母と娘囁くゴシップ

子供の話す力&聞く力を伸ばす!聞き上手な親になるヒント5

2022/03/08

小学校では学びの充実のために、子どもの話す力と聞く力を大切にしています。そして、このふたつの力を伸ばすには、"おうちのかたの聞き方"がポイントです。そこで、ちょっとしたコツでおうちのかたが"聞き上手さん"になれる、5つのヒントをご紹介します。ぜひ試してみてくださいね。

<お話をうかがった先生>
原坂一郎(はらさかいちろう)先生
KANSAIこども研究所所長、関西国際大学教育学部非常勤講師。神戸市で23年間保育士を務め、現在は、こどもコンサルタントとしてテレビ、ラジオ、新聞などで幅広く活動中。

今すぐ実践!"聞き上手さん"になれる5つのヒント

ふだん、お子さんの話をどんな風に聞いているか思い出してみながら、5つのヒントから試せそうなものを見つけてみましょう!

1.途中で遮らない

お子さんの話が行ったり来たり、たとえ間違ったことを言ったりしてもぐっとがまん。最後まで遮らずに聞きましょう。何か言いたいときは、お子さんが話し終わったあとにまとめて「でもね…」と伝えるといいですよ。

2.話しかけられたら笑顔で接する

アジアの母と娘
miya227/gettyimages

笑顔は相手を気持ちよくさせる、安心させる、うれしくさせるなどの力があり、「ちゃんと話を聞くよ、聞いているよ」のサインになります。話しかけられたら笑顔で応え、にこやかに聞くようにしましょう。

3.「あらら!」「わおー」などユーモアのある返事をする

感嘆詞は会話をユーモラスにしたり、話に勢いや調子をつけたりする効果があります。「転んじゃった」などと失敗や恥ずかしい話を伝えに来たときは「あらら!」「わおー」などと返せば、お子さんも気が軽くなり、より話しやすくなってきます。

4.話が広がる「合いの手」を入れる

「へー」「それからどうしたの?」などと、お子さんの話を広げるような声かけをしましょう。話をしっかり聞いているということが伝わり、「話をすることは楽しい→もっと話そう」と思えるようになります。

5.共感メッセージを伝える

日本の母と子
kazoka30/gettyimages

難しい感想は不要です。「それは困ったね」「大変だったね」などと、話に共感しましょう。お子さんは安心して話ができ、おうちのかたとのスムーズな会話が進み、話す力と聞く力が育ちます。

子どもがなかなか聞いてくれない…そんなとき、親はどうすればいい?

アジアの女性を考える。疑問符。
metamorworks/gettyimages

5・6歳児は気持ちや情報を頭で整理して、どう話せば伝わるかを考えて話すようになってくる年頃です。とはいえ、素直におうちのかたの話を聞こうとしない、ちょっと"反抗的"な態度をとることも。そんな「困った!」ケースの解決策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

毎日「起きなさい」「着替えなさい」の繰り返しで、うんざりする場合は、「遅刻する」経験をさせる手も

いつも大人の手助けで、結局は間に合っているとなると「起きないと遅刻する」ということがわからないもの。ぐずぐずするなら、ときには本当に遅刻させてもOK。自分の「ぐずぐず」のせいで自分が困ることが起こる経験をして初めて、子どもはそれを改めようとするのです。

指示されたことが理解できず、「わからない」「できない」と言うことが多い場合は、復唱させて確認

聞き取る能力には個人差があります。「片付けてね」ではなく、「使った○○は元の場所に戻してね」というように具体的に伝えましょう。そのあと「ママ(パパ)は何て言ったかな?」と聞き返し、理解できたか確認してみるのもいいですね。

叱っても「ごめんなさい」と言わずへらへらしていたり、ごまかしたりする場合は、叱り方を見直して

少年は彼のお母さんに実行します
RyanKing999/gettyimages

ふだんよく叱られるお子さんは、叱られたときにごまかしたりうそをついたりすることがあります。まずは叱りすぎていないか見直して。「お片付けできてえらかったね。でも言われなくてもしよう」と、ひとつほめてからひとつ叱り、叱るときも穏やかな口調で伝えるよう心がけてみてください。

「聞いてもらえてよかった」の満足感が大切。まずは"聞き上手さん"になりましょう。

ブロックで遊ぶ親子
yamasan/gettyimages

お子さんは、おうちのかたにはいつも自分のことを見てほしいし、話を聞いてほしいと思っています。「見てもらえた」「聞いてもらえた」ということは、お子さんにとって「関心をもってくれた」「認めてくれた」と思える、とてもうれしいことなのです。話を聞いてもらえるだけで、お子さんはおうちのかたへの愛情と信頼感、そして自信を深めていきます。おうちのかたが"聞き上手"になるだけで、いいことがたくさん起こるのです。

忙しい日常の中で「子どもの話をしっかり聞く」ことは難しいものですが、ご紹介したヒントやアドバイスを参考に、お子さんとの会話を楽しんでくださいね。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

 
 

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