唐ふ人の干し魚

「ししゃも」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック

2023/03/05

ししゃもは冷凍保存が可能なのでしょうか。本記事では、ししゃもの冷凍・解凍方法だけでなく、おいしく食べるための焼き方についても解説しています。購入したししゃもをすぐに使い切れない場合は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

ししゃもは冷凍できる?

結論から述べると、ししゃもは冷凍保存が可能です。冷蔵庫でも3日ほど保存できますが、すぐに食べ切る予定がない場合は冷凍するのが良いでしょう。

冷凍保存することで保存期間が長くなり、食材を無駄にすることがなくなります。他の魚とは冷凍する手順が異なるため、おいしく食べるためにも本記事で紹介している冷凍・解凍方法を参考にしてみてください。
正しい冷凍方法を知っておくと、大量にししゃもを購入してしまった場合にも安心です。

ししゃもを冷凍保存する方法

ししゃもの冷凍方法は、水に入れたししゃもをそのまま冷凍する氷漬け冷凍と、食品用ラップに包んでから冷凍する方法の2種類があります。

ここからは、それぞれの冷凍方法のポイントを紹介していきます。どちらの方法も簡単に行えるため、ぜひ参考にしてみてください。調理方法などに合わせて、冷凍方法を変えるのも良いでしょう。

ししゃもは氷漬け冷凍がおすすめ

氷漬け冷凍であれば空気に触れることなく冷凍できるため、乾燥や酸化を防ぎ鮮度を保てます。

まずは氷漬け冷凍の手順を紹介します。この方法で冷凍したししゃもは、水に浸して解凍しましょう。冷凍する際は、ししゃもが入るくらいの大きさの密閉できる容器を用意します。密閉できる容器がない場合は、ポリ袋でもかまいません。

1:密閉できる容器に水をはりししゃもを入れる

まず、ししゃもが入るくらいの密閉できる容器に水とししゃもを入れます。ししゃもは鱗を取ったり、内臓を取ったりする必要はありません。

冷凍庫へ入れる際に水がこぼれてしまわないよう、しっかりと蓋をします。ポリ袋の場合は口をしっかり縛りましょう。

2:そのまま冷凍する

水をはった密閉できる容器にししゃもを入れたら、そのまま冷凍庫へ入れます。乾燥や酸化を防げるというメリットがある氷漬け冷凍ですが、適したサイズの密閉できる容器やポリ袋があれば簡単に行えます。

よりおいしさを保つためであれば、この方法が良いでしょう。

ししゃもを1尾ずつ冷凍する

ししゃもを1尾ずつ食品用ラップに包んでから冷凍する方法は、少量ずつ使いたい場合に便利でしょう。

用意するものはキッチンペーパーと食品用ラップ、ジッパー付き保存袋です。氷漬け冷凍に比べると少し手間はかかりますが、次に紹介する方法を取り入れればおいしく保存できます。

1:ししゃもを1尾ずつ食品用ラップで包む

まずは、1尾ずつキッチンペーパーで水気を拭き取りましょう。1尾ずつ冷凍する場合も、鱗を取ったり内臓を取ったりする必要はありません。

食品用ラップで包む際は、なるべく空気が入らないようにしっかりと包みましょう。

2:ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫で保存

食品用ラップで1尾ずつ包んだししゃもは、ジッパー付き保存袋へ入れていきます。ジッパー付き保存袋へ入れた後は、空気をしっかりと抜いてから冷凍庫に入れるのがポイントです。

ジッパー付き保存袋へ入れる際は、空気が抜きやすいように平らな状態にすると良いでしょう。

干物・唐揚げで冷凍保存もできる

干物のししゃもを冷凍保存したい場合は、しっかりと食品用ラップに包んでから冷凍しましょう。臭い移りを防ぐためにも、食品用ラップに包んだ後はジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存します。干物を冷凍することで、旨味をキープしたまま保存できます。

また、唐揚げにしたししゃもを保存する場合も食品用ラップに包んで冷凍しましょう。唐揚げやフライを冷凍する際は空気を抜きすぎてしまうと食感が損なわれてしまうため、ジッパー付き保存袋に入れずに保存するのがおすすめです。

ししゃもの焼き方と解凍方法

yasuhiroamano/gettyimages

冷凍ししゃもは全解凍してから調理すると、ドリップとともに旨味が流出し、おいしさが損なわれてしまいます。おいしさを保つためにも、凍ったままの状態で調理するのがおすすめです。

ここからは、魚焼きグリル・オーブン・フライパンと調理器具別で焼き方のポイントを紹介します。調理器具によって焼き上がりも変わってくるため、好みに合わせて選びましょう。

魚焼きグリルで焼く

魚焼きグリルでししゃもを焼くときは、前述したように全解凍しないようにしましょう。全解凍してしまうと旨味が流出するだけではなく、食感も損なわれてしまいます。

魚焼きグリルでししゃもを焼くと、香ばしさが引き立ちます。ここからは、魚焼きグリルで焼くときのポイントも紹介しているため、参考にしてみてください。

1:グリルに水を入れ予熱する

まずは、ししゃもを並べる前に魚焼きグリルの受け皿部分に水をはりましょう。次にグリルの網の部分に油を塗ってから予熱します。予熱することで、網の部分にししゃもがくっついてしまうことを防げます。

魚焼きグリルを使用する際は、正しい手順をふむことでおいしく焼き上がります。

2:網の両端にししゃもを並べる

魚焼きグリルを予熱したら、冷凍ししゃもを並べていきます。網に並べる際は中央を避けて両端にししゃもを並べましょう。両端にししゃもを並べることで、グリル内の火が均一にあたるようになります。

3:両面を焼き色がつくまで焼く

網の上に並べたししゃもを焼いていきましょう。ガス火があたる面に焼き色がついたら、裏返すタイミングです。皮と身の間の脂がふつふつとして、後から焼いた面にも焼き色がついたら完成です。

オーブンで焼く

冷凍ししゃもは、オーブントースターでもおいしく焼けます。

オーブントースターでししゃもを焼くと香ばしさを保ちながら、身はふっくらと仕上がります。オーブントースターで焼く場合も途中で1回ひっくり返す必要があるため、調理の際には気をつけましょう。

1:オーブントースターを予熱する

オーブントースターで冷凍ししゃもを焼く際にも、予熱が必要です。トレイの上にクッキングシートを敷いてから予熱しましょう。予熱することで、表面だけ焦げて中身に火が通っていないという状態を防げます。

また、クッキングシートではなくアルミホイルを敷いてしまうと、ししゃもの身崩れが起きやすくなってしまうため気をつけましょう。

2:ししゃもをクッキングシートに並べる

クッキングシートを敷いたトレイの予熱が済んだら、冷凍ししゃもを乗せていきましょう。焼き時間の目安は220℃で10~15分です。あくまでも目安であるため、焼き色はこまめに確認した方が良いでしょう。

3:両面を焼き色がつくまで焼く

オーブントースターで焼く際も、途中でししゃもを裏返す必要があります。片面に焼き色がついたら裏返し、両面に焼き色がついたら完成です。

温度調節ができないオーブントースターの場合は、焼き色をこまめに観察しながら焼き上げていきましょう。

フライパンで焼く

冷凍ししゃもはフライパンでもおいしく焼き上がるため、ぜひ取り入れてみてください。魚焼きグリルのお手入れが面倒な人や、オーブントースターの臭いが気になる人におすすめです。

フライパンで焼く際は、クッキングシートや魚焼きシートを使用しましょう。先にフライパンを熱してからクッキングシートを乗せます。一度火を消してから、クッキングシートの上に冷凍ししゃもを並べていきましょう。

再度火をつけて、中火で両面を約5分ずつ焼けば完成です。身崩れを防ぐために、ししゃもにはあまり触れないようにしましょう。

冷凍ししゃもの保存期間は?

Hanasaki/gettyimages

冷凍したししゃもの保存期間は約1カ月です。しかし、冷凍していても鮮度は落ちていくため、おいしく食べられるのは2~3週間と考えるのが良いでしょう。

ししゃもに限らず魚介類をおいしく食べるためには、鮮度を保つことが大切です。正しい冷凍方法を取り入れても、冷凍環境によっては保存期間が異なります。

冷凍庫の開け閉めや、温度変化の影響を受けやすい場所にあると保存期間は短くなるでしょう。冷凍保存したことを過信せず、なるべく早く食べ切るのがおすすめです。

ししゃもを冷凍保存する場合の注意点

魚によっては下味をつけたり、下処理をしたりと冷凍する際にひと手間かけなければならない場合もありますが、ししゃもを冷凍する際はそのような手間は不要です。

ししゃもは、下味をつけたり内臓や鱗を取ったりなどの下処理をすることなく冷凍できます。ししゃものおいしさを保つためにも、不要な処理をしないようにしましょう。

ししゃもの保存は冷凍を活用しよう

ししゃもは冷蔵保存できますが、すぐに使い切る予定がない場合は冷凍保存するのがおすすめです。正しい方法を取り入れることで、冷凍したししゃももおいしく食べられます。

おいしく食べるためのポイントは、冷凍方法だけではありません。正しく冷凍・解凍・調理し、ししゃもをおいしく食べ切りましょう。

 
 

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