月9で主役を熱演中の菅田将暉さんへインタビュー「今いちばん整えたいものは…?」
2022/02/01
新春にスタートしたばかりの連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」では主役の大学生、整(ととのう)役を演じている菅田将暉さん。そこで「整える」ことについて聞いてみると、ズバリ「苦手です」との答えが。そこには自分なりの「整い」との向き合い方がありました。
<プロフィール>
菅田将暉(すだまさき)さん
93年2月21日生まれ。大阪府出身。09年に俳優デビュー。現在NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に源義経役で出演中。また、主演映画「百花」が9月9日公開予定。
菅田将暉さん、何を整えたいですか?
今、いちばん整えたいのは睡眠かな。
眠ることによって心を休ませる、リセットすることが大事だと思っているんです。おいしいものを食べる、好きなことをするということでも、リフレッシュになりますね。ずっと無理をしていると疲弊してしまうので、「がまんをしない瞬間」をちゃんとつくりたいです。
「整える」ためにやっていることをあえて言うなら、ぼーっとすること。
オフでも、人と話しながら「これ、仕事に生かせるな」「次はこうしてみよう」などといろいろ考えてしまうんです。よくも悪くも、日常のすべてが仕事につながってしまうので、スマホもテレビも見ず、ソファやベッドでぼーっとする。そうして頭の中をからっぽにすることで、脳内を整えている部分はありますね。
整理整頓は、苦手です(笑)。
日々、ちょこちょこ整理ができないから、急に断捨離®したりします。夜中に突然スイッチが入って片づけ始める感じで、達成感はありますね。オレ、頑張ったなって(笑)。部屋がキレイになると気持ちがいいっていうのはわかっているのに、また散らかっていく。なかなか整えることに意識が向かないので、なるべく物を家に入れないようにしています。
「整う」は人それぞれでいいと思う。僕にとっては、整っていない状態がスタンダードだったりもするので。
「整える」は、心身の健康や充実した時間の捻出など、継続的に意識し続けなければいけないもの。すべてに通じる人生のテーマでもある。菅田さんも「大事ですよね」と深く頷きつつ、「でも体調や環境が完璧に整えられていたことなんて、一度もなかったかもしれない」と。
「整っていたほうがいいとは思うのですが、僕自身としては、整っていないことが悪いことだとは思っていないんです。体調にしても、表現の仕事というのは少し頭がぼーっとしているくらいのほうが、うまくいく場合もある。元気だと、考えすぎてよけいなことをしてしまいがちなので。それに、ドラマというものは、人として何かが欠けているとか、傷ついている人がいるから生まれるもの。登場人物全員が健康的な作品なんて、ないじゃないですか。だから整っていない状態のほうが、役者としては整っていると思えることもあるんです。万全じゃないほうがいいなんて、ヘンな仕事ですけど(笑)」。
「整える」どころか、あえて崩すことを生業にしているからこそ、仕事を離れたときに意識していることがあると言う。「芝居の感情に持っていくときに、なるべくなだらかに入っていって、なだらかに出てくるためには癒やしが必要なんです。あえて何もしないとか、睡眠を取ってリセットするというのが、整える時間になる。自然に自分に戻る、もしくは、その段差を少なくする、という感じかな。20代前半までは気力や体力でどうにかなっていましたが、年齢とともに、自分で自分を整える意識が出てきましたね」。
「整える」ことは永遠のテーマ。2022年はもう少し、生活環境を整えたい。
何もせず頭をからっぽにするか、もしくは好きなことに没頭する時間を持つことでも、頭や心は整理できそうだ。
「絵を描く、音楽を聴いてダラダラする、散歩に出かけるという時間も自分で作り出さないといけないなと。漫画を読むことも好きなんですが、読みながら"これはいい原作だな"なんて、つい仕事のことを考えてしまいがちなんです(笑)」。
「ミステリと言う勿れ」も、原作ものはしばらく演じない予定だったにもかかわらず、漫画を読んでその魅力にハマり、がぜんやる気になってしまったとか。「原作が、とにかく面白かった。ミステリーとしてよくできているストーリーなんです。会話劇というシステムにも惚れましたし、すぐに整くんのファンになりました。天パなモフモフヘアも、個人的に一度やってみたかった髪形なので、自分の趣味を混ぜていこう!と。勢いよくパーマをかけられて、楽しかったですね」。
物理的な整理整頓も苦手とのことだが、「あまり自分の生活を大事にしていないのかもしれない」と自己分析。
「家のこだわりも特になく、眠れて、物が置ければいいっていうだけ。洋服のラックを発注するなど、置ける場所を作ることはするんですけど。カバンの中身もカオスになりがちで、もうカバン自体持たなくなりました。まわりに整えるのが上手な友だちもいないので、僕のまわりの人間、みんなカバン持ってないですね(笑)。手ぶらの人ばかり。整理下手だからか、"あれ、どこだっけ?"と物を探すことも多い。どうしたらいいんでしょう?僕がいちばん、この特集を読まなきゃいけない人間でしょうね(笑」。
そんな菅田さんにも読者の皆さまにも、自信を持ってお届け!
3月号の『サンキュ!』は、ほぼ1冊まるごとの大特集!
題して、「2022年 整えてみませんか?」です。
これを読めば、住まい、家計、体調、食事、心など全部まるごと整うこと間違いなし!
月9で「整(ととのう)」役を熱演中!
『ミステリと言う勿れ』
毎週月曜 21時~21時54分放映 フジテレビ系
出演:菅田将暉、伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆、遠藤憲一ほか
原作:「ミステリと言う勿れ」 田村由美(小学館「月刊フラワーズ」連載中)
天然パーマの大学生・久能整(くのうととのう)が淡々と自分の見解を述べることで、身のまわりで起こり巻き込まれる事件や謎、そして人の心を解きほぐしていく。友達も彼女も持たず、カレーをこよなく愛する一風変わった学生の整は、抜群の記憶力と知識量、独自の価値観による語り口が特徴。時に「面倒くさい」と思われながらも周囲の人を変えていく力を持つ。
【公式HP】 https://www.fujitv.co.jp/mystery/
【公式Twitter】 https://twitter.com/not_mystery_?s=09
【公式Instagram】 https://www.instagram.com/not_mystery_not
参照:『サンキュ!』2022年3月号「暮らしをまるごと整える」より。掲載している情報は2022年1月現在のものです。撮影/菊地史(inpress+) 取材・文/根岸聖子 編集/サンキュ!編集部