焼きそば、キャベツと豚肉の焼きそば

「焼きそば」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック

2022/12/14

調理前の焼きそばも調理済みの焼きそばも冷凍保存しておけることをご存知でしょうか。焼きそばを冷凍保存しておけば、忙しいときの主食としてもお弁当のおかずとしても簡単に活用できるので便利です。おいしさを保てる冷凍保存の方法を理解し、活用していきましょう。

焼きそばを冷凍する際の注意点

BBQやホームパーティなど、大勢が集まったときに大量に焼きそばを作って食べるのは、簡単で楽しめて、いいことずくめですが、余ってしまうことも多いのではないでしょうか。

調理済みの焼きそばは、時間が経つと麺が乾燥してパサついてしまい、食中毒の危険もあるため、常温や冷蔵では長く保存できません。

調理済みの焼きそばも冷凍しておけば、長く保存することができますが、食中毒の危険がある菌は再加熱しても死滅しないため、菌が増殖する前に冷凍してください。

焼きそばは小分けで冷凍するのがおすすめ

焼きそばを冷凍するときは、使うときのことを考えて小分けにしておくと便利です。1人分ずつ食品用ラップに取り分けたり、弁当用のカップに取り分けたりしておけば、必要な分だけ冷凍から簡単に取り出せます。

ここでは、食品用ラップを使って小分けにして冷凍する方法と、おかずカップに小分けして冷凍する方法を紹介していきます。

食品用ラップに包んで冷凍保存する方法

後日自宅で食べることを前提に、調理済みの焼きそばを冷凍保存する場合は、食品用ラップを使って必要量ずつ冷凍しましょう。何人で食べることになるのか不確定の場合は、1人前ずつ包んでおきましょう。

また、おつまみやおやつとして食べる可能性もある場合は、4分の1人前程度で包んでおくと調整がしやすく便利です。

1:1食分ずつ食品用ラップで包む

焼きそばの粗熱が取れたら、食品用ラップで1食分ずつ包みます。1食分ずつにしておけば、食べるときに必要な分だけ取り出して解凍できます。

ラップで焼きそばを包むときは、品質の劣化を避けるために、極力空気を抜くようにしましょう。また、ラップで包むときに厚みをもたせず、できるだけ平らにしておくことで、早く冷凍でき、解凍時のムラも避けられます。

2:冷凍用の保存袋に入れる

食品用ラップで包んだ焼きそばは、さらに冷凍用の保存袋に入れてまとめて保存しましょう。冷凍用保存袋からも空気を忘れずに抜いてください。

冷凍保存した焼きそばの劣化を防ぐためには、冷凍保存時に空気を抜くことと冷凍に時間をかけないことがポイントになります。焼きそばはできるだけ平らにして、金属製バットにのせて冷凍庫に入れれば、急速冷凍されます。

おかずカップに入れて冷凍保存する方法

お弁当に入れるおかずの1品として活用する場合は、冷凍時にあらかじめおかずカップに入れておくと便利です。おかずカップは市販のシリコン製のものや紙製のものを活用しましょう。電子レンジで加熱できるものか確認してから購入してください。

ここでは、おかずカップに入れて冷凍保存する場合の手順について紹介していきます。

1:焼きそばをおかずカップに入れる

おかずカップを並べて置き、焼きそばの麺から入れていきましょう。お弁当になったときの見栄えを意識し、カップの底の方に麺、上の方に具材を詰めるようにします。

2:おかずカップ1つずつを食品用ラップで包む

おかずカップに盛った焼きそばをおかずカップごと食品用ラップで包みましょう。ラップを使うことで、水分が飛んで乾燥してしまうのを防げます。ラップで包むときは、できるだけ空気を抜いてください。

3:冷凍用の保存袋に入れる

おかずカップに盛った焼きそばをラップで包んだ後は、冷凍用の保存袋にまとめて入れて冷凍します。おかずカップが重ならないよう平らに保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いてから冷凍庫に入れてください。

保存袋を金属用バットにのせて冷凍庫に入れれば、急速冷凍ができます。

調理前の焼きそばの麺を冷凍保存する方法

焼きそばを買いすぎてしまったものの、思ったほど使わなかったというときは、調理前の状態の焼きそばも冷凍して保存期間を延ばしましょう。

調理前の焼きそばの麺はビニールでパックされていますが、パックから出す必要はありません。できるだけ鮮度を保って保存できるように、以下で紹介する手順に沿って冷凍していきましょう。

1:1食分ずつ小分けにして食品用ラップに包む

調理前の焼きそばの麺は、購入時の袋パックの上から食品用ラップで包んで冷凍します。袋とラップの間に空気が入らないように、ぴったりと包んでください。

お弁当やおやつなどの用途で、1食分丸ごとは使わない予定のときは、袋の外から菜箸を使って2等分や4等分に切れ目を入れておきましょう。このとき、袋を破いてしまわないように気をつけてください。

2:冷凍用の保存袋に入れる

麺の袋を食品用ラップで包んだ後は、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。保存袋を閉じるときは、内部の空気をできるだけ抜いて平らにしてください。

保存袋を金属製バットにのせて冷凍庫に入れることで、急速冷凍できます。

焼きそばの解凍方法

焼きそば、焼きそば和風
piyato/gettyimages

焼きそばを解凍するときは、食べる前日に冷蔵庫へ移し、ゆっくりと解凍すればおいしさも損なわれません。調理前の麺は冷蔵解凍した後、フライパンで調理しましょう。凍った状態や半解凍でも調理できますが、フライパンを十分に温めてから投入してください。

調理済みの焼きそばも、冷蔵庫で解凍した後は、フライパンや電子レンジを使って加熱してからの方がおいしくいただけます。

調理済みで冷凍した焼きそばは、時間をかけて解凍せずに、食べる直前に電子レンジで加熱して食べてもよいでしょう。電子レンジで解凍した後にフライパンで再度炒めれば、水分が適度に飛んで、作り立ての焼きそばに戻ります。

お弁当に入れる場合は、電子レンジで加熱した後、粗熱が取れてから弁当箱に入れてください。

冷凍の焼きそばの保存期間は?

調理前の状態で冷凍した焼きそばの麺は、1カ月程度保存しておけます。調理済みの焼きそばは、食品用ラップを使って保存した場合も、おかずカップを使って保存した場合も保存期間は2週間程度です。

調理済みで冷凍した焼きそばは、冷凍焼けや酸化が起きやすいので、保存期間の2週間は目安として、できるだけ早めに食べ切りましょう。

また、いったん解凍した焼きそばは食べ切れなかったからといって再度冷凍しても品質が劣化してしまい長く保存できません。解凍した分は食べ切るように心がけてください。

【要注意】傷んだ焼きそばの特徴

調理済みの焼きそばは2週間程度冷凍保存しておけますが、保存可能期間は目安であり、焼きそばの状態や保存環境などによっては、傷んでいる可能性もあります。誤って傷んだ焼きそばを食べてしまわないように、傷んだ焼きそばに見られる特徴を覚えておきましょう。

解凍した焼きそばから変な臭いがする場合や、色が変わってしまっている場合、麺や具材にぬめりがあったり糸をひいていたりする場合は、食べるのをあきらめましょう。

  • 変な臭いがする
  • 変色している
  • ぬめりや糸をひいている

冷凍焼きそばをよりおいしくする一工夫

木目の背景に塩揚げ麺
flyingv43/gettyimages

焼きそばを冷凍保存しておく前提で調理する場合は、通常の調理に加えいくつかの工夫をしておくとよりおいしく保存しておけます。

ここでは、冷凍焼きそばをおいしく保存しておくためにできる工夫について解説していきます。ぜひ試して、おいしく焼きそばを冷凍保存してみてください。

1:炒める時の油を多めにする

焼きそばを冷凍保存しておくつもりのときは、焼きそばを炒めるときに通常のレシピより少し多めに油を使って調理しましょう。油を多めに使うと、冷凍・解凍したときの麺の乾燥を防げます。麺同士がくっついてしまうことやべたつくことも避けられます。

油の目安は焼きそば1人前に対して、大さじ2杯程度です。ただし、油が多めの状態で冷凍した焼きそばを電子レンジで加熱すると、食品用ラップが溶けてしまうこともあるため、注意が必要です。

2:食材は小さめにカットする

具材によっては冷凍することで食感が変わってしまうものもあります。冷凍したことで食感が落ち、おいしさが失われてしまうこともあります。

食感が変わってしまうことを避けるために、冷凍保存する焼きそばの具材は小さめにカットして使いましょう。小さめにカットしておけば、冷凍しても食感が損なわれにくくなります。

3:玉ねぎを入れる

冷凍保存する焼きそばには玉ねぎを入れるようにしましょう。玉ねぎは冷凍すると甘みが増します。焼きそばに玉ねぎを多めに入れておけば、冷凍しても甘みを感じられるおいしい焼きそばになるので試してみてください。

冷凍した焼きそばの活用レシピ

冷凍保存しておいた焼きそばは、温め直して食べる以外にもアレンジして別の料理として食べてみるのもおすすめです。同じメニューが続くと飽きてしまうという方でも、アレンジ料理にすれば、あまり間を置かずに食べ切ることができます。

ここでは、冷凍保存しておいた焼きそばを活用できるレシピを紹介していきます。レシピを参考に焼きそばをいろいろな形でおいしく食べられるように工夫してみましょう。また、レシピに活用しやすいように冷凍保存を工夫してみるのもよいでしょう。

焼きそばサンド

出典:E・レシピ

パン屋さんのメニューとしても根強い人気の焼きそばパンを、「焼きそばサンド」のレシピでは食パンを使って作ります。

「焼きそばサンド」のレシピでは、焼きそばを作るところからスタートしていますが、冷凍保存している焼きそばがあれば、焼きそばを解凍し、パンに挟めばできあがります。

一緒に挟むレタスやマヨネーズにより味変もされるので、焼きそばに飽きることなく食べ切ることができるのでおすすめです。

卵のせ焼きそば

出典:E・レシピ

「卵のせ焼きそば」は、焼きそばに薄い卵焼きをのせるだけの料理ですが、見た目の色合いがキレイになるため、お子さん受けもよい料理になります。卵がプラスされるため、単に焼きそばを食べるだけよりも栄養価も上がります。

冷凍保存しておいた焼きそばを電子レンジで解凍するか、自然解凍の後フライパンで再加熱しましょう。焼きそばを盛りつけたら、薄焼きの卵焼きをのせて食卓に出します。卵焼きと焼きそばの解凍を並行して行えば、ほんの数分でできあがります。

卵巻き焼きそば

出典:E・レシピ

「卵巻き焼きそば」は薄焼きの卵焼きで焼きそばを包んだ、手の込んだ料理です。卵焼きで包まれているため取り分けやすいので、運動会や花見などのお弁当に向いています。

卵焼きにきれいに包みこむために、焼きそばの具材は細かめの方が向いており、少な目でも構いません。薄焼き卵は5個の卵で10枚焼ける程度の薄さで作っておいてください。焼きそばを包みやすいように均等な厚さになるように焼いておきましょう。

焼きそばの保存は冷凍を活用しよう

焼きそばは大量に作っておいて冷凍保存しておけば、忙しいときに簡単に食べられたり、お弁当のおかずの1品になったり、便利に使えるのでおすすめです。

冷凍保存しておいても、おいしさを失わずに食べるためには、冷凍保存を踏まえた工夫をしておくことも大切です。焼きそばをおいしく保つ冷凍保存の方法や、一工夫について理解し、おいしい冷凍焼きそばを活用していきましょう。

参考にしたサイト

 
 

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