腐っています。ぬめりがある場合やこんにゃくが保存されている水が濁り、膜が張っている場合も、傷んでいるサインです。
パッケージを開けてしまったり、パッケージ内の水を捨ててしまったりすると傷みやすくなるので、傷みのサインが見られないか確認してください。
冷凍したこんにゃくの活用レシピ
冷凍保存しておいたこんにゃくは、肉の代用に適しています。素材に「肉」を使うレシピで、肉の代わりに冷凍こんにゃくを使ってみてもよいでしょう。
ここでは、冷凍こんにゃくを使うことを前提に考案されたレシピを紹介します。冷凍こんにゃくを使う感覚が身に着いたら、肉料理のレシピに冷凍こんにゃくを活用してみましょう。
冷凍こんにゃくのユッケジャンスープ
「冷凍こんにゃくのユッケジャンスープ」では、薄切り冷凍こんにゃくを解凍し、1cmの棒状に切って使います。このレシピに使うこんにゃくは、棒状に切らなければならないため、ちぎって冷凍したものは不向きですが、細かく切って使ってみてもよいでしょう。
棒状に切ったこんにゃくは、よく水気を切って焼き肉のタレでもみ込んだ後、他の具材と一緒にスープとして煮込んでいきます。
ホルモン風冷凍こんにゃく焼きうどん
「ホルモン風冷凍こんにゃく焼きうどん」では、薄切りの冷凍こんにゃくを解凍後、棒状に切り、よく水気を絞ってから焼き肉のタレをからめて使います。
焼き肉のタレで下味をつけた冷凍こんにゃくをうどんと一緒に炒めれば、ホルモンに似た食感の冷凍こんにゃく入り焼うどんが簡単にできあがります。
冷凍こんにゃくの唐揚げ
「冷凍こんにゃくの唐揚げ」には、ちぎって冷凍したこんにゃくがあると便利です。解凍したこんにゃくの水気を絞って使います。
冷凍こんにゃくは肉の唐揚げを作るときと同じように、下味をつけた後、小麦粉をつけて唐揚げにします。
こんにゃくの保存は冷凍を活用しよう
冷凍保存しておいたこんにゃくは、本来のこんにゃくとは全く違う食感を楽しめる食材になります。保存期間も1カ月と長いため、使いかけたこんにゃくの用途に困ったときは冷凍にしてみましょう。
冷凍保存したこんにゃくは本来のこんにゃくの食感には戻らないため、新たな食材として従来とは異なる料理に活用してみましょう。
