家計のために節約しているのに、なぜかお金が貯まらない…。
そんなモヤモヤを抱えた経験はありませんか?
実はその原因、節約のやり方ではなく「思い込み」にあることが多いんです。
がんばっているのに結果が出ないと、「自分には節約が向いていないのかも」と落ち込んでしまいがちですが、少し視点を変えるだけで家計はぐっとラクになります。
今回は、節約が逆効果になってしまう落とし穴と、その「思い込み」を外すことで家計が軽くなる理由、本当に必要な“貯まる習慣”について、元浪費家の貯蓄0家計だった小倉つぼみがご紹介します。
その節約、実は逆効果かも?
節約と聞くと、とにかく「安く買う」ことに意識が向きがち。
しかし、この考え方が家計を苦しめてしまうことも少なくありません。
・クーポンやポイントを使うために余計な買い物をする
・激安食品を大量購入して使い切れずに食品ロス
・節約に疲れて反動で外食や衝動買い
・時間と労力をかけすぎてストレスが増える
こうした“逆効果節約”は、心理的満足はあるものの、実際には支出が増えてしまったり、続かなくなる原因になります。
私も以前、値引きシールを見るとつい買ってしまい、結果として使い切れずに捨ててしまうことが多くありました。
安く買えたはずなのに、最終的にはお金を捨てていたようなもの…。
節約は「安く買うこと」ではなく、「ムダな支出を減らすこと」。
ここを勘違いすると、どんなにがんばっても貯まらない状態に陥ってしまいます。
「思い込み」を外すと家計が軽くなる理由
節約がつらくなる大きな原因は「節約=我慢」「貯金=努力と根性」という思い込み。
このマインドのままだと、節約はストレスになり、継続が難しくなります。
心理学では、人は“苦痛を伴う行動を続けられない”と言われています。
つまり、我慢を積み重ねる節約よりも、ラクに続けられる習慣の方が長期的に成果が出やすいんです。
実際、節約が続く人の多くは、買わない仕組みを作っていたり、選択肢を減らして迷わない工夫をしながら節約を生活に自然に組み込んでいます。
思い込みを手放し、“ラクに続けてもいいんだ”と認めることで、家計も心も軽くなり、自然と貯まる体質に変わっていきます。
本当に必要な「貯まる習慣」の作り方
家計改善に本当に必要なのは、努力ではなく「環境づくり」です。
例えば、「給料日に自動で先取り貯金」「クレジットカードを使いすぎない仕組み」などで物理的に使えるお金を制限したり、「現金を必要以上に持たない」ことや「買い物リストを作って目的外の購入を防ぐ」など、仕組みを整えることで、意志の力に頼らずお金が貯まるようになります。
私の場合も、買い物前にスマホで冷蔵庫の中を撮影し、写真を確認するようにしただけで、食品ロスが大幅に減り、毎月の食費が自然と下がりました。
節約は、がんばるよりも“仕組みに任せる”ことが成功の近道。
思考と環境を整えることで、無理なく確実に貯蓄できるようになります。
■執筆/小倉つぼみ
フリーランスのWEBデザイナー・メンタル心理カウンセラーで、娘2人のママです。日常の心のリフレッシュ方法や、無理せず楽しく貯蓄・節約する方法を発信中。
編集/サンキュ!編集部