鰯

「いわし」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック

2023/02/06

いわしをおいしく冷凍保存するにはどうしたら良いのでしょうか。本記事ではいわしの冷凍保存方法やおいしさを保つためのコツ、解凍方法についても紹介しています。いわしの冷凍保存方法について知りたい方は、本記事を参考にしてください。

いわしは下処理してから冷凍するのがおすすめ

いわしは鮮度の低下が早い魚であるため、内臓が残ったままだと傷みやすく、味も落ちてしまいます。いわしをおいしく保存したい場合は、下処理してから冷凍するのがおすすめです。冷凍することで2週間くらい保存できるようになります。

ここからは、いわしの詳しい下処理の仕方について紹介します。

1:頭を切り落とす

まず、いわしの頭を左側にしてまな板に乗せます。包丁の刃先でいわしの尾から頭に向かって表面を軽くこすり、ウロコやヌメリを落とします。

一度洗い流したら、胸びれと頭を切り落とします。胸びれとは顔の横にあるひれのことです。この胸びれの右側に包丁を入れて切り落とすと、胸びれと頭をまとめて切り落とすことができます。

2:内臓を取り出す

頭を切り落としたら、次は肛門部分から頭の方に向かって包丁で切り込みを入れます。切り込みを入れたら、そこから内臓を取り出しましょう。

ある程度内臓が取れたら、流水できれいに洗います。特に背骨の方には血合いが残っていることが多いため、指でこすってきれいにしましょう。

洗い終わったら、キッチンペーパーで水気をよくふき取っておきます。

3:塩をふる

次は塩を使って下ごしらえします。水気を取ったいわしに塩をふり、5~10分くらい置いておきます。お腹の中にも忘れずに塩をふってください。

塩をふって置いておくと、いわしから水分が出てきます。こうして余分な水分を抜いておくことで、調理した時に味が染みこみやすくなります。

いわしから出てきた水分は、キッチンペーパーを使ってしっかりと拭きとりましょう。水分をきれいに拭きとることで、いわしの臭みが取り除かれておいしく食べられます。

いわしをおいしく冷凍保存をする4つの方法

下処理したいわしは、様々な方法で冷凍しておくことができます。

それぞれの保存方法について、保存の仕方や特徴などを詳しく紹介します。いわしの量や、どのように使いたいかなどによって保存方法を決めると良いでしょう。

  • 開きにして下味をつけてから冷凍する
  • すりみにしてから冷凍する
  • 下処理をした後に冷凍する
  • 調理したいわしを冷凍する

1:開きにして下味をつけてから冷凍する

いわしを開きにして下味をつけてから冷凍することで、解凍後の調理時間の短縮になります。

まず、下処理したいわしを開きます。いわしの身は柔らかいため、包丁を使わずに手開きでもきれいに開けます。

開いたいわしに醤油や酒などを適量ふりかけ、下味をつけます。一尾ずつ食品用ラップでぴったりと包んだら、ジッパー付き保存袋に入れて空気を抜いて冷凍しましょう。

いわしフライにする予定であれば、あらかじめ衣をつけて冷凍すると良いです。開いたいわしに小麦粉、卵、パン粉を順番につけたら、一尾ずつ食品用ラップでしっかり包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍しましょう。

2:すりみにしてから冷凍する

いわしが大量にある場合は、すりみにしておくと便利に使えます。

まずは下処理したいわしを開き、尾は包丁で切り落としておきましょう。身を小さく切ってからミキサーに入れてすりみにし、味噌、酒、しょうが汁などを加えて味をつけます。

ジッパー付き保存袋に入れる際は平らにならしましょう。この時、菜箸で切り目を入れておくことで、必要な分だけ凍ったまま使えるようになります。

切れ目を入れ終えたら空気を抜いて保存袋の口を閉じ、冷凍します。

3:下処理をした後に冷凍する

下処理をしたいわしはそのまま冷凍することもできます。

下処理したいわしは一尾ずつ食品用ラップで包みましょう。なるべく空気に触れないように、ぴっちりと包むことがポイントです。

ジッパー付き保存袋に入れる際は、重ならないように並べると早く冷凍できます。中の空気を抜いて保存袋の口を閉じ、冷凍庫に入れます。

4:調理したいわしを冷凍する

調理したイワシの保存方法は、脱気包装と食品用ラップで隙間なく包む方法の2通りあります。

いわしのおいしさをキープするためには、空気に触れさせないようにすることが大切です。脱気シーラーなどを持っている人は活用しましょう。

脱気シーラーがない場合や、脱気包装が向いていない料理の場合は食品用ラップでしっかりと包んでから冷凍保存します。

フィレの場合

フィレを保存する場合は、袋に入れ脱気包装してから冷凍します。この時、脱気しすぎるとドリップが出てしまい味の低下につながるので気をつけましょう。

脱気包装しない場合は、食品用ラップでぴったりと隙間なく包んでからジッパー付き保存袋に入れます。空気をなるべく抜いてから袋の口を閉じ、冷凍しましょう。

塩焼きや天ぷらの場合

塩焼きや天ぷらを保存する時は、脱気包装ではなく食品用ラップで包んで冷凍すると良いでしょう。塩焼きや天ぷらの場合は、脱気包装してしまうと食感が損なわれるおそれがあります。

ぴったりと食品用ラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍しましょう。

酢の物や煮付の場合

酢の物や煮付を保存する場合は、脱気包装してから冷凍しましょう。

脱気シーラーなどの道具を持っていない場合は、食品用ラップで包んでから冷凍します。なるべく空気に触れないように、ぴったりと包みましょう。食品用ラップで包んだらジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。

いわしを冷凍する際の注意点

欧州・ピルチャード
AlexRaths/gettyimages

いわしを冷凍する際には、必ず下処理してから保存するようにしましょう。内臓を残したままの冷凍は、鮮度が落ちやすいのでおすすめできません。

また、いわしをはじめ魚介類にはアニサキスなどの寄生虫がいることがあります。アニサキスは、-20℃で24時間以上凍らせることで死滅させられるため、食中毒防止にも冷凍保存は有効です。

いわしの解凍方法

いわしを解凍する方法は、料理に合わせて決めると良いでしょう。

電子レンジで半解凍してから調理すると、生焼けにならずおいしく食べられます。また、すりみの場合も電子レンジで半解凍すると、成形がしやすくなるでしょう。

フライや煮魚など十分に加熱する料理の場合は解凍の必要はなく、凍ったまま料理に使えます。調理して冷凍したいわしの場合は電子レンジで解凍するか、自然解凍しましょう。

  • 電子レンジで半解凍
  • 凍ったまま調理
  • 調理して冷凍したいわしの解凍

いわしの冷凍保存方法を知っておこう

いわしはたくさん手に入ることが多い魚ですが、傷みやすい魚のためすぐに下処理を済ませておくようにしましょう。

冷凍保存であれば長くおいしさを保つことができます。下味をつけておいたり、すりみにしておいたりすると料理の手間も省くことができて便利です。また、調理後に冷凍することもできるため、作り置きなどにも活用できます。

この記事を参考に上手にいわしを冷凍保存して、日々の料理に役立ててください。

参考にしたサイト

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND