子どもが非常食を食べてくれなかった!知っておきたい防災アイデア【食事編】
2021/09/28
毎年のように自然災害が起こる日本。災害を乗り切り、家族の命を守るために大切な食事。食品、調理など食事まわりの困り事は、いちばんの難点になります。被災した経験があり、防災士の資格を持つアベさんがアドバイス!
<教えてくれた人>
アベナオミさん
宮城県在住。2男1女のママイラストレーター・防災士。東日本大震災をきっかけに防災意識が高まり、防災士の資格を取得。子育て中のママならではの視点で語る、日常で実践しやすい防災アイデアが人気。
困った!子どもが非常食を食べてくれなかった!
食料は食べ慣れた物や好きな物をストックして。
非常食として特別な物を用意するのではなく、缶詰やレトルト食品などふだんから食べ慣れている物を多めにストックしておくのがおすすめ。特に子どもは、慣れない物はなかなか食べてくれません。非常時だからこそ「いつもの味」を!
困った!断水が続き、水がたりなくなった
水は使う順番を工夫して無駄なく使い切る。
水は1日1人3L必要だといわれています。ただし、これは飲み水だけではなく、料理も洗い物も身の回りの手入れも含めてのこと。とにかく貴重な水は使い方を考えて無駄なく使い切るようにしましょう。
少量の水を効果的に使えるスプレーボトルが便利!
避難生活で便利だったのが100円ショップでも購入できるスプレーボトル。水を霧状に広く散布できるので、そのまま流すよりも少ない量の水で用がたせます。
心配!うちはオール電化。停電したら、ごはん作りをどうしよう!
カセットコンロやBBQセットをふだんから利用して。
電気を使わない調理器具をふだんから身の回りに置き、定期的に利用するといいでしょう。最近は火を見たことがない子どももいるので、「火は熱い物、危険な物」ということを教えておくのもポイントです。
心配!子どもがアレルギー持ちです。避難所行きはやめるべき?
子どもの服にアレルギーシールを貼ろう。
いろいろな人が集まる避難所。親切心からあげたお菓子でアレルギー反応が!なんていう事故も起こります。子どもの洋服に「アレルギーがあります!」と書いたシールを貼っておくと安心です。
困った!洗い物が充分にできずストレスだった
ペーパーやラップ使いで洗い物は出さない。
いちばん水を多く使うのが洗い物。しかも使った水は再利用ができません。非常時は「洗い物を出さない!」のが第一。ラップやペーパーを使い、洗わずにすむ工夫をしましょう。
*みんなの「困った!」「心配!」は、震災などを経験したママの声から集めました(『サンキュ!』モニターアンケート〈5月実施、回答者数=219〉)
参照:『サンキュ!』2021年10月号「防災BOOK」より。掲載している情報は2021年8月現在のものです。監修・イラスト/アベナオミ 構成・文/田久晶子 編集/サンキュ!編集部