准看護師の転職方法を徹底解説!|プロが選ぶおすすめの方法を紹介
2022/10/25
准看護師として働く中で、結婚や妊娠・出産などを機に、
●時短や土日休みなど育児と両立できる職場にしたい
●将来のために収入を上げて働きたい
●勤務先を近場に変えたい
など、転職を考えている方はいませんか?
そんな方の中には、
●「転職活動にかける時間がない」
●「どんな転職方法がいいのか分からない」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みをお持ちの方に向けて、この記事では、准看護師の転職方法について、現役転職コンサルタントが業界の裏情報まで分かりやすく解説している転職情報メディア『Career Theory』の編集部に徹底解説してもらいます!
※アフィリエイト広告を利用しています
執筆: CareerTheory編集部
最高の転職を実現するために、転職コンサルタントが業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職メディア▶「...
- 1.准看護師に人気の職場は転職難度もアップ
- 1-1.准看護師に人気の「クリニック」は就職難度が高い
- 1-2.准看護師の求人は看護師に比べて見つかりづらい
- 2.准看護師の転職方法まとめ|転職サイトがおすすめ
1.准看護師に人気の職場は転職難度もアップ
「准看護師」の転職は「看護師」の転職とは大きく異なります。この章では准看護師の就職先の傾向をご紹介します。
1-1.准看護師に人気の「クリニック」は就職難度が高い
准看護師の方が選ぶ就職先として人気なのが、「クリニック」です。
看護師は病院勤務が多いのに対して、准看護師はクリニックや介護施設での勤務が多く、クリニックの就業者は看護師の2倍以上、介護施設の就業者は看護師の3倍以上というデータも出ています。
クリニックと病院の違いは、入院施設(病床)の数です。病床20以上の医療機関を病院、病床19以下の医療機関を診療所と分類しています(医療法第1条の5)。
なお、「●●クリニック」「●●医院」「●●内科」などは診療所に分類されます。
また、介護施設は人手不足な事業所も多く、求人が比較的豊富なのに対して、クリニック(無床)は求人倍率が0.78倍と全就業施設平均の2.05倍を大きく下回り、就職難度が高くなっています(ナースセンター「2020(令和2)年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」)。
求職者1人あたりにどれくらい応募可能な求人があるかを示す値です。倍率が低いほど、転職市場に求人が出回っていない状態と言えます。
ここ数年は感染を懸念した受診控えなどにより、経営状況が芳しくないクリニックも増え、求人数は減少傾向にあることもクリニックへの就職難度を上げる要因となっています。
上記のような点から、准看護師のクリニックへの転職は難しくなっているのが現状です。
1-2.准看護師の求人は看護師に比べて見つかりづらい
准看護師は、求人そのものが看護師より少なく仕事が見つかりづらくなっています。
実際に、看護師は求人倍率が2.31倍であるのに対して、准看護師は1.39倍というデータがで出ています(ナースセンター「2020(令和2)年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」)。
つまり求職している看護師1人あたりには2件の求人があるが、准看護師1人あたりには1件の求人しかないことになります。
2.准看護師の転職方法まとめ|転職サイトがおすすめ
准看護師の転職(就職)における傾向がわかったところで、この章では、実際に准看護師の方が転職を進める上でどのような方法があるかをご紹介します。
看護師・准看護師100人を対象に、転職方法についてアンケート調査を行なった結果、以下の6つの転職方法が挙がりました。
● 転職サイト(人材紹介会社)
● ハローワーク
● ナースセンター
● 求人広告サイト
● 知人の紹介
● 直接応募
それでは1つずつ詳細をご紹介します。
2-1.転職サイト(人材紹介会社)
転職方法のアンケートにて、転職の手段として最も多かったのが、転職サイトの利用でした。
転職サイトを利用するメリットとして、「求人が見つけやすい」「専門的なサポートが受けられる」などが挙げられ、他の手段よりも転職活動において、利用しやすいことが分かりました。
転職サイトを利用するメリットには、以下のような点が挙げられます。
● 自分のキャリアや要望に合った転職先を提案してもられる
● 転職のプロに自身のキャリア相談ができる
● 面接対策や履歴書対策など、選考対策のサポートが受けられる
● 先方とのやり取りや日程調整を代行してくれる
また、第1章「1.准看護師に人気の職場は転職難度もアップ」でご紹介した通り、准看護師の転職難度は比較的高く、希望にあった求人を自力で探すのは難しい傾向にあります。このことからも、転職サイトを利用してご自身にあった求人を探してもらうのがおすすめです。
しかし、転職サイトの担当者と共に転職活動を進めるため、「マイペースに仕事探しをしたい」という方は、転職サイトよりもハローワークやナースセンター、求人広告サイトなどの活用がおすすめです。
2-2.ハローワーク
ハローワークは、無料で求人紹介が受けられる行政機関です。
医療機関の約8割が、看護師の採用にハローワークを利用しているという調査報告もあり、多くの医療機関の求人を探すことができるのがハローワークの利点です(参考:2019年病院看護実態調査)。
国営の機関であることから、扱っているどの医療機関とも金銭的な利害関係がないため、中立的な立場から求人紹介や転職アドバイスをもらうことができます。
しかし一方で、中立公正な立場であるからこそ、質の低い求人が紛れ込んでいる場合があります。そのため他の手段も活用しながら、あくまで補助的な役割として使用することをおすすめします。
2-3.ナースセンター
『ナースセンター』は看護人材の確保を目的に設置された、(公社)日本看護協会が運営する機関です。
求人紹介の他に、看護職の専門相談員による就業相談、再就職に向けた研修など幅広い転職支援を行なっています。
公益目的という点ではハローワークと似ていますが、その最大の違いは「情報の専門性」です。
看護師の就業に特化しているため、准看護師に役立つ情報をより専門的かつ効率的に取得することが可能です。
しかしナースセンターは、掲載情報が少なく、自身の条件に合う求人を探しづらい側面があるため、転職サイトとの併用などをおすすめします。
2-4.求人広告サイト
求人広告サイトとは、求人情報を一括で検索することのできる、転職情報サイトを指します。
転職サイト(人材紹介会社)とは以下のような点が異なります。
●自分で求人を検索し探さなければならない
●応募や選考についてのサポートはなく、自身で全て行う必要がある
上記の点から、「今すぐに転職がしたい」「本格的に転職活動を始めたい」という方には求人広告サイトの利用はあまりおすすめできません。
求人広告サイトの利用は、「今はそれほど転職意欲は高くないが、良い求人があれば転職してみたい」という方におすすめです。
2-5.知人の紹介
看護職の業界では、知人からの紹介で転職する方も少なくありません。
知人や友人、元同僚などからの紹介であれば、職場のタイムリーな情報が事前に教えてもらえるため、転職の際のミスマッチを避けることができます。
また、採用する側も見ず知らずの人材を採用するよりも信頼できるため、他の転職方法よりも採用されやすいという利点があります。
一方で、ミスマッチが起きた時や、何かの理由で早期退職しなければならない時などは、紹介してくれた人への配慮などから辞めづらい、というデメリットもあります。
2-6.直接応募
気になっている病院やクリニックなどの公式ホームページを確認し、直接その病院やクリニックに応募する方法もあります。
この直接応募の方法は、競争率も低く、医療機関側としては転職サイトへの仲介手数料も無いため、他の手段よりも採用確率が高くなる傾向があります。
応募したい病院やクリニックが既に決まっている、という方は、ホームページなどを確認して、まずは直接連絡してみるのがおすすめです。
3.准看護師の転職に強いおすすめ転職サイト5選!
前章で紹介した転職方法の中で特におすすめする「転職サイト」の利用について、以下の項目などを基準に、満足度の高い転職サイトを厳選しました。
● 求人数・・・総求人数が多いと選択肢も増え、理想の求人と出会いやすい
● 提案力、サポート力・・・理想の職場提案&手厚いサポートがあると安心できる
これに他の口コミや評判を考慮して厳選した転職サイトランキングが下記です。
●1位. 看護roo!|総合評価 4.3
●2位. 看護のお仕事|総合評価 3.8
●3位. マイナビ看護師|総合評価 4.1
●4位. ナースではたらこ|総合評価 3.9
●5位. ナース人材バンク|総合評価 3.8
それでは、詳しくご紹介していきます。
1位.看護roo! | 希望にぴったりの求人が見つかる!
『看護roo!』は、転職経験のある看護師・准看護師からの支持が最も高い転職サイトです。
魅力は求人数だけでなく、美容クリニックや土日休みの求人など、様々な要望に応えた求人特集も組まれており、細かい条件にも対応できる多様な求人を保有していることです。
准看護師の方も希望に合わせた求人が探しやすい転職サイトです。
また信頼と実績も豊富な転職サイトで、選考対策のサポートなども充実している転職サイトのため、転職が初めての方でも安心して利用できます。
●実績が豊富で信頼できる大手転職サイトを利用したい
●自分の条件にしっかりマッチした求人を見つけたい
●転職が初めてのため、手厚いサポートを受けたい
2位.看護のお仕事 | 豊富な求人数が魅力
『看護のお仕事』は、今回ご紹介するランキングの中で最も求人数が多く、13万件以上の求人を保有する転職サイトです(2022年8月29日時点)。
圧倒的な求人数のため、選択の幅が広がり内定の可能性が高まります。
また、掲載求人の詳細な情報も把握しているため、その職場の良いところだけでなく、条件に合わないところもしっかりと伝え、最適な求人をマッチングしてくれるのが魅力です。
● できるだけ多くの求人から転職先を探したい
● 職場の雰囲気や自分にマッチする職場かをしっかり吟味したい
3位.マイナビ看護師|日本最大級の転職サイト
『マイナビ看護師』は、人材紹介業界大手のマイナビが運営している、看護職専門の転職サイトです。
大手人材紹介会社ならではのノウハウを活かし、様々な条件に対応した求人を各種取り揃えています。
そのため、初めて転職をする方、細かい条件で転職したい方など、様々な状況の方にマッチした求人を紹介してくれる提案力が魅力です。
また、求職者の都合に合わせた、迅速な対応による「スピード転職」や、反対にしっかり時間をかける「じっくり転職」など、自分のペースで転職活動を進めることができます。
●自分のペースに合わせて転職活動がしたい
●自分の希望にマッチした求人を探したい
4位.ナースではたらこ | 充実したサポートが強み
『ナースではたらこ』は、大手人材紹介会社ディップが運営する看護職専門の転職サイトです。
就職先の現場訪問や先方へのヒアリングを細かく行なっており、独自取材による「実際の職場情報」を提供するのが、強みの転職サイトです。
また働いてみたい職場への逆指名ができるのも魅力の一つです。
逆指名とは、求人募集がない場合でも、求職者が気になる病院などを指名すれば、担当者が求人の状況や条件を確認してくれるという仕組みです。
ご自身の希望する病院へ、転職サイトの力も借りながらアプローチしたい方にはおすすめの転職サイトです。
●「この病院で働きたい」という希望がある
●現場の雰囲気などリアルな職場情報が知りたい
5位.ナース人材バンク | 希望に合わせた職場が探しやすい
『ナース人材バンク』は、看護師・看護学生向け国内最大級のコミュニティサイト「ナース専科」を運営するエス・エム・エスの転職サイトです。
准看護師向けの求人も豊富で、クリニックや子育て中でも働きやすい求人など、希望に沿った求人が見つけやすい転職サイトです。
また地方での就職にも強く、地方の様々な病院やクリニックにも対応しています。
●自分の希望にあった求人を探したい
●地方での転職を考えている
4.【FAQ】准看護師の転職や、転職サイト利用へのよくある質問
ここからは、准看護師として転職する上での質問や、転職サイトを利用する上でよくある質問をまとめています。
ぜひ参考にしながら転職を進めてください。
Q1. 転職に年齢は関係ある?
結論からいうと、准看護師の転職には年齢はあまり関係がないと言ってよいでしょう。
准看護師の求人には、「ブランク可」や「育児支援あり」など、結婚や子育てをする方も多い30代40代を対象にした求人も多く、年齢に関係なく転職しやすい業界です。
ただし、50代以降になると、求人数も全体の約10%程度まで落ち込むため、50代以降での転職は比較的厳しいと言えます。
Q2. 転職サイトを利用する前に必要な準備はありますか?
転職活動自体は、以下の5つのステップで行います。
転職活動は、最短で1カ月、長くとも3カ月程度で内定まで進めることができるでしょう。特に「ステップ1 転職準備」が重要で、これを怠ると転職自体の失敗に繋がってしまうため注意が必要です。
やるべきことは以下の2点です。
●(1) 転職の理由をはっきりさせること
●(2) 譲れない点と妥協できる点を明確にする
2点を詳しくご説明します。
(1). 転職の理由をはっきりとさせること
結婚やライフスタイルの変化、近年の感染症流行による影響など様々な理由で転職を考える方がいると思います。
それらの理由を具体的に書き出し、就職先を探す上での方針にしましょう。
例えば具体的に、
● 結婚し今後妊娠、子育てとしていきたいため時短かつ夜勤のない職場
● 他の職員で産休や育休から復帰している経験がある方が多い職場
など、「今の職場では不満な点」を「転職の理由」に変換して明確にしましょう。
この内容が曖昧だと、転職した後も同じ不満を抱えることになりかねません。
(2).譲れない点と妥協できる点を明確にする
転職理由が明確になったら、「絶対に譲れない点」と「妥協できる点」を決めましょう。
「絶対に譲れない点」を明確にすることで、転職の軸も明確になります。
しかし譲れない点ばかりでは、なかなかマッチする転職先が見つけられず転職活動が長期化する可能性が高くなります。
「これは最悪妥協できる」という点も明確にし、条件を優先順位づけしておくことで転職活動がスムーズになります。
Q3. 転職サイトの選び方は?
転職サイトで重要なのは、「求人数」と「転職のサポート体制」です。
どちらも揃っているのは基本的に大手人材紹介企業が運営している転職サイトです。
そのため、まずは大手人材紹介企業が運営する転職サイトに登録するのがおすすめです。
また、日本全国の病院と取引があるため、地方での就職を考えている方でも安心して利用できるというメリットもあります。
大手転職サイトと併用して目的にあった転職サイトに登録するとよいでしょう。
非公開の求人なども含め、それぞれの転職サイトでしか扱っていない求人を取りこぼさないためです。
ぜひ目的に合わせて、第3章「 3.准看護師の転職に強いおすすめ転職サイト5選!」の内容も参考に転職サイトを選んでください。
Q4. 転職サイトの利用で不利になることや後悔することはない?
転職サイトの利用は、むしろ有利に働くことが多いです。
有利に働く理由には、以下のような点が挙げられます。
●採用担当者としては、「雇った人がすぐに辞めてしまう」などのリスクを避けるため、転職サイトを通して信頼できる方を採用したいと考えている
●転職サイト側が業界や企業の動向などを把握した上で、選考対策のサポートを行ってくれる
●自身のキャリアや強みをもとに、相性の良い求人を紹介してもらえる
しかし、転職サイトの利用に不満を感じるケースもあります。
●希望に合う求人を紹介してもらえなかった
●連絡が頻繁で、自分のペースでの転職活動が難しかった
●事前に聞いていた情報が事実と異なっていた
転職サイトを利用することで、上記のような不満が出てきてしまうこともあります。
これらは「特定の転職サイトと合わない」あるいは「特定の担当者と合わない」などのケースがほとんどですので、別の転職サイトの利用や、担当者の変更などがおすすめです。
Q5. 転職サイトは本当に無料で使えるの?
転職サイトは、人材紹介を依頼する病院など企業側からの仲介手数料で収益をあげるビジネスモデルです。
利用者から収益を得るビジネスモデルではないため、利用者側に料金が発生することは一切ありません。
なので、転職サイトへ登録してから内定まで、無料で使えます。
5. まとめ
この記事では、准看護師の転職活動について解説して参りました。
転職方法については、以下の6点をご紹介しました。
● 転職サイト(人材紹介会社)
● ハローワーク
● ナースセンター
● 求人広告サイト
● 知人の紹介
● 直接応募
そしてその中でもおすすめは、転職サイト(人材紹介会社)の利用です。
おすすめの転職サイトをランキング形式で5つご紹介しました。
ぜひご自身の状況に合わせた転職方法や転職サイトをうまく組み合わせて、転職活動をよりスムーズに行なっていただければと思います。
最後になりますが、あなたの転職活動が素敵なものになることを心より祈っています。
■執筆・・・Career Theory編集部
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