もしもの災害に備える!ふだん使いできる物でライフライン&食料を確保しよう
2024/09/10
自然災害はいつどこで起きるかわからない。もしもに備えるために、ふだん使いできる物で、ライフライン&食料を確保しよう!日常使いができて長期保存できる物など、防災収納インストラクターに教えてもらいました。
ふだん使いできる物でライフライン&食料を確保しよう
被災時に必要となるのがライフラインである「電気」「水」「ガス」と、「食料」です。日常使いができて長期保存ができる物をキープしておきましょう。
【電気】ポータブル電源があれば、充電の不安がなくなる
停電はいつまで続くかわからないし、小さなモバイルバッテリーだけだといつ切れるか不安がつきまとうもの。「ソーラーパネルで充電できるポータブル電源を準備したら、その不安が解消できました」。
●夏の被災に備え、ソーラー式の扇風機を購入
折りたたみ式でコンパクトな扇風機。ソーラーパネルで充電できるから、停電時でも涼しさを得られて便利。
【水】「スペースがあればとにかく水」をストック
「断水の大変さを経験したからこそ、水の確保は必須!防災収納の講座でも、少しでも空間があれば水を置くように伝えています」。保存期間によって置き場所も使い分けを。飲料水なら、最低でも1人につき1日3L×7日分が目安です。
【ガス】ガスボンベは湿気の少ない場所に収納
「カセットコンロ本体とガスボンベは、ふだんから鍋料理などに活用するので、すぐ出せる場所に収納しています」。ガスボンベは直射日光が当たらず、湿気が少ない場所で保管するのがベストなので、シンク下などは避けて。
●冬場の暖の確保のためカセットガスストーブも
電源コードも電池も使わない、カセットガス式のミニストーブ。「冬の寒さは衣類だけでは耐えられないので、購入しました」。
【食料】賞味期限の長さに合わせて、保管場所を変える
「ふだん使いする乾麺やスープ、お菓子などは、キッチンやリビングに。長期保存ができる物は寝室などに保管し、定期的にその食品を消費する日を決めて、使った分を補充します」。
●ローリングストックで常備しておく物
□ 野菜ジュース
□ 缶詰
□ 長期保存レトルト食品
□ 乾燥みそ汁、スープ
□ ロングライフ牛乳
家族で最低1週間分は確保して!
いつも食べている食品を使いながら、“疲れない”ローリングストックを実践
「賞味期限をいちいち確認するのは面倒ですよね。でも、ふだんよく食べている食品を少し多めに用意し、1つ使ったら1つ買い足すくらいで使い回せば、無理なく継続できます」。
防災グッズリスト【在宅避難用】
※防災グッズリストは、あくまで一例です。家族構成などに応じて、各自必要な物を追加してください。
□ 防臭袋
□ ゴミ袋
□ 簡易トイレセット
□ 乾電池
□ モバイルバッテリー
□ ポータブル電源
□ 薬、救急セット
□ タオル
□ ボディーシート
□ ドライシャンプー
□ 水
□ 食料
□ カセットコンロ&ガスボンベ
□ ティッシュ、トイレットペーパー
□ 衣類、下着
□ 生理用品
□ LEDランタン
□ 給水用袋(ポリタンク)
家族で共有しておきたいこと
●災害伝言ダイヤル「171」の練習をしておこう
「171」は、被災地の電話がつながりにくくなったとき、電話で音声の伝言ができるサービス。いざというときに慌てないよう、伝言の録音や再生の仕方を体験できる日が設けられているので、ぜひ試してみて!
●毎月1日、15日(0時~24時)は「171」体験利用日
*防災週間(8月30日9時~9月5日17時)、防災とボランティア週間(1月15日9時~1月21日17時)、正月三が日(1月1日0時~ 1月3日24時)も利用可能
【録音する場合】171+1+自分の電話番号
自分の伝言を残すことができる
【再生する場合】171+2+相手の電話番号
相手からの伝言を聞くことができる
※インターネットを利用した「災害用伝言板(web171)」もあります。
※紹介している商品は、すべて松永さんの私物です。現在は販売されていない物やパッケージ変更している場合があります。
<教えてくれた人>
防災収納インストラクター 松永りえさん(熊本県 40歳)
夫(42歳)、長男(16歳)、長女(13歳)の4人家族。住まいは、3LDKの分譲マンション。13年から整理収納コンサルタントとして活動。20年に防災共育管理士、23年に防災士を取得。著書に『もしもに役立つ、いつものモノ選び 防災グッズは備えずに使う!』(インプレス)が話題に!
参照:『サンキュ!』2024年9月号「ふだんから災害に強い家の作り方」より。掲載している情報は2024年7月現在のものです。撮影/キムアルム 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部