冷蔵室とは異なるつくりの冷凍庫。
底が深いぶん、乱雑な収納になっていませんか?
冷凍は便利な機能ではありますが、収納のやり方次第では物置状態になることも。
今回は長期保存ができる冷凍室の収納術について料理家・冷蔵庫収納スペシャリストの佐々木麻衣がご紹介します。
コツを知ることで利便性も高まり、節電・収納量アップも叶いますよ!ぜひ参考にしてくださいね。

冷凍庫収納の3つのポイント
ポイントを意識するだけでも使い勝手や収納量など実用性が高まり、活用しやすい冷凍庫に生まれ変わります。
「ずいぶん前に入れたものを忘れていた!」
なんてことも少なくなるはずです。
「積む」はNG!立てて収納
奥が深いうえに仕切りの少ない冷凍庫。
収納スペースも限られています。
深さがあるからといって積み重ねてはNG!
次々と重ねることにより底の食品が見えなくなるうえ、冷えにくく取り出しにくくなります。
深さがあることを活かした立て収納がおすすめ。すっきりと取り出しやすく、食品も管理しやすくなりますよ。
上段の引き出し部分も食材は重ねず、並べて収納しましょう。
保存袋や容器に移し替える
購入したパックのまま冷凍するのはNG!
食品の鮮度が落ちるうえ大きさによってはスペースをムダにとることになります。
冷凍用の保存袋や容器に移し替えることで、まとまりのある収納が可能となります。
保存袋を利用する場合は空気を抜いて平らに保存することがおすすめ!
酸化・乾燥を防ぐことに繋がり、まとまりのある美しい収納ができます。
仕切り・ブックエンドの活用
食材を使うたびに隙間が空くことで、立てて収納したものが倒れたりくずれたりしてしまうことも。
そんなときは仕切りやブックエンドを利用することで、くずれを防止できます。
冷凍庫収納のスタートはこの3つのポイントから始めていただき、ご自身の使いやすい冷凍庫へと大変身させてみてくださいね。
安価でそろえる!冷凍庫の収納アイテム
とくに私が愛用しているのはこの3点!
どれも100円均一で手に入れることができます。
ダブルジッパーつき保存袋
品質を保ち、酸化・乾燥から食品を守るには空気を遮断する保存袋の利用がおすすめです。
ダブルジッパーつきのものだと液漏れも防いでくれます。
保存するときは空気を抜いて密封して平らに保存することがポイントですよ。
収納容器
中途半端な余り食材は、量もまばらでまとまりのないことから奥底に埋もれがちに。
数も増えると乱雑な収納になりがちです。
ひとつの収納容器にまとめておくと収納迷子になりません。
仕切りとあわせて活用すると、さらにすっきりとした収納ができます。
容器は引き出しの手前に設置しましょう。
「忘れてしまった」なんてことも防げますよ。
容器は設置しすぎると使いにくくなる場合があります。
初めは「ブックエンド」「収納容器ひとつ」から始めてみてはいかがでしょうか。
アルミトレイ
熱伝導の高いアルミトレイは冷凍時間を早める必須アイテム!
食材の品質も守れます。
トレイに食材を寝かせて冷凍して使います。
アルミトレイは上段の引き出し部分で利用することで実用性のある活用ができます。
詰め込むだけだった冷凍庫は簡単なポイントと少しの工夫で使いやすい収納に生まれ変わります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
■執筆/佐々木麻衣
料理家・食品ロス削減コンサルタント・冷蔵庫収納スペシャリスト。3大ロスを減らし家事をラクにする「冷凍貯金・食材保存・冷蔵庫収納」のセミナー講師も務めている。復数の冷凍術を駆使することで、年間36万円の食費削減を叶える節約と保存のプロ。
編集/サンキュ!編集部