お金には振り回されない!マネーリテラシー(お金についての知識と判断力)を高め、貯蓄0円スタートのシンママでもマンションが買えました!不要な物を捨てて貯め体質になった逆転History&捨て方テクをご紹介します。

シンママ・貯蓄0円から一馬力でも、マンションが買えた!
<教えてくれた人>
Tさん(兵庫県 42歳)
サンキュ!アンバサダー。長男(13歳)、二男(11歳)の3人家族。サンキュ!STYLEなどでやりくりテクを発信。
◎Total Money Data◎
月収(手取り) 25万円
年収(手取り) 350万円
月貯蓄額 8万円(うち投資5万円)
年貯蓄額 100万円
総資産額 1600万円
離婚直後は、手持ちの蓄えを切り崩し、身の回りの物を売って生活費を工面する日々。「当時処分した服は約150着、おもちゃは段ボール5箱分!でも、売上金はそれほど多くなく、その分いかにムダ買いしていたかを反省しました」。
物が減って部屋の中が片づくにつれ、気持ちにも余裕が生まれ、それまで無頓着だった家計管理にも向き合えるように。「『自分の収入だけで生活する』という意地もあったので、FPの勉強をして、お金に対する苦手意識を解消。ムダ買いもなくなり、貯蓄ペースが年々上がっていきました」。
22年には貯蓄1200万円になり、念願のマンションも購入。「物を捨てたことで前向きになり、一馬力の家計でもできる!と自信がつきました」。
貯め体質への逆転History
【16年】離婚
財産分与の約200万円は、生活費であっという間に消滅。引っ越し先のアパートには、家財道具や服が大量に。
【17年】契約社員に
収入を少しでも増やそうと、手持ちの物をフリマで売却。ムダ買いの傾向に気づき、お金遣いが変化。
【18年】正社員に
年収アップ。物を減らすと、仕事も家事もラクに。家計管理にも前向きになり、年貯蓄150万円に。
【19年】
マンション購入を検討した際、不動産会社にシンママだからと見下され、貯蓄強化に奮起!ムダ買いがさらに減った。
【22年】新居購入
貯蓄1200万円を達成し、中古マンションを購入。物量は前回の引っ越しの半分に。
【25年】現在
Webライターの副業も始め、収入アップ。月1回ペースで物捨て習慣も継続。
コレを捨てたら貯まった!
自分の服飾品
以前はシーズンごとに5着以上買っていたけど、おしゃれのトレンドを追いかけるのをやめたら、買い足す頻度が激減。買い物が多かったピーク時に比べ、月5万円以上の節約に。
「安さ」に釣られて買った雑貨
「安いから」と衝動買いして、結局使わないまま処分した物も多数。安い物でも、積み重なると大きな出費になると実感したので、「とりあえず買う」はしないように心がけています。
使っていない食器、調理器具
「おしゃれだから」「来客用に」と思って買った食器や、使いこなせない調理器具も結局ムダに。本当に必要な物だけに絞ったら、洗い物の頻度が減り、電気・水道代の節約にもなってお得に!
“気持ちが上がる物”にはお金をかける。モチベが上がり、収入増に!
在宅ワークがメインなので、快適に仕事ができるグッズを揃えています。「衝動買いで失敗してきたので、今は気分が上がる物、長く使える物を基準に選ぶように」。
使わなくなった物は、フリマでお金に換える。子どももすすんで不要品を片づけるように
今でも月イチペースで断捨離をして、物量をキープ。「子どももいらない物を売るとお金になると学んだようで、使わなくなったおもちゃを出して、『これ〇円で売って』と代行を頼んでくるようになりました」。
美しく収納できる量に絞ったら、これ以上増やそうと思わない
アクセサリーや服は、愛着がある物だけに絞り込み。「専用のアクセサリーケースでキレイに整えて収納すると、ここに入る分だけで十分満足でき、買い過ぎなくなりました」。
参照:『サンキュ!』2025年5・6月合併号「歴代・殿堂入りのやりくりスターに聞く!スゴイ貯めテク」より。掲載している情報は2025年3月現在のものです。撮影/天野良子、林ひろし 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部