想像力を育む「ごっこ遊び」を楽しく盛り上げる4つのコツ
2022/03/23
2・3歳の時期は「ごっこ遊び」が大好きです。でも、「いまいち盛り上げ方がわからない」「相手をするのが大変」など、“わが子とのごっこ遊び”にとまどっているかたも多いようです。そこで、単なる遊びではない「ごっこ遊び」の魅力をご紹介します。
<お話をうかがった先生>
松田恵示(まつだけいじ)先生
東京学芸大学教授・副学長。NPO法人東京学芸大こども未来研究所理事。さまざまな遊び文化や身体文化について研究。著書に『交叉する身体と遊び』(世界思想社)などがある。
1 子どもの誘いにノリノリで応じる
おうちのかたもごっこ遊びの世界観を楽しんで。
子どもが刀で「えい!」とやったときに、「痛いじゃないの!」と言っていては、いつまでたってもごっこ遊びはできません。子どもがしかけてきたときはその世界観を受け入れてノリノリで応じる、あるいは、おうちのかたからしかけてごっこ遊びの世界を一緒につくることを心がけて。
2 設定やアイテムチェンジで遊びを広げる
お買い物ごっこなら、場所の設定をいろいろ変えてみる。
設定をいつも近所のスーパーマーケットなどにしているだけだと遊びが発展しないので、今日はコンビニエンスストア、今日は遠くのデパート、今日は本屋さんなど、設定をいろいろ変えてみましょう。商品も、新しいアイテムを投入すると遊びが広がったり、やりとりの言葉が増えたりします。
3 役割を交替する楽しさを伝える
たまには、「今日はお父さんにその役やらせて!」も必要。
ごっこ遊びというのは、みんながごっこの役割を入れ替われるというところがおもしろく、いろいろな役割を体験することが社会性を高めることにもつながります。子どもは好きな役を何回もやりたがることが多いのですが、たまにはおうちのかたと役割を交替して、違う役割の楽しさを伝えましょう。
4 日常と非日常の区別をきちんと!
区切りがあるからごっこ遊びは楽しい。
ごっこ遊びはある定められた時間・空間で成り立つもの。ごっこ遊びの世界と日常の世界の境目が曖まいになっては、ごっこ遊び自体もうまくいきません。日常の時間になってもごっこ遊びを引きずっているようなら、「もう終わったよ」と区切りを教えていくことも大事なことです。
※取材時の情報です。
参照:〈こどもちゃれんじ〉