鈴木亜美さんの子育て「ある日限界をむかえ子どもの前で号泣しました…」

2021/11/25

子育ては不安や悩みが尽きないもの。今、まさに子育てに奮闘中の鈴木亜美さんに少しでも気持ちをラクにするコツを聞きました。

<プロフィール>
鈴木亜美さん
1982年、神奈川県生まれ。16歳で歌手デビューし、ヒット曲を連発。趣味は料理で、フードアナリスト2級やスパイス香辛料ソムリエの資格も持つ。「激辛あみーゴ」の異名を持ち、SNSやYouTubeも人気。4歳と1歳の男児のママ。
2022年2月11日、記念すべき40歳のバースデーライブ『Ami Suzuki Birthday Live"超激辛40倍"』開催。

1人で抱え込まず、強がらない。まわりに頼ることで道が開けました

早いもので、下の息子ももうすぐ2歳。ついに"やんちゃ盛り"に突入して、お兄ちゃんと2人して家中を駆け回っています。最近は怪獣シリーズに夢中で、先日も、ママ(私)を守るために敵の怪獣と戦っていたはずが、いつの間にか私が敵役に変わったらしく、2人に延々と追い回されました(笑)。こんなふうに毎日くたくただけれど、子どもたちの屈託のない笑顔を見るとやっぱりうれしくて。

……でも、素直にそう思えない時期もありましたよ。子どもって、何をしても泣きやまなかったり、大好きだった物を急に嫌がったりと、理解不能な所があるじゃないですか。わかっていても、どうしてもおおらかに受け止められず、いらだってばかりいたんです。

ある日限界がきたのか、泣きやまない子どもを前に不覚にも大泣きしてしまったんです。子どもより大きな声で、涙もぼろぼろと流して。そうしたら、不思議なくらいスッキリした自分がいました。そのあと、「1人で何でもできるママでいたい」という理想にとらわれすぎて、自分で自分を苦しめていたことにようやく気づいて。以来、「まわりに頼ってみようか」と思えるように。自分がここまで変われたことに、自分でも驚いているんです。

何もかも完璧にできるわけじゃない。子育てを通して、母親として、女性として"自分育て"もしているのかも

子どもたちには、「自分の気持ちをちゃんと伝えられる人」になってほしい

アーティストとして「伝える」ことを仕事にしていながら、本音を言ったり、弱音を吐くのが苦手だった私。「何でも自分で解決しなきゃ」という思いが強かったのかもしれません。でも、無理して自分をつくろっても、結局うまくいかないと気づきました。

その反省も込めて、子どもたちには「自分の気持ちを素直に表現する」ことの大切さを伝えています。例えば、保育園で嫌な思いをしても、我慢してのみ込んでばかりいたら、いつか爆発してしまいますよね。かっこつけたりあきらめたりせず、「自分は嫌だ」としっかり言ったほうが、みんなが納得できる結果になると思うんです。

そのために夫婦で実践しているのは、子どもたちの「好き」を育ててあげること。本人が興味を持つもの、好きなものについて話すときは、ちゃかさないでちゃんと聞いてあげて、トライさせてみる。この繰り返しで、「気持ちを伝えることは怖くない」と思える自己肯定感を身につけてくれればいいなって。

今は長男がやりたいと言った体操教室に通わせています。自分の希望だから気合も入っていますよ(笑)。これからも「嫌い」じゃなく「好き」を探すお手伝いをしていきたいな。

レトルト食品も積極的に利用。凝った料理よりも、おいしく楽しい記憶を大切にしたい

たまに、インスタグラムに食事の写真をアップすると、「毎日こんなに張りきって作っているの?」と驚かれますが、もちろん違います(笑)。

料理は子どものころから大好きだったから、今も無性に凝ったものが作りたくなって何時間も台所に立つこともあります。ただし、それは日々の食事作りとはまた別のもの。わが家のふだんの食卓は地味ですよ~。大人のごはんはレトルト食品もよく登場します。

子どもたちの食に対しても、今は、むずかしく考えず、「食べる時間」を楽しんでもらえばいいよねって。少々お行儀が悪くても「あらら」ですませて、いつもニコニコしているママがすぐ目の前にいることが、おいしく、楽しい記憶につながると思うんです。

料理と子育てって少し似ていて、「何でも理想どおりにはいかない」けれど、工夫しだいで意外なおいしさや幸せを発見できるもの。「こうしなきゃダメ」なことなんて1つもないんです。

だからなんと、最近は息子たちにグチを聞いてもらうこともあるんですよ。彼らはまったく理解していないだろうけれど、「そっかー」って頭をポンポンしてくれます。親子で支え合ってともに成長していける今の関係は、すごく心地いいですね。

『サンキュ!』のインスタライブにゲスト出演した際、レシピを教わった動物のお顔トースト。家でも早速まねしました!

鈴木亜美さんの生活育ダイアリー

毎日の読み聞かせタイムは欠かしません。お気に入りの絵本『もいもい』は、ぐずりもピタッと止まる!かわいい絵にも癒やされています。

『もいもい』作・市原淳 監修・開一夫/ディスカヴァ―・トゥエンティワン

『ゴジラ』の動画を見て以来、怪獣や恐竜にハマり中の長男。絵を描くだけでなく、テーマ曲を演奏したいとピアノをせがまれています(笑)。

わが家は長男が餃子の包み係。みるみる上達して、ママは大助かりです。おいしいし、ラクできちゃうので、週1回は餃子デーを開催中!

ベストつきワンピース¥10,890 /ビーミング by ビームス(ビーミングライフストア by ビームス 横浜ポルタ店TEL045・444・0760) ピアス¥8,690 /オクト(フォーティーン ショールームTEL03・5772・1304)

参照:『サンキュ!』2022年1月号「子どもと見つけるHappyのカタチ」より。掲載している情報は2021年11月現在のものです。撮影/菊地史(impress+) 調理・スタイリスト(料理)/関岡弘美 取材・文/高城直子 編集/サンキュ!編集部

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND