「パイナップル」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック
2022/12/19
パイナップルを保存するなら冷凍保存が向いているということをご存知でしょうか。上手に冷凍しておけば、長い期間おいしい状態のまま保存しておけます。本記事では、パイナップルの冷凍保存についてご紹介します。本記事を参考に、パイナップルを上手に活用していきましょう。
パイナップルはカットしてジッパー付きの冷凍用保存袋で冷凍するのがおすすめ
生のパイナップルはおいしいものの、大人数でないと1個まるごと食べ切るのは大変でしょう。無理して食べるのを避けるためにも、冷凍保存しておいてはいかがでしょうか。冷凍にしておけば、食べたいときに解凍して食べられるため便利です。
パイナップルは、すぐに食べられるように適度な大きさにカットして冷凍することをおすすめします。
パイナップルの冷凍手順とポイント
パイナップルを冷凍保存するときは、まず適度な大きさのカットパインにしておきましょう。カットパインをジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて、空気から遮断して冷凍しておくことで、おいしさを保ちつつ、長い期間保存しておけます。
ここでは、パイナップルを冷凍保存する手順とコツを見ていきましょう。
1:パイナップルをカットする
丸ごとのパイナップルは、上下を切り落として8等分に切り分けます。硬い芯の部分を取り除いたら、皮と果肉の間に包丁を入れて皮を切り落とします。果肉の部分はお好みで2~3cm程度に切り分けましょう。
切り分けるときに、厚みを均一にしておくことで、平らにして冷凍することができ、解凍ムラも防げます。
2:パイナップルを重ならないように並べて一度凍らせる
ジッパー付きの冷凍用保存袋にパイナップルを入れて冷凍します。このとき、パイナップル同士が重ならないように平らに並べてください。パイナップルを入れたジッパー付きの冷凍用保存袋を金属製バットやトレイにのせて冷凍庫で約1時間冷やましょう。
パイナップルを重ねずに並べて急速冷凍することで、水分が多く果肉同士でくっついてしまうカットパインをバラバラの状態で凍らせることができます。カットパインがくっつかずに1個1個離れていれば、必要な分量だけ簡単に取り出せるため便利です。
3:固まったら手でバラバラにほぐし空気を抜いて再度冷凍する
冷凍庫に入れたパイナップルの表面が固まったら、ジッパー付きの冷凍用保存袋の上から手でバラバラにもみほぐしてください。ジッパー付きの冷凍用保存袋の中に空気を抜いて、引き続き冷凍庫で保存しておきます。
冷凍しているパイナップルでも、空気に触れると酸化して品質が劣化しやすくなります。ジッパー付きの冷凍用保存袋からパイナップルを取り出すたびに、空気を抜くことを忘れないでください。
冷凍パイナップルの解凍方法
冷凍パイナップルは、完全に解凍してしまうと水分が流れ出してしまうため、半解凍程度で食べることをおすすめします。水分が流れ出てしまうと風味も落ちてしまいます。
また、解凍しなくても冷凍庫から取り出してすぐアイス感覚で食べることも可能です。ヨーグルトなどへのトッピングやスムージーの材料として使う場合も、冷凍したまま使えば適度に解凍されます。
半解凍で食べる場合は、冷蔵庫に移して30分程度置いておくとよいでしょう。全解凍になってしまうとパイナップルの汁が流れ出てしまうため、様子を見ながら解凍してください。
冷凍パイナップルの保存期間は?
冷凍パイナップルは1カ月程度の保存が可能です。冷蔵庫保存では数日も持たないため、食べ切れない分は速やかに冷凍保存して、おいしい状態のまま長く楽しみましょう。
保存状態や環境によっては、目安となる1カ月より前に傷んでしまうこともあります。パイナップルに傷んでいる特徴が表れていないか確認してから食べるようにしましょう。長期保存が可能でも、なるべく早く食べ切ることが大切です。
【要注意】傷んだパイナップルの特徴
傷んだパイナップルには、においや見た目、味などに特徴が現れてきます。傷んだパイナップルを判別できるように、傷んだときの特徴を覚えておきましょう。
傷んだ臭いの特徴としては、酸っぱいにおいや生ごみ臭があります。パイナップルはもともと甘酸っぱいにおいですが、いつもと違う酸っぱいにおいや妙に甘いにおいがしたときは傷んでいる可能性があるため気をつけてください。
傷んだときの見た目としては、変色やカビ、通常とは違う透明感などがあります。白みがかったネバネバが出てくることもあります。食べてみて舌がピリピリする刺激を感じるときも傷んでいる可能性があるため、残念ですが廃棄した方がよいでしょう。
- 酸っぱいにおい・異臭がする
- カビが生えている
- 変色している
- 白みがかったネバネバが出てくる
パイナップルを冷凍保存するメリット
パイナップルは追熟しない種類の果物で、畑から収穫したあとはおいしさが増すことはなく、時間とともに劣化してしまいます。冷凍しておけば、おいしさを閉じ込め、劣化を遅らせることが可能になります。
また、おいしさだけでなく、栄養価も失われることなく保存されるため、生のまま食べ切れなかったパイナップルはいち早く冷凍保存に切り替えましょう。ここでは、パイナップルを冷凍保存しておくことのメリットを詳しく紹介していきます。
パイナップルに含まれる酵素は冷凍に強い
パイナップルにはブロメリンという酵素が含まれています。ブロメリンは熱に弱いものの、低温によって損なわれることはないため、冷凍しても保持される酵素です。
加熱して作られる缶詰のパイナップルでは失われてしまっている酵素ですが、冷凍保存では生のパイナップルと同じように摂取できます。
おいしさを長く楽しめる
追熟する果物や野菜の場合は、収穫したあと常温下や冷蔵庫で保存しておくことで、さらにおいしくなっていきます。しかし、パイナップルは追熟しない種類の果物であるため、収穫時が一番おいしい状態で、時間経過とともに劣化しておいしさが失われていくのです。
冷凍保存を上手にしておけば、冷凍したときの状態を保てるため、時間経過による劣化を防げ、長い期間おいしくいただけます。
冷凍パイナップルを活用したおすすめレシピ
冷凍したパイナップルは、凍ったままアイスとして食べたりスムージーにアレンジしたりできますが、ひと手間かけると冷凍パインとはまた違った味を楽しめるためおすすめです。
ここでは、冷凍パイナップルを活用できる簡単レシピを紹介していきます。紹介しているレシピを参考に、冷凍パイナップルを活用する料理を工夫し、応用してレシピを増やしていきましょう。
バナナとパイナップルのナイスクリーム
「バナナとパイナップルのナイスクリーム」は、冷凍したパイナップルとバナナ、生乳を使っておいしいアイスクリームを作れるレシピです。
材料を揃えたら、ミキサーでかくはんするだけで本格的なアイスクリームに仕上がるため気軽に作ることができるでしょう。冷凍パイナップルのストックがあるときに作ってみることをおすすめします。
パイナップルのタルト 甘酸っぱい爽やかな味わい by近藤 瞳さん
「パイナップルのタルト」はパイナップルとココナッツを使って作るデザートです。
タルトを手作りしても良いですし、出来上がっている市販のものを使うとさらに時短にもなり手間が省けるでしょう。
冷凍パイナップルのストックがあるときに試してみてください。
パイナップルの保存は冷凍を活用しよう
パイナップルには追熟がなく、収穫したてが一番おいしい果物です。収穫から時間経過するほどおいしさが失われていくため、おいしさを閉じ込めるために冷凍保存が向いています。冷凍したパイナップルも簡単に解凍して使え、解凍せずに活用することも可能です。
おいしさを逃さず長く保存しておける冷凍方法を覚え、冷凍保存を活用しておいしい状態のままパイナップルを保存しておきましょう。