ゴキブリを越冬させない!G撲滅作戦は夏から秋が勝負の季節

2018/08/09

暑い季節に活発に動き、人々を恐怖に陥れる憎きヤツ。そう、それはゴキブリ。ゴキブリが目の前に現れたらどうしたらいいのか、またゴキブリが出ない部屋にするにはどうしたらいいのか、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに伺いました。

まずは敵を知るべし。ゴキブリの生態とは?

見たり触ったりはもちろんのこと、その名も聞きたくないという人も決して少なくないゴキブリ。でも、万が一遭遇してしまったときにどう対処すればいいのか、まずは敵を知る必要があります。

室内で見かけることが多いのが、黒光りして3~4cm程度とやや大きめなクロゴキブリと、茶色く1~2cm程度の小さなチャバネゴキブリの2種類です。いずれも気温が25℃以上になると繁殖が活発になります。

クロゴキブリは屋外でも屋内でも生息でき、湿気の多い場所を好みます。洗面所や浴室、キッチンなどの水回りは格好の住処。動きが素早く、飛ぶこともできるので、窓や玄関から飛び込んでくることがあります。寒くなると動かなくなりますが、そのまま冬を越すこともできます。

一方、チャバネゴキブリは屋内にのみ生息し、飛べないため、自力で室内に入ってくることがほぼありません。屋外から持ち込まれた新聞や段ボールなどの紙類に潜んで入ってくることが多く、そのまま室内で繁殖します。温かい場所を好み、寒くなると死にますが、暖房のある室内では越冬することがあります。

ゴキブリが目の前に現れたときの一撃必殺法

目の前に現れたゴキブリ、やっつけるのは怖いけれども、取り逃がして部屋のどこかに潜まれるのはもっと怖いもの。手元にすぐ殺虫剤が準備できないときには、身近なもので代用しましょう。

シャンプーやボディーソープ、液体の洗濯洗剤や食器用洗剤、ハンドソープなど、洗剤類は効果的。即死はしないので、しばらく動き回ることはありますが、上手くかかれば、呼吸ができなくなり、窒息死します。洗面所や浴室、キッチンなどゴキブリがでやすい場所に常備されていることが多いので、いざというときにはさっと手に取りましょう。また、アルコール除菌スプレーや除菌消臭スプレーもおすすめ。スプレーだと殺虫剤と同様に狙いやすいので、より使いやすいかもしれません。

掃除機で吸い取るという方法もありますが、吸い取っただけでは死にません。そのままにしておくと、ホースから這い出してきますので、必ずすぐにゴミを処理しましょう。ビニール袋に掃除機のゴミを入れて、その中に殺虫剤をまいておけば、手で触らず処理することができます。

ゴキブリの好きな環境を作らない、日々のゴキブリ対策

ゴキブリは雑食性。人間のつめや髪の毛、紙、ゴキブリ自身の糞など何でも食べますが、やはり好物は人間の食べ物。残飯や食べこぼし、生ゴミ、油などを好みます。ゴキブリが喜ぶ環境を作らないためには、こまめな掃除とこまめなゴミ捨てが肝心。また、水回りの水気はよく拭い、通販などで溜まった段ボール類もできるだけ早めに処分しましょう。

今まで部屋の中でゴキブリの姿を見たことはなくとも、今後も絶対に遭遇しないとは言い切れません。ゴキブリの侵入を完璧に防ぐことは至難の業。「その姿を絶対に見たくない!」と思うのなら、日常的に駆除剤などを使用しておくと安心です。壁沿いや細い隙間には置き型駆除剤を、窓や玄関にはゴキブリが嫌うハーブなどのニオイを使ったゴキブリ除けを設置しておきましょう。

我が家で冬を越させない、秋にやりたいゴキブリ対策

ゴキブリの繁殖は夏から秋が活発で、気温が下がってくると動きを止めて越冬します。冬には姿を見ることは少なくなるため、ホッとしてしまいがちですが、部屋のどこかで身を潜め、春になるのを待っているだけかもしれません。温かくなってから、再びゴキブリの姿を見たくなければ、秋のうちに対策をしておくのがおすすめです。

10月頃になったら、部屋全体の害虫駆除ができるくん煙タイプの駆除剤を使用しておきましょう。くん煙剤は火災報知器や食器、パソコンなどの精密機器、ペットや植物などを覆ったり、外に出したりしなければならないため、面倒ではありますが、効果は抜群です。くん煙剤を使ったあとも置き型駆除剤などを設置しておくと、春以降のゴキブリ遭遇率がぐんと下がりますよ。

◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

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