青空にそびえ立つ津波警報スピーカー

後悔したこと【備えておくべきだった】被災経験者に聞く、災害時に本当に必要なモノやコトとは?

2024/09/05

地震、台風など、自然災害が多発している日本。むやみに不安を抱えるだけでなく、前もって備えておきたいですよね。今回、「サンキュ!モニター調査」では、実際に被災経験をした人たちから、「これを備えておけばよかった」ということについてお聞きしてみました。

ミニマリスト歴30年。タイニーハウスの暮らしにあこがれるライター。

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被災の経験はありますか?

被災の経験がありますか?

「あなたは被災(地震、水害など)の経験がありますか?」という質問に対して、「経験あり」と答えた人は、23.1%。「経験なし」と答えた人は76.9%という結果に。地震や水害など、2割の人が被災の経験があるという結果になりました。

そこで、実際に被災経験をした人たちに、「被災時に『これを備えておけばよかった』と後悔したこと(水の備え、割れやすい物の片づけ、など)があれば教えてください」という質問をしたところ、今後の備えの参考になる回答が多く寄せられる結果に。どういったものがあるのか教えてもらいましょう。

水が足りない!

ミニマリズムの青の背景に大きな水滴を滴下する古典的な銀色の水栓(蛇口)。節水・管漏れのコンセプト図
Dragon Claws/gettyimages

ライフラインがストップするという経験をもつ人たちが声をそろえて言うのが、「水」の大切さでした。

「被災後、コンビニやお店に物が入らず、なかなか水が手に入りませんでした」

「東日本大震災で5日間の断水を経験しました。近くの湧き水をくみにいきましたが、地震後なので安全なのか心配でした」

「水をくむ容器を備えておくべきでした」

「飲み水は、自衛隊や水道局のかたのおかげで手に入れることができましたが、トイレに流す水に困りました。さすがに飲料水を使うのは申し訳なくて…。お風呂にお水をはったままにしておくべきでした」

「飲料水と生活用水を分けて備えておくべきでした。手を洗ったり、トイレに流したりするときにも使わなければならず、水を備えてはいましたが、足りなくなるのではと不安でした」

「地震のとき、飲み水と食べ物はどうにかなったけれど、トイレに流す水が足りず、本当に困りました。携帯用のトイレを備えておくべきでした」

日用品は、これが困った!

青い背景にトイレットペーパー。
years/gettyimages

日用品での「困った」も多発。とくに必要性を感じたものについて意見が寄せられました。

「トイレットペーパーがなくて困りました。ちょうど切れかけていたタイミングで被災し、お店もなかなか入荷されず、買うことができませんでした」

「まだ1カ月だった子どものおむつやミルクがなかなか手に入りませんでした。多めに備えておくべきでした」

「ナプキンや尿漏れパットなどが買えませんでした。お風呂に入れなかったとき、下着が汚れるのを防ぐこともできるので、ストックは必須だと感じました」

「カセットコンロとボンベです。ライフラインが止まって、これがないと食事がつくれず、もっと備えておくべきでした」

「帰宅困難になりました。スマートフォンの充電がなくなりかけたのですが、停電でどこに行っても充電できず、家で待たせている子どもと連絡が取れなくなってしまうのではないかと、本当に不安でした。モバイルバッテリーを用意しておけばよかったです」

まさか、これが足りないなんて…

ぼやけた車のキュー
Iamtripper/gettyimages

きちんと準備していたはずだったのに、まさかこれが足りなくなるなんて!

「東日本大震災のとき、ガソリンが手に入らなくなるなんて思いもしませんでした。やっと入れることができてもリッター数が限られていたりと大変でした。今は、いつも満タンにしておくことを心がけています」

「地震のとき、缶詰などの非常食を用意していましたが、小さい子どもにとっては、食べ慣れないものだったので、ほとんど食べることができませんでした。事前に食べる練習などをしておくべきでした」

「被災したときは、子どものためにお菓子をストックしておくべきでした」

「毎日飲まなければいけない常備薬がなくなりました。なかなか手に入らず、本当に不安でした」

片づけておくべきだった

オフィスの棚をクラッシュ
cyano66/gettyimages

備えておくのは、「もの」だけではありませんでした。

「地震のとき、廊下の収納棚から荷物がでてきてしまい、廊下をふさいでしまいました。日ごろから、整頓しておくべきでした」

「冷蔵庫の上に、使っていないガラス製品を置いてしまっていました。地震のときに、勢いよく落ちてきたため、誰かがいたらと思うとぞっとしました」

「地震のときに、食器棚からすべてのお皿が飛び出してしまい、ケガはなかったものの片づけが大変でした。扉を固定しておくべきでした」

「熊本の地震のとき、食器棚が倒れました。ガラスの扉だったので、割れて遠くまで飛び散ってしまいました。食器棚そのものを固定しておかなければと思いました」

まとめ

災害に対して不安を抱えているだけではなく、みずから備える必要性が高まってきました。そこで、役に立つのが実際に経験したみなさんからのご意見です。実際に被災し、「備えておけばよかった」と痛感した物やことについて教えてもらいました。「なるほど」と感じた人も多かったのでは?自分たちの生活に合わせて、ぜひ参考にしてみてくださいね。

※サンキュ!モニター調査より(2024年4月実施、回答者212人)

 
 

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