「好きがあると暮らしが楽しい」
ルームスタイリストでサンキュ!STYLEライターのmiho_livingです。
筆者は、5年前に中古マンションを購入し、リフォームしました。しかし、築15年がすぎた物件だったので、設備や間取りが、自分好みではない箇所がありました。
それが「壁つけキッチン」です。当時、筆者は、SNSや雑誌等で頻繁に掲載されている、リビングが見渡せる「対面キッチン」に憧れていて、必ず採用したいと考えていました。
しかし、予算は限られており、キッチンの設備変更や移設までは手が出ませんでした。それでも、内装を変えることで、理想のキッチンに近づくようにリフォームしました。
5年の歳月がすぎ、暮らしてみての感想は…「予想の斜め上をいく!使い勝手」です。そんな筆者が「壁つけキッチン」でも快適にすごせる理由をお伝えします。

1.掃除がラク
まず初めにお伝えしたいのが「掃除がラク」なこと。油汚れが、リビング・ダイニングに飛び散る心配がないので、快適に料理ができます。
筆者は、リフォーム時、作業スペースの壁面に「キッチンパネル」を採用しました。フラットな素材で、お手入れがしやすいのが魅力です。
汚れが気になるときに、ササっと拭き取れば完了するので安心感があります。また、こびりついた汚れには、洗剤をつけて、布巾で拭きあげれば、すぐに落とせます。
また、4畳ほどの小さなスペースなので、床面の掃除も簡単!キッチン付近に掃除機を設置しておけば、いそがしい毎日でもキレイが保てます。
管理のしやすさは、使い勝手を左右する最重要ポイント!「壁つけキッチン」はわが家にとっては相性抜群の間取りです。
2.コンパクトな間取りを活かせる
次にお伝えしたいのが「コンパクトな間取りを最大限に活かせる」ことです。
おそらく、賃貸や建売・分譲マンション等で、比較的コンパクトな物件に採用されているのが「壁つけキッチン」かもしれません。
「対面キッチン」はカウンターの設置を必要とするので、より面積を必要とします。しかし「壁つけキッチン」では空間の奥に設置することで、スペースをムダなく利用できます。
つまりLDKの場合、リビング・ダイニングの面積を広く使えるというメリットがあります。また、ダイニングとキッチンがより密接するので、配膳などの作業効率が格段に上がります。
実際にわが家でも、回り込むことなく配膳が可能なので、子どもでもラクに行えます。
また、わが家では、L字型の壁つけ配置だったので、大容量の収納力を確保することができました。
コンパクトな間取りでは、LDK全体として、部屋のレイアウトを考えていきましょう。その際、家族の団らんスペースを広く確保しつつ、収納力も実現したい場合は、「壁つけキッチン」は非常に有効な方法だと実感しています。
3.料理に集中できる
最後にお伝えしたいのが「料理に集中できる」ことです。
突然ですが、学生時代の自習室を思い浮かべてみてください。小さく仕切られた空間に、見えるのは「壁」だけ。それが集中力を掻き立てるのか、自宅よりも捗った経験はありませんか?
「壁つけキッチン」もそんな要素があります。壁面が視線に入ることで、目から受け取る情報が減るので、自ずと目の前の作業に集中できます。
また、コックピットのように、必要なものはすべて壁面にあり手が届くので、作業効率が上がります。
筆者自身、時短ですませることも多いのが料理ですが、短時間でも、黙々と料理をすることは、ストレス解消にも繋がります。何かに没頭する時間は、いそがしい毎日だからこそ必要かもしれませんね。
また、意外なのは、子どもの様子を確認したいとき。振り返れば見える位置に、リビング・ダイニングがあるので、一度も困ることなく作業ができています。
不器用な筆者は、子どもと話しをしながらの料理は、どちらも煩雑になりがち。性格的にも、料理をするときは料理に集中し、家族と団らんする時は向かい合って話す。このメリハリが暮らしにフィットする理由だと感じています。
流行りがすべてじゃない!自分の暮らしにフィットするか が大切!
「対面キッチン」は筆者の憧れでした。広々としたキッチンから見える、家族の風景は、マイホームの幸せが、すべて詰まったような感覚でいたからです。
しかし、よくも悪くも暮らしは現実。自分や家族の性格や生活スタイルを見極めることが大切です。
筆者は、幸か?不幸か?資金が足りなかったおかげで、それに気づくことができました。
キッチンの場所一つでも、暮らしやすさは変わります。「壁つけキッチン」は、日本の狭小住宅でも空間を最大限に活用できる優れた間取りです。
ぜひ、選択肢の一つとして参考にしてみてくださいね。
◆この記事を書いたのは・・・miho_living
整理収納アドバイザー、「家が好き」をつくるルームスタイリスト
6歳児を育てる、ワーママ。片づいているのに物足りない!を脱却し「好きがあるから暮らしは楽しい」をテーマに日々投稿しています。