洗面台の水垢を落とす方法は?クエン酸を使った掃除方法と防止策について
2022/12/08
洗面台など水まわりの掃除は、ちょっと面倒だなと思ってしまう作業のひとつですよね。さらに、ついてしまった水垢を落とすとなると「時間もかかりそうだし見なかったことにしておこうかな?」と、後回しにしてしまうこともしばしばです。それでもやっぱり1日に何度も使う場所ですから、きれいな状態にしておきたいなとも思いますよね。
この記事では、洗面台の水垢を落とす方法を解説しています。クエン酸を使った掃除方法ですから、強い洗剤を使いたくない人にもおすすめですよ。また、洗面台掃除の際の注意点や、簡単にできて習慣化しやすい水垢防止策もご紹介。
効果的な方法で水垢を落とし、ピカピカの洗面台を手に入れましょう。
洗面台に水垢がつく原因
水でよく流しているし、きれいに使っているはずなのに、水垢がついてしまうのはどうしてでしょう?
水垢は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが原因です。洗面台に水がついても、水分はそのうち蒸発してしまいますが、ミネラル分はそこに残ってしまいます。そのミネラルが、空気中の酸素や二酸化炭素と結びつき、白い水垢となっていくのです。
「水がついて蒸発する」を繰り返すと、水垢が何層にも重なることになり、固まりとなってこびりついていくことも。そうなると、落とすのは大変になってきてしまいます。
洗面台の水垢にはクエン酸や酸性洗剤が効果的
皮脂や油汚れは酸性の汚れですが、水垢はアルカリ性の汚れです。日常生活の中の汚れには、酸性の汚れとアルカリ性の汚れが混在しています。
酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使って中和をさせることが、効果的な使い方。アルカリ性の水垢には、酸性のクエン酸や酸性洗剤を使いましょう。汚れがゆるみやすくなりますよ。
洗剤の液性がわからないというときは、商品裏の表示ラベルの「液性」と書いてある部分を見てみましょう。酸性と書かれているものが、水垢掃除に向いています。
クエン酸を使った水垢の落し方
酸性の性質を持つ、クエン酸を使った水垢の落とし方を説明します。お酢やレモン汁も酸性であり、掃除に使うこともできなくはありませんが、においがつきますし適切な量がわかりにくいため、においが強くなく扱いやすいクエン酸がおすすめです。
クエン酸はドラッグストアやスーパーの他に、100円ショップなどでも手に入りますから、気軽に購入することもできますよね。
必要なものと、掃除方法を解説していきます。
必要なもの
必要なものは、以下の5つです。
・クエン酸
・スプレーボトル
・水
・ラップフィルム
・ゴム手袋
クエン酸は小さじ1杯、水は200mlあれば大丈夫ですよ。これで、クエン酸水スプレーを作って、掃除に使います。
掃除方法
まずはスプレーボトルにクエン酸小さじ1を入れ、次に水200mlを入れてよく振ってクエン酸を溶かします。これでクエン酸水スプレーは完成です。
クエン酸水スプレーを洗面台の水垢が気になる部分に吹きかけたら、上からラップを被せてクエン酸パックを行います。2~3分置いて水垢が浮いてきたようなら、スポンジなどでこすり洗いをして、水拭きをするか水で流しましょう。
最後は水分をよく拭き取っておしまいです。水垢の程度に合わせて、放置する時間を調節してみてくださいね。また、手肌を傷めないようにゴム手袋をしてから掃除をしましょう。
酸性洗剤を使った水垢の落し方
クエン酸水スプレーを自分で作るのは面倒だなと思ったら、酸性洗剤を使う方法もありますよ。酸性洗剤も、アルカリ性の水垢を中和して落としやすくしてくれます。
酸性洗剤には、トイレ用や水回り用、お風呂用などがありますが、トイレ用は酸性が強く、洗面台を傷めることもあります。
水回り用かお風呂用を使うようにしましょう。使い方は難しくはありません。詳しく説明していきますね。
必要なもの
用意するのは以下の3つです。
・酸性洗剤
・スポンジ
・ゴム手袋
酸性の洗剤は、素手で扱うと手肌を傷めることも。ゴム手袋をしてから掃除をするようにしましょう。
掃除方法
水垢は、時間をかけて少しずつ蓄積していきます。酸性の洗剤であっても、かけてすぐ掃除をしても上手く水垢が取れないこともあります。洗剤をかけたら少し時間を置いて、水垢をゆるませるのが効率よく水垢を落とすコツです。
水垢部分に洗剤をかけたら5分ほど時間を置き、それからスポンジで水垢をこすり落とし、水で流しましょう。仕上げによく水を拭き取れば終了です。水垢が酷い場合は、放置時間を長めにしてくださいね。
洗面台をより綺麗にする方法
洗面台の汚れは、水垢だけではありません。手を洗うなど使用回数も多く、手がよく触れる場所ですから、皮脂などの汚れも多いもの。
また、洗面台でお化粧などの身支度をするなら、化粧品や整髪料などの油汚れも付着していますよ。他に、石けんカスも付着しやすい汚れです。放っておくと、汚れと湿気を養分にカビが生えることも。水垢以外の汚れも落としておいた方がいいですよね。
汚れによって、適した洗剤や掃除の仕方も変わってきます。効果的な方法を紹介していきますよ。
メラミンスポンジを使う
メラミンスポンジは細かい網目状の構造になっており、この網目が汚れをかき出してくれる仕組みです。洗剤を使わずに水だけで汚れを落とすことができますよ。
洗面台の素材によっては、メラミンよりも柔らかいことがあるため、傷がついてしまうことがあります。取扱説明書を読んで確認するか、目立たないところで少し試してから使用するのがいいですよ。
洗面台掃除の注意点
洗面台掃除の方法がわかると、すぐに掃除を始めたくなりますよね。でもちょっと待ってください。掃除をするときに注意をしなければいけない点もありますよ。
それを踏まえた上で掃除をしないと、手肌を傷めたり洗面台を傷つけてしまったり、といったトラブルに繋がってしまうことも。また、酸性の洗剤には、混ぜて使ってはいけない種類の洗剤もあります。せっかくの掃除が思わぬトラブルにならないように、洗面台掃除の注意点を見ていきましょう。
手袋を使用する
クエン酸は、自然派なイメージがありますから、手肌にも優しく素手で掃除をしても平気だろうと思いがち。しかし、酸性の性質を持っていますから、手が荒れていると染みてきたり、手肌を傷めたりする可能性がありますよ。それは、他の洗剤も同様です。
洗面台掃除をする際には、必ず手袋をして、手指を守るようにしましょう。
掃除箇所の材質や説明書を確認する
洗面台の材質によっては、使えない洗剤や掃除道具がある場合があります。せっかくきれいに掃除ができたと思っても、洗面台が傷んでしまっては残念ですよね。掃除の前に取扱説明書を読み、注意事項を確認しましょう。
説明書が手元にない場合、製品の品番や型番などがわかれば、メーカーのHP上で検索することができますよ。おすすめの掃除方法が書いてあることも多いですから、わかっていると思っても一度確認してみるのがおすすめです。
仕上げに乾拭きをする
どの掃除方法であっても、掃除の後には必ず乾拭きで水分をよく拭き取っておくのが大切です。水垢の正体は、水道水の中のミネラルが空気や二酸化炭素と結合してできたもの。水分が残っていると、それが新たな水垢の原因に。水がついて蒸発するを繰り返すと、さらに何層にも重なっていくことになります。
掃除をしたきれいな状態を保っておくためにも、掃除の最後は必ず水分を拭き取りましょう。これがとても重要ですよ。
他の成分・洗剤と混ざらないように注意する
クエン酸や酸性洗剤で水垢を落とした後に、塩素性漂白剤でカビを落としたり漂白をしたりすることもあると思います。そんなとき、絶対に洗剤が混ざらないように注意してください。
クエン酸などの酸性の洗剤と、塩素系の洗剤が混ざると有毒ガスが発生し、大変危険です。それぞれの洗剤は混ぜずに単体で使い、連続して使用するときは、よく水で流してから使用してください。自己判断で洗剤を混ぜて使うのはやめましょう。
洗面台の水垢は予防できる?
洗面台は、毎日何度も水を流す場所ですから水垢がつきやすいのは仕方がないことですよね。でも、ちょっと気をつけるだけで防止することができますよ。
水垢の原因は、水そのもの。水が蒸発してもミネラル分が残り、それが水垢になるということをお伝えしました。逆に言うと、水がなければ水垢もつきません。
雑巾やクロスを常に洗面台に置いておき、使用後はすぐ水気を拭くようにしましょう。置いておくのは気になるという場合は、近くにフックでぶら下げておくのもおすすめです。使ったらすぐ拭くを習慣にすれば、水垢予防になりますよ。
水垢のないピカピカな洗面台を目指そう
毎日水を使っていると、知らないうちに水垢がついてしまいます。水回りの掃除は面倒だし難しそうと思うかもしれませんが、クエン酸や酸性洗剤などで簡単にきれいにすることができますよ。頑固な水垢にはメラミンスポンジも効果的です。
水垢をきれいに落とした後は、水分をよく拭き取ることが大切です。洗面台の使用後にも水気を拭き取ることを習慣化すれば、水垢予防になりますよ。
効果的な掃除方法と日常的な予防習慣で、水垢のないピカピカな洗面台を目指しましょう。
■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。インスタグラムは@m.a.m.i.a
編集/サンキュ!編集部
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