【2人目育児】育児書には「上の子をケアしてあげましょう」と書いてあるけれど…実はママも楽になれる心得

2021/12/07

朝晩と冷え込み、お布団の恋しい季節になりましたね。

小さなお子さんがいらっしゃる方は、寝かしつけのつもりがつい気持ちよくて一緒に寝落ち…なんて方も多いのではないでしょうか。

とはいっても、これが2人育児ともなると事情が変わります。寝るタイミングが合わなくて一苦労。夜はママの体力も限界ですし、本当に辛いですよね。

そんな2人育児ならではの苦労を楽にしてくれる、意外な心の持ちようについて、家族相談士、ライフオーガナイザーとして活躍する木村みずきさんに教えてもらいました。

2人育児のつらさの要因

2人育児の何が辛いって、もちろん体力的にも辛いのですが、それ以上に「上の子」の困った行動に精神的な辛さを感じる方が多いのではないでしょうか。

驚きのタイミングで悪気のない注文がくることもあれば、明らかにわざと親を困らせようとしている赤ちゃん返りのような行動まで、2人以上の子育てをされている方ならきっと経験があるかと思います。

そんな時に上の子の対処法を調べてみても、「上の子をケアしてあげましょう」とか「2人共同じくらい可愛がってあげましょう」とどれも親の鍛錬が必要とされるものばかり。

ただでさえ大変な2人育児なのに、これでは参ってしまいますよね。

1対2の内訳に注意!?

そもそも何が大変かというと、1人で2人の相手をしないといけないこと。親1人:子2人の関係性です。

これをちょっと変えてみましょう!
親+上の子:下の子1人という視点で下の子のお世話をしてみるのです。

たとえ上の子の年齢が離れていなかったとしても、まだお世話が必要なお兄ちゃんお姉ちゃん、ではなく一緒にお世話をしてくれる「同志」と思って接してみる。

これでお世話をするのは1人、そして仲間が1人増えた、ということになります。いかがですか?どんな気持ちになりましたか?

自分ネタは嬉しいもの

いやいや、そんなこと言っても現実にやることは変わらないよね、と思った方。もちろん、最初は変わりません。そう思って接したからといって、急にお手伝いをしてくれるとも限りません。

特に、上の子があまり歳の離れていないお兄ちゃんの場合、なかなか下の子のお世話なんてしてくれませんよね。

そんな時のとっておきの裏ワザが「上の子が赤ちゃんだった頃の思い出話」です。

例えば、下の子の授乳をしながら上の子に話しかけてみる。「あなたが赤ちゃんの時はミルクをあげるときにこんなことがあってね…」など、上の子に関する話ならどんな内容でも良いです。

面白ネタはもちろん、クイズ風に「どんなだったと思う?」「何をしたと思う?」と聞いてみるのも良いかもしれません。

時には大変だった頃の話をしてもいい。下の子に比べて手のかかる子だったとしても、それでも可愛くてねと付け加えてあげればいいんです。

お話が上手にできなければ、下の子と同じ年齢(月齢)だった時の上の子の写真や動画を一緒に見てみるのでも十分です。

反応が薄くても気にしない。そうやって、上の子に話しかけながらお世話をすることで上の子の疎外感を和らげることはできるから。上の子との2:1の関係はつくれます。

やっぱり自分のことを気にかけて話してもらえたら、誰だって嬉しいです。それに、ママにとっても思い出話はしばしば優しい気持ちにしてくれるものです。

2人だけの秘密の共有

もちろん、そうやって子どもを見る視点や心の持ちようを変えたところで、現実に1人で2人をお風呂に入れなきゃいけなかったり、大変なことは沢山あります。

自分だけが無理して頑張る必要もないのです。大変だからとキツく当たるくらいなら、「小さな同志」のお知恵を拝借します!くらいの気持ちでポロッとこぼしてみる。

完璧だと思っていたママも実はそうじゃないんだ、こんなことが苦手なんだ、なんて意外な一面を知られるだけで、上の子にとっては「ママとの2人だけの秘密の共有」になるのです。

上の子が同性なら同性ならではの楽しみを見つけるのも良し。何なら血液型が一緒とかでも良いのです。2人の距離が近くなるような共通点や秘密の共有、ぜひ探してみてくださいね。

ママの眼差しの小さな変化は、きっと上のお子さんの心にじわじわ届くと思いますよ。

■執筆/木村みずき…子育て中のママの幸せな生き方をサポートする夫婦相談室を主催し、家族相談士として活動。家事も子育ても全力で頑張るママの心がラクになる空間づくりや思考のコツを発信している。
編集/サンキュ!編集部

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