「カレイ」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2023/02/05
カレイをおいしく冷凍保存しておくためには、下処理が大切ということをご存知でしょうか。本記事では、おいしい状態を保ちながらカレイを冷凍保存しておく方法や手順について解説しています。正しい冷凍保存の手順やコツを理解し、おいしく保存して食べ切りましょう。
カレイをおいしく冷凍するコツは下処理
生魚は劣化が早いため、カレイも冷凍する前に下処理をしておくことが大切です。カレイを丸ごと手に入れた場合は、速やかに頭と内臓を取り除きましょう。冷凍せずに当日食べ切るつもりの場合でも、下処理は早めに行っておくほどおいしさを保てます。
下処理を早めに済ませ、当日食べ切れない分に関しては冷凍保存を検討してください。
カレイの下処理方法
カレイは頭や内臓から傷みが進みます。早く処理するほど品質の劣化を防げるので、購入したその日のうちに下処理してしまうことが大切です。
ここでは、冷凍前に行うべきカレイの下処理について手順とコツを見ていきましょう。当日食べ切る分についても、下処理を早く行っておくほどおいしさを保てます。保存方法にかかわらず、一緒に下処理をしておきましょう。
1:ヌメリとウロコをそぎ落とす
最初にカレイの表面にあるヌメリとウロコを取りましょう。包丁の刃をカレイの表面に垂直にあててから、そぎ落とすように動かします。ヌメリとウロコを包丁の刃でそぎ落とすイメージです。包丁はカレイの尾の方から頭に向かって動かしてください。
表面だけでなく、裏面も同様の作業を行って、両面とも水で洗い流しておきます。
2:頭を切り落とす
ヌメリとウロコが取れたら、カレイのエラの形に添って包丁を入れます。「くの字」のように包丁を動かし、頭を切り落としましょう。頭を切り落とすと内臓も出てくるため、こちらも一緒に取り出します。
3:内臓を取り出し洗う
カレイの頭を落としたときに一緒に出てきた内臓は、きれいに取り出して、水で洗い流してください。カレイの身に内臓の一部や血合いが残らないようにきれいに洗い流すことで、保存したときの劣化を防げます。
カレイの内臓はとても潰れやすいため、「触りたくない」との思いで包丁や箸などを使って取り出そうとすると、逆に潰して処理しづらい状態になってしまうので注意しましょう。手を使って丁寧に処理することで、身に残さずに取り除けます。
カレイの冷凍保存方法は大きく分けて3つ
カレイの姿のまま丸ごと冷凍する場合、切り身で冷凍する場合、下味までつけて冷凍する場合の3つの方法があります。冷凍したカレイをどのように使うかに応じて、冷凍方法を使い分けておけば便利に使えるでしょう。
ここでは、それぞれの冷凍方法の手順とコツを紹介します。
丸ごと冷凍する
丸ごと冷凍しておけば姿煮だけでなく、必要に応じて切り身にもできるため、料理の種類を選ばず広く活用できます。
丸ごと冷凍する場合でも、購入してきたまま冷凍庫に入れたのでは、おいしいカレイを食べることはできません。丸ごと冷凍の場合でも下処理は必ず行いましょう。
ここでは、カレイを1尾丸ごと冷凍する際の手順とコツを見ていきます。
1:カレイを下処理する
カレイを下処理し、ヌメリやウロコ、頭と内臓を取り除きます。下処理が終わったカレイは、ペーパータオルやふきんなどを使って、水気をしっかりふき取ってください。
カレイについている水分は解凍したときの臭みの原因になるため、おいしく食べるためにはきれいにふき取っておくことが大切です。
2:食品用ラップで包む
カレイは1尾ずつ食品用ラップを使って包んで保存します。カレイができるだけ空気に触れないように、カレイを食品用ラップでぴったりと包むことがポイントです。カレイが食品用ラップからはみ出ていないかについても注意して包んでください。
3:ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍する
食品用ラップで包んだカレイを、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。カレイを保存袋に入れる際は、カレイ同士が重ならないように入れてください。また、保存袋に空気が残らないように、しっかりと抜いてから冷凍庫に入れましょう。
保存袋を金属製のバットやトレイにのせて冷凍庫に入れれば、短時間で冷凍でき、おいしさを保てるのでおすすめです。冷蔵庫に急速冷凍機能がついている場合は、機能を活用して冷凍にかかる時間を短縮させましょう。
切り身にして冷凍する
姿煮や姿焼きはできませんが、カレイを切り身の状態で冷凍しておけば、多くの料理に使いまわせるため便利です。解凍してから切り身に加工するよりも冷凍前に切り身にしておけば、解凍せずに使える料理もあるため、全体的な時短につながります。
ここでは、カレイを切り身にしてから冷凍する際の手順とコツを見ていきましょう。
1:下処理してカットしたカレイの水分をふき取る
ウロコ・ヌメリ・頭・内臓を取ったカレイを使いやすいサイズ、食べやすいサイズに切り分けます。煮物やムニエルなどに使うときはぶつ切りにしておきましょう。
皮や骨つきで料理に使えるため、取り除く必要はありません。煮物に使う場合は、皮の表面に×印を入れておくのもおすすめです。揚げ物やホイル焼きに使いたい場合は、5枚おろしがおすすめです。
用途に応じたサイズにカットしたあとは、カレイの切り身に塩を少し振りかけておきます。塩をふったあと5分~10分程度置き、切り身の水分をペーパータオルやふきんなどを使ってふき取ると、生臭さを抑えられます。
2:切り身を食品用ラップで包む
切り身にしたカレイは、食品用ラップを使って包んでおきます。空気に触れないように食品用ラップをぴったりと包むことがポイントです。空気が入らないように気を付けることで、冷凍中の酸化による傷みなどを軽減できるでしょう。
3:ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍する
食品用ラップで包んだカレイの切り身は、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。保存袋に入れるときは、切り身同士が重ならないように注意しましょう。袋の空気をできるだけ抜いてからジッパーを閉じてください。
丸ごと冷凍する場合と同じように、カレイを入れた保存袋を金属製のバットやトレイにのせて冷凍庫に入れれば急速冷凍でき、おいしさを保ちやすくなります。冷蔵庫に急速冷凍機能がある場合は、その機能も使ってみましょう。
下味をつけて冷凍する
下処理をしたあと、下味までつけて冷凍しておけば、解凍してすぐに加熱調理できるので便利です。丸ごと冷凍したり切り身の状態で冷凍したりする場合に比べると、使える料理は限られますが、味も染み込んでおり、料理の時短に役立つ冷凍方法です。
ここでは、カレイに下味までつけてから冷凍する際の手順とコツを見ていきましょう。
1:下処理したカレイの水気をふき取る
ヌメリやウロコ、頭と内臓を取り除くという下処理が終わったら、下味をつける前にカレイの水分をふき取っておきましょう。
カレイについている水分は臭みの原因になるため、おいしく仕上げるためにはしっかりとふき取っておくことが大切です。カレイ表面の水気は、ペーパータオルやふきんなどを使ってふき取ります。
2:カレイを調味料にひたす
水気をふき取ったカレイに下味をつけます。下味は、お好みに合わせ醤油・砂糖・みりん・味噌などの調味料を使いましょう。
トレイやバットなどを使ってひたしておくか、保存袋に調味料とカレイを一緒に入れてひたしておきます。冷凍用の密閉できる保存袋を使えば、調味料にひたしたあとそのまま冷凍できるので便利です。
3:ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍する
トレイやバットを使ってカレイを調味料につけておいた場合は、調味料ごと冷凍用の保存袋に移し変えて冷凍します。保存袋を使ってカレイを調味料につけておいた場合は、そのまま空気を抜いて冷凍しましょう。
冷凍用の保存袋を冷凍庫に入れる前に、袋の中の空気をしっかりと抜いてください。また、保存袋内でカレイが重ならないように注意しましょう。
保存袋を密閉したら、金属製のトレイやバットにのせて冷凍庫に入れ、急速冷凍をしてください。冷蔵庫に急速冷凍機能がついている場合は活用しましょう。
カレイの解凍方法
カレイを丸ごと冷凍した場合、切り身で冷凍した場合、下味をつけて冷凍した場合、いずれの冷凍方法でも、解凍は自然解凍がおすすめです。カレイを冷凍した保存袋ごと冷蔵庫に移し、半日ほどかけてじっくりと自然解凍しましょう。
加熱調理する場合も、凍ったまま加熱するのではなく、あらかじめ自然解凍しておいてから使った方がおいしく食べられます。冷凍したカレイを解凍すると、水分が抜けてパサついてしまうため、水分を補える煮魚のような料理が向いています。
冷凍カレイの保存期間は?
カレイを丸ごと冷凍した場合や切り身で冷凍した場合は2週間ほど保存でき、下味をつけた場合は3週間程度保存できます。こうした保存期間は目安にできますが、保存状態や冷凍環境によっては目安となる期間より前に傷んでしまうこともあるので注意が必要です。
冷凍保存しておいても、なるべく早く食べ切るように心がけ、冷凍から取り出して食べるときには傷んでいないか見た目や臭いなどをチェックしてから使ってください。
冷凍したカレイの活用レシピ
カレイを冷凍してストックしておけば、すでに下処理してあるため、すぐに調理に取りかかれるので便利です。下味をつけたストックがあれば、味も染み込んでおり、加熱調理の時間も短くて済むため、さらに料理の時短につながります。
ここでは、冷凍したカレイを活用できるおすすめのレシピを見ていきましょう。紹介しているレシピ通りに作ってみたり、さらに自分なりのアレンジをしてみたりすることで、カレイ料理のレパートリーを広げることができます。
カレイの煮付け
冷凍カレイを使って、定番ともいえる「カレイの煮付け」を作ってみましょう。冷凍カレイを使えば下処理と切り分ける時間を省略できます。冷凍カレイはあらかじめ冷蔵庫に移して自然解凍しておいてください。
冷凍しておいたカレイを使えば、調味料と合わせて煮付けるだけです。レシピに従って味付けをすれば、難しい工程もなく、カレイの煮付けを完成させられます。和食の定番のひとつとして、マスターしておきましょう。
カレイのバター照り焼き
「カレイのバター照り焼き」のレシピに従って、冷凍カレイを使った照り焼きを作ってみましょう。切り身の状態で冷凍しておいたカレイを自然解凍しておきます。
砂糖と醤油で下味をつけたカレイも活用できます。下味をつけて冷凍しておいたカレイを使う場合は、下味を考慮してレシピに掲載されている調味料を調整してください。カレイの自然解凍さえしてあれば、短い時間で調理できるので、忙しい日のメニューとしてもおすすめです。
カレイのムニエル
「カレイのムニエル おろしポン酢バターソース」では、冷凍しておいたカレイを使っておろしポン酢でさっぱりと食べられるムニエルを作れます。
おろしポン酢バターソースは、バターのコクがありながらポン酢でさっぱり感も味わえるので、さっぱりしたものを食べたい人も、食べ応えのあるものを食べたい人も満足できます。
カレイを自然解凍してあれば、フライパンでこんがりと焼くだけで簡単に作れるため、忙しいけれどしっかりしたものを食べたいというときに作ってみてはいかがでしょうか。
カレイの保存は冷凍を活用しよう
カレイは常温や冷蔵ではあまり日持ちしないため、冷凍保存しておくことをおすすめします。冷凍する場合でも、きちんと下処理をされていないと傷みやすいため、購入したらすぐに下処理をしておくことが大切です。
カレイをおいしく冷凍保存しておくための手順やコツをしっかりと覚え、おいしい状態のまま長く保存しておけるようにしましょう。