韓国ドラマ『まぶしくて -私たちの輝く時間-』感想/あらすじは!?ナム・ジュヒョク主演の感動ドラマを韓ドラマニアが徹底解説!
2024/11/05
優しく柔らかい印象で、実は自分の近くにもいるんじゃないか!?という錯覚を起こさせる「現実彼氏」という異名を持つナム・ジュヒョク。
身長187cmとスタイルも抜群!うるうるした子犬のような瞳で女性たちの心をときめかせています。
そんなナム・ジュヒョクは2022年のうちに兵役入隊予定。今回はその前にぜひチェックしていただきたい出演ドラマ『まぶしくて -私たちの輝く時間-』を、韓ドラマニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!
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- 【あらすじ】不思議な時計で突然おばあさんになってしまった女性の運命は!?
- 【見どころ】2人の大女優とナム・ジュヒョクの演技力に引き込まれる!
- 【見どころ1】25歳のへジャと70代のへジャを2人の大女優が熱演!
- 【見どころ2】ナム・ジュヒョク演じるジュナが切なく愛おしい…
【あらすじ】不思議な時計で突然おばあさんになってしまった女性の運命は!?
アナウンサー志望のキム・へジャ(ハン・ジミン)は25歳。タクシー運転手の優しい父、美容室を営む働き者の母、ネット配信ライバーで金持ちになろうとしている変わり者の兄と暮らしています。
へジャは幼い頃に時間を戻せる不思議な腕時計を拾いました。しかし時間を戻した分だけ自分が早く成長してしまうことに気づき、今はその時計を封印しています。
大学時代の放送部の集会に参加したへジャは記者志望のイ・ジュナ(ナム・ジュヒョク)と出会いますが、そこで自分はアナウンサーにはなれないという現実を再確認させられ、深く傷つきます。
ジュナは将来有望と言われる一方で、酒を飲んでは暴力を振るう父親から逃げるように祖母と2人で貧しく暮らしています。自分を育てるために苦労を重ねてきた祖母に申し訳なさも感じていました。
それぞれ傷や悩みを抱えていたへジャとジュナは、同じ町に住んでいることで度々顔を合わせるように。
夢破れても明るく、自分を愛することを忘れず感情のまま行動するへジャが気になり始めるジュナ。そしてへジャも心優しく、寂しげなジュナに惹かれていきます。
そんなある日、へジャの父テサンが交通事故で命を落としてしまいます。へジャは父を救うため封印していた時計で時間を戻しますが、なかなか事故を回避できず、結局数え切れないほど時間を戻した末に父を助けることに成功します。
しかしふと鏡を見たそこには、70代のおばあさんになってしまったへジャの姿がありました…。
【見どころ】2人の大女優とナム・ジュヒョクの演技力に引き込まれる!
【見どころ1】25歳のへジャと70代のへジャを2人の大女優が熱演!
笑う時も泣く時も喜ぶ時も怒る時も、とにかくいつも全力!ちょっと口が悪くお節介なところもありますが、天真爛漫で周囲を明るくするへジャは家族からも友人からも愛されています。
ある日突然おばあさんになり絶望しますが、お年寄りのデイケアセンターに通ったり、アナウンサー志望だった声を活かしてお小遣いを稼いだり、持ち前の行動力で新しい生き方を見出していきます。
体は思うように動かず歩くとすぐに疲れるし、早朝には目が覚めてしまいますが、心は25歳のまま!言葉遣いや表情などの小さな一つ一つから若さが放たれていて、とてもかわいらしいです。しかしだからこそ切なくてたまりません。
25歳のへジャを演じるのはハン・ジミン。小学生の頃から芸能活動を始めベテランの域に達しつつある実力派です。代表作にはドラマ『屋根部屋のプリンス』『知ってるワイフ』や、映画『虐待の証明』などがあります。
ドラマの中のヘジャは何かに優れていたり何かに恵まれているわけでもない、どこにでもいる普通の若者。夢・恋・家族・友情などに揺れながら成長していく姿も決して特別なものではありません。ですがハン・ジミンの存在感、心から溢れ出てくるような生き生きとしたセリフが25歳のへジャを眩しく輝かせています。
70代のへジャを演じるのは、韓国で「国民の母」と呼ばれるほどの大女優キム・へジャ(役名と同名)です。その姿にハン・ジミン演じる25歳のへジャが重なって見えるような演技は見事。豊かな感情表現で視聴者の心を大きく揺さぶります。
【見どころ2】ナム・ジュヒョク演じるジュナが切なく愛おしい…
心の拠り所がなかったジュナにとって、へジャは初めて手にした希望のような存在でした。
ところがへジャは突然姿を見せなくなり(実際にはおばあさんの姿で近くにいるのですが)、またその他にも不幸が続き、ジュナは望ましくない方向へ進んでしまいます。夢も希望も生きる意味もなく、ただ仕方なく毎日を生きているようなジュナ。その姿が切なくもどかしく愛おしく…心が痛んでなりません。
ナム・ジュヒョクはこれまで、爽やかな青春ものや胸キュンロマンスなどで明るくポジティブな魅力を発揮してきました。
しかしこの作品では、心に傷を抱え今にも崩れてしまいそうな繊細さのあるジュナを好演。俳優としての新たな一面を見せつけ、数いる「イケメン若手俳優」から大きく抜け出した印象を与えました。
手を差し伸べたくなるような、こんなに切ないナム・ジュヒョクは見たことがありません。ぜひ彼の新たな魅力を堪能してください。
【見どころ3】へジャは元の姿に戻れるのか?気になる結末、最終回は感涙必至!
タイムスリップして若返るようなストーリーはよくありますが、時代をそのままにして自分だけが歳を取るという設定は珍しいと思います。
へジャは25歳の姿に戻りジュナと幸せになれるのか?というところが気になると思いますが、そこにはへジャとジュナのラブロマンスにとどまらない予想外の展開と、涙なしには見られない結末が待っています。
そしてこのドラマには数々の名セリフが散りばめられていて、中でも70代のへジャの言葉は人生の教訓になるような心に響くものばかりです。
特に最終話のラストにヘジャが私たちに語りかけるナレーションは、じっくりと聞いていただきたいと思います。
派手な演出もないですし、お年寄りがたくさん出てくることもあり独特のテンポで進むこの作品。ですが笑えて泣けて切なくて、どんどん引き込まれていくのを感じると思います。
「明日からもっと毎日を大切に生きていこう」と、見終わった後も温かい余韻が残ることでしょう。
■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明するだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。