【連載】おぐらなおみの働きママンビギナーズ 第35回
2018/01/10
出産後、専業主婦をしていた美久は、再就職しコールセンターのオペレーターに。オペレーターの仕事に不満はなかったが、「やはり正社員になりたい」と一念発起して、転職活動をした。薬局の事務の正社員に応募するも不合格。しかし、「パートなら採用できる。パートから正社員になる道もある」と聞いて系列のドラッグストアで販売のパートに。仕事も家庭もバタバタの毎日を送っている
前号までのあらすじ
登場人物山村ファミリー
山村美久(36歳)短大卒で就職。25歳で結婚。長女出産をきっかけに退職。現在に至る
山村利光(36歳)営業担当の会社員。基本的には家のことはしたくないタイプ
山村麻貴(8歳)(フツーの)私立幼稚園年長。ちょっとわがままな長女
山村紗絵(7歳)麻貴と同じ園の年中。わが道を行く、マイペースな二女
パパが変わった!?「ママが働いていてよかった」と思うこと
<働きママンはみ出しコラム>
キャリア開発の専門家・上田晶美さんの監修で、毎月「働くこと」「働き始めること」について役立つ情報をご紹介します。
(ハナマルキャリア総合研究所 代表取締役上田晶美さん)
子どもとともに自分も成長を
5年後、10年後、お子さんがどんな学校に入っているかは想像しやすいと思います。でも、ご自身はいかがでしょうか? 子ども中心の毎日を過ごしているうちにいつの間にか時は過ぎるもの。「働きたい」と言いだした部長の妻も、子育てが一段落して、先の人生のことを考えたのかもしれません。子どもが巣立つ日は確実にやって来ます。まだお子さんが小さいかたも今のうちに、先の自分を考えて長期戦略を立てましょう。
妻の収入で「心のリスクヘッジ」
今のご時世、「夫がきちんと勤めているから安心」とはいえないですよね。倒産まではいかなくても、夫がリストラに遭ったり、体調をくずして休職したりすることもあるかもしれません。妻が多少なりとも働いていれば、リスクヘッジになります。利光さんが言うように、危機があっても2人で乗り切っていける「心のリスクヘッジ」にもなるといえるでしょう。
家事・育児の分担でお互いをカバー
家事も育児も仕事も、やってみて初めてわかることもあるはず。特に家事や育児は、大変なことがある一方、楽しいこともありますよね。お互いにいろいろとやってみることで、何が得意か不得意かや優先順位のつけ方の違いを知ることもできます。違っていることにイライラすることがあるかもしれませんが、「違いがあるからこそお互いをカバーし合える」と考えてみてはいかがでしょうか。
マンガ/おぐらなおみ