ひらがなに加えて、カタカナも読めるようになると、読める言葉が増えるだけでなく、お子さんの興味や知識も広がります。カタカナへの興味を引き出すためのおうちのかたの関わり方のポイントと、カタカナにふれる遊びのアイディアをご紹介します。
<お話をうかがった先生>
沢井佳子先生
(SAWAI, Yoshiko) チャイルド・ラボ所長。 認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。 教育番組『ひらけ! ポンキッキ』の心理学スタッフ、静岡大学客員教授 等を歴任。 『こどもちゃれんじ』の「考える力」プログラム監修、幼児教育番組『しまじろうのわお!』監修。 日本こども成育協会理事、日本子ども学会常任理事。
先輩ファミリーに聞く カタカナが読めてよかったことは?
本などを自分で読めるようになり、興味や知識が広がった!
●ひとりで絵本を読める部分が増えたのがうれしいようで、絵本を読む機会が増えました。
●「タクシー」と読めたのをきっかけに、「トラック」「ダンプカー」などの名前も読んで、今まで興味がなかった乗り物に興味をもち始めました。
日常生活で理解できることが増えて、行動に積極性が出た!
●カタカナの名前の建物を探していたら、私より先に見つけて教えてくれました。
●ケーキ屋さんに行ったとき、商品の名前を読めたのがうれしかったようです。自分で注文していました。
ひとりで絵本を読めたり、看板などの文字を読んで教えてくれたり、「カタカナを読めてよかったこと」から、年中さんの興味や知識・行動が広がっている様子がわかりますね。次は、「読めた! 楽しい!」という経験が増える、おうちのかたの関わり方のポイントをご紹介します。
カタカナへの興味を引き出すための、 おうちのかたの関わり方のポイントは?
1.子どもの好きなものの名前をきっかけに
乗り物や食べ物など、興味のあるジャンルや好きなものの名前をきっかけに、カタカナを覚えていくお子さんは多いもの。おもしろくて大好きなものなら、「読んでみたい」という気持ちになりますよね。アからンまで順番に覚えていかなければいけない、という決まりはありません。「知りたい」と思える気持ちが何より大切なので、食べ物でも乗り物でも、興味のあるジャンルからカタカナにふれていきましょう。
2.「パターン」で覚えていてもOK!
例えば、恐竜が好きなお子さんの場合、「ティラノサウルス」は読めても「ウ」だけだと読めないことがあります。これは「ティラノサウルス」をパターンとして覚えているからです。1文字ずつ読めるようにした方がいいのではと思われるかもしれませんが、今はパターンで覚えていてもOK。「見たことがある」という経験の積み重ねが、「ウ」だけでも読めることにつながるので、カタカナの言葉にたくさんふれていきましょうね。
最後に、カタカナにふれる遊びのアイディアをご紹介します。
写真を使って
外出先で撮った写真を見て、看板などに書かれたカタカナを探す遊び。看板などが多い場所に出かけたら携帯電話などで撮影しておくといいですね。カタカナが読めなくても、ひらがなとの区別はついているはず。「カタカナどーこだ?」と聞いて、探し絵遊びのように楽しんでくださいね。
チラシや雑誌を使って
チラシや不用になった雑誌から、カタカナで書かれた言葉を探して切り取ります。写真や絵も載っていたら、一緒に切り取っておきましょう。
カタカナを1文字ずつ切り取って、お子さんやおうちのかたの名前になるよう並べてみましょう。どちらが先に作れるか親子で競争すると盛り上がります。
カタカナと絵や写真が載っている部分を切り取って、お店屋さんごっこをしてみましょう。また、例えば「アのつく紙を5枚集めたら、アイスの写真と交換します」などという設定にしてもいいですね。
おうちのかたがカタカナを「覚えなくてはいけないもの」として教えようとすると、お子さんはつまらなく感じてしまうかも。楽しく遊んでカタカナにふれる機会を増やすと、いつの間にか読めるカタカナが増えているはずです。読めたら「すごいね!」とほめることも忘れずに、一緒に楽しんでくださいね。
※取材時の情報です。
参照:〈こどもちゃれんじ〉