「生ハム」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2023/03/06
生ハムは冷凍に向いていないと考えている人は多いのではないでしょうか。食べ切れず残ってしまい、処理に困った経験もあるでしょう。本記事では生ハムを冷凍保存する手順や活用レシピを紹介しています。本記事を参考に生ハムの冷凍保存を活用し、おいしく食べ切りましょう。
冷凍生ハムの保存期間は?
生ハムを封後も長く保存しておきたい場合は冷凍することをおすすめします。冷凍しておけば、開封済みの生ハムで3カ月程度、未開封であれば1年程度保存しておくことも可能です。
ただし、保存期間は目安であり、冷凍前の生ハムの状態や冷凍環境などによっては、目安となる期間よりも早く傷んでしまうこともあるため注意してください。
生ハムをおいしく冷凍保存する方法
生ハムを冷凍すると食感や味が変化してしまいます。冷凍前と同じ食感や味を楽しむことはできませんが、できるだけおいしい状態のまま保存しておくためには、冷凍時にひと工夫が必要になります。
ここでは生ハムをおいしく冷凍しておく手順を見ていきましょう。未開封のハムと開封済みのハムとでは必要な工夫が異なります。また、スライスしていない原木生ハムも手順が異なるため、生ハムの種類に応じて対応できるよう、それぞれの手順を理解しておきましょう。
未開封の場合
真空パックの状態で販売されている生ハムは、未開封であればそのまま冷凍できます。真空パックになっていれば、空気に触れていないため生ハムが劣化することを防げます。
購入時の真空パックのまま冷凍庫に入れても問題ありませんが、パックの上からアルミホイルで包んで冷凍してみるのもおすすめです。急速に冷凍でき、低い温度を保ちやすくなるため、冷凍の保存状態がよいままで保たれます。
開封後の場合
開封後の生ハムは、乾燥や酸化を避けるため、小分けして食品用ラップで包んで冷凍することをおすすめします。食品用ラップで包むときは、食品用ラップとハムの間に空気が入らないようにぴったりと包みましょう。
食品用ラップで包んだハムをさらにアルミホイルで包んでおけば、急速に冷凍されるためおいしさを逃しにくくなります。食品用ラップやアルミホイルで包んだ生ハムをジッパー付き保存袋に入れて、袋内の空気を抜いてジッパーを閉め、冷凍庫で保存しておきましょう。
原木生ハムの場合
原木生ハムは、常温でも3カ月~1年程度保存できるとされています。しかし、原木から切り離してしまうと劣化しやすくなるため、ブロックにして保存する場合は食品用ラップやジッパー付き保存袋、アルミホイルなどを使って空気から遮断して冷凍しましょう。
ブロック状に切り分けた生ハムは、食品用ラップを使って空気が入り込まないようにぴったりと包みましょう。食品用ラップで包んだ上からさらにアルミホイルで包み、ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。
冷凍した生ハムの解凍方法
冷凍した生ハムを食べるときは、冷蔵庫に移して自然解凍することをおすすめします。冷蔵庫に移しておくのを忘れてしまった、というときには、流水解凍を試しましょう。
急いでいるときでも、凍った生ハムを電子レンジで解凍したり常温で自然解凍したりすると温度差が大きくなるためおいしく解凍できません。生ハムの水分が温度差により流れ出し、水っぽくなってしまうのです。
ここでは冷凍した生ハムのおすすめの解凍方法を見ていきましょう。
冷蔵庫で自然解凍する
生ハムを食べる数時間前に冷蔵庫に移しておけば、凍った生ハムが自然解凍されて、冷凍前に近い状態で食べられます。冷蔵庫内は室温に比べると低温に保たれているため、冷凍庫との温度差により生ハムは徐々に状態を戻し、冷凍前とあまり質感を変えずに解凍できます。
流水で解凍する
あらかじめ冷蔵庫に移しておくことを忘れてしまったというときや、急に解凍して使わなければいけなくなったというときは、流水解凍を行ってみましょう。ジッパー付きの保存袋に入れたまま、30分程度流水にあてておけば解凍されます。
氷水で解凍する
氷水解凍は流水解凍よりも時間はかかりますが、ゆっくり解凍される分、流水解凍よりもおいしさを保ったまま解凍できます。氷水を入れたボウルにジッパー付き保存袋のまましばらく浸けておくと解凍されます。
冷凍した生ハムの活用レシピ
冷凍しておいた生ハムは、解凍し生ハムだけでも食べられます。しかし、冷凍により風味や食感が変わってしまうこともあるため、他の食材も使い、変わってしまった食感や風味をカバーすれば、さらにおいしく食べられます。
ここでは、冷凍した生ハムを活用できるレシピを見ていきましょう。紹介しているレシピを参考に、冷凍生ハムを活かせる料理の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
生ハム生春巻き
「生ハム生春巻き」は、春巻きで包みたい食材を集めて、生春巻きで包むだけの簡単レシピです。レシピ通りの食材が揃わなくても、野菜とチーズ、生ハムを使って作ってみましょう。
冷凍生ハムはあらかじめ解凍しておいて使いましょう。多少食感や風味が変わってしまっても、生春巻きに包む他の食材の食感や風味を感じておいしく食べられます。
生ハムサラダ
「生ハムサラダ」は色とりどりの野菜と一緒に生サラダを盛り付けるだけの簡単サラダです。冷凍生ハムを解凍して食感や風味が変わってしまったとしても、大ぶりの野菜と一緒に食べれば気になりません。
盛り付ける野菜の種類を多くしたり、ハムを美しく盛り付けたりすれば、簡単に作れるにもかかわらず豪華に見える一品になります。複数種類の野菜と冷凍した生ハムがあるときに試してみましょう。
生ハムフルーツパスタ
「生ハムフルーツパスタ」は、生ハムとメロンという王道の組み合わせから発展させたアイデアレシピです。メロンの甘みがパスタのアクセントとなり、自宅で簡単にできるにもかかわらず高級感さえ味わえてしまいます。
冷凍した生ハムは、冷凍前に近い状態で味わうためにあらかじめ自然解凍しておきましょう。メロンが手に入らない季節には、バナナで代用してもおいしく作れます。
生ハムの保存は冷凍を活用しよう
生ハムは冷凍すると食感や風味が変わってしまうこともありますが、工夫次第で冷凍前のようにおいしく食べることが可能です。
風味をできるだけ逃さないよう、冷凍時には空気から遮断するよう工夫しましょう。たとえ食感や風味が落ちてしまったとしても、料理で組み合わせる食材を工夫すれば、食感や風味の違いを気にすることなくおいしく食べ切ることができます。
賞味期限内に生ハムを食べ切ることができないときは、冷凍保存を活用して保存期間を延ばし、おいしく使い切るようにしましょう。